インテリアデザイナーになりたいと思い立った時、まず気になるのは、どんな資格が必要なのか?
資格を取得して意味があるのだろうか?
といったことではないでしょうか?
建築士と違い、インテリアデザイナーとして働き始める為には特定の資格が必要ということはありません。
しかし、勉強しておくと実務で役立つ資格やスキルなどはたくさんあります。
今回は、インテリアデザイナーとして働くときに役に立つ資格やスキルについてご紹介します。
インテリアデザイナーの資格は意味ない?一目置かれる実務に役立つ資格7選
インテリアデザイナーとして必要な知識を得る事が出来る資格はたくさん存在します。
各資格を勉強していく上でどんな知識が得られるか、どんな勉強方法があるのかを紹介していきます。
一級/二級建築士
建築技術教育普及センターが実施しています。
一級は国土交通大臣、二級は都道府県知事から免許が交付される国家資格です。
受験資格を満たす必要がある為、誰でも受けられる試験ではありませんが、インテリアデザインの仕事をする上で必要な知識が詰まっています。
主に、「建物の構造」や「建築基準法、消防法などの法規関連」がインテリアの仕事にも関わってくる内容となります。
建築に関する知識は住居やお店を作る上で切り離せない物です。
受験はしなくても、まずは二級建築士の学科テキストを読んでみるだけでも実務に役立つかもしれません。
二次試験の製図試験に関しては独学で合格する事は難しいと言われる事が多く、スクールに通う方が多くみられます。
以下のスタディング、ハウジングインテリアカレッジ、TACのスクールがおすすめです。
建築士については以下の記事も参考にして頂ければと思います。
インテリアデザイナー認定試験
日本デザインプランナー協会が試験を実施している民間資格です。
試験に合格する為には、家具や照明などの知識や、色彩・建築などの幅広い知識が求められます。
インテリア商品の販売知識も求められる為、他の資格とはまた違った視点でインテリアデザインについて学べる内容となっています。。
テキストや過去問の情報がほとんどなく、協会の認定校などで通信講座を受講する方が多いようです。
インテリアデザイナー認定試験の通信講座はSARAスクールで受講できます。
インテリアコーディネーター
「インテリア」の名が付く資格の中で一番有名な資格が「インテリアコーディネーター」ではないでしょうか?
インテリア産業協会が主催する民間資格です。
試験は二段階に分かれており、一次試験は学科、二次試験では作図や手描きパースを書く実技試験と論文となります。
「デザイナー」と「コーディネーター」では仕事内容に違いがありますが、実技試験で必要な作図スキルや、家具や照明器具の知識はインテリアデザイナーの実務の中でも役立つでしょう。
知名度の高い資格だけあり、市販のテキストやスクール、通信講座が充実しています。
二次試験合格には、時間内に図面を書き上げるコツなどが必要となる為、独学よりもスクールや通信講座を受講する事が近道となるでしょう。
インテリアプランナー
建築士と同じく、建築技術教育普及センターが実施していますが、インテリアプランナー試験は民間資格となります。
この試験も二段階に分かれており、学科試験と設計製図試験に分かれています。
学科試験では建築や家具などの知識はもちろんの事、インテリア計画や、施工、法規など幅広い知識が必要となる為、インテリアデザイナーとしての実務にもとても役立つ知識が得られるでしょう。
テキストもネット上で購入できたり、実施団体のホームページに過去問が掲載されているので、独学での挑戦も可能な資格です。
設計製図試験については、スクールや協会が実施している対策講座を受講するのがオススメです。
カラーコーディネーター検定試験
東京商工会議所が主催する検定試験です。
一級~三級に分かれており、自身の知識レベルに合わせての受験が可能です。
検定自体の知名度も高く、勉強する価値のある資格の一つです。
この試験では「色が持つ性質」や「色が与える影響や作用」などの深い知識も必要となる為、インテリアデザインをする上で大切となってくる「色」について深く学ぶ事が出来ます。
独学や通信講座で勉強をし、受験される方が多いようです。
カラーコーディネーター検定試験は、キャリカレで通信講座が受講できます。
まずは無料の資料請求からですね。
商業施設士
商業施設技術団体連合会が実施している民間資格です。
「商業施設」にフォーカスした資格となっており、店舗系のインテリアデザイナーを目指す方には有用な資格でしょう。
設計やデザイン、施工に関する知識が学べる事はもちろんですが、施設の運営や販売促進の方法なども試験範囲となっているのが特徴です。
主催団体がテキストや対策講座などを開催しているので、それらを受講する事が資格取得の近道となるでしょう。
Vectorworks操作技能認定試験
現在インテリアデザイン業界では、CADを使っての図面作成がほぼ必須となってきています。
日本では「Vectorworks」というCADソフトが一般的に使われており、デザイン事務所に就職する際には、どれくらいのスキルがあるか確実に聞かれます。
そんなCADスキルの一つの指標として活躍するのがこの資格です。
Vectorworksを開発・販売している「エーアンドエー株式会社」が主催している資格試験です。
2D図面のスキルだけでなく、3Dの作成技術も問われます。
東京デザインプレックス研究所の「空間CADプロフェッショナルコース」やWinスクールでVectorworksの2Dや3Dスキルを学べます。
インテリアデザイナーが実務での必須スキル3選
ここまでは「資格」について紹介してきましたが、ここからはインテリアデザイナーとして働く上で必要となる「スキル」について紹介していきます。
CADスキル(2D, 3D)
「Vectorworks操作技能認定試験」でも説明しましたが、CADは、現在のインテリアデザイン業界は必須スキルといっても過言ではありません。
施工する上で必要な図面を書くだけではなく、3DCGを使ったパースなどの製作もできるようになり、自分のデザインをより明確にお客様へ伝える事が出来るようになります。
上記でご紹介した東京デザインプレックス研究所の「空間CADプロフェッショナルコース」やWinスクールでVectorworksを使ったパース作成を学べます。
Adobeソフトスキル(Illustrator, Photoshop)
インテリアデザイナーは空間の設計やデザインだけでなく、看板や店内のサイン(トイレの案内やフロアマップなど)のデザインをする事も多くあります。
その時に役立つソフトがAdobe社が開発している「Illusrator」と「Photoshop」というソフトです。
Photoshopは写真の合成なども出来るため、3DCGを作る時にも役立つソフトです。
これらのソフト扱えるスキルはインテリアデザイナーに取って必要なスキルと言えるでしょう。
AdobeのIllusratorやPhotoshopは、デジハリオンラインで学べます。
デジタルハリウッドについては以下の口コミ記事も参考にして頂ければと思います。
プレゼンスキル(Powerpoint等のプレゼンツール)
デザインをお客様へ伝える為に必要な事、それは「プレゼン」です。
ただ図面やCGを見せるだけでなく、相手により効果的に伝わるように工夫をする事がインテリアデザイナーの大切なスキルの一つです。
その中でもMicrosoft社のPowerpointというソフトがプレゼンツールの代表と言えるでしょう。
このソフトを駆使して作成するプレゼン資料もデザイナーのセンスが問われます。自分の思い描いている資料を作れるようにPowerpointの操作スキルも上げておく事が大切でしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
インテリアデザイナーは内装や空間、工事、法規など幅広い知識が求められる職業です。
資格を取る事がゴールとなるのではなく、その資格を勉強する上で得た知識を実務で活かせる事が大切です。
これらの資格やスキルについて勉強し、インテリアデザイナーとしてのスキルアップに繋げてください!
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