現代の建築業界や製造業では、CADソフトを使いこなせる人材は図面作成の効率化や精密なデザインに貢献できるため、企業からの需要も高まっています。
また、建築士など国家資格取得にもCADスキルは有利に働きます。こうしたCAD技術の重要性を考えると、体系的に学べる「CAD製図専門学校」でスキル習得するメリットは大きいと言えるでしょう。
専門学校でCAD製図を学ぶことで、実践的なカリキュラムのもと基本から最新技術まで効率よく習得できます。
最新の2次元CAD・3次元CADソフトを設備の整った環境で扱い、プロの講師から指導を受けられる点は独学にはない利点です。
また、資格試験対策講座やインターンシップなども用意され、就職サポートも充実しています。特に高卒者や社会人の方が短期間(2年前後)で即戦力スキルを身につけ、業界への就職を目指すには専門学校で学ぶのが近道です。
本記事では、高校生や社会人、転職希望者で「CAD製図専門学校」をお探しの方に向けて、おすすめの専門学校5校を紹介します。
それぞれの学校のカリキュラム内容・学費・就職実績・特色・公式サイト情報をまとめています。ぜひ専門学校選びの参考にしてください。
CAD製図専門学校選びのポイント
CAD製図を学べる専門学校を選ぶ際にチェックしておきたいポイントをまとめます。
カリキュラム内容
学びたい分野(建築設計、機械設計、インテリアデザインなど)に合った学科・コースがあるか確認しましょう。
使用できるCADソフト(AutoCAD、JW-CAD、Revit、CATIAなど)や、手描き製図・製図理論、BIMなど最新技術まで網羅しているかも重要です。
取得可能な資格
在学中または卒業時に受験資格を得られる国家資格(建築士、建築施工管理技士など)やCAD利用技術者試験、建築CAD検定といった資格取得支援が充実しているかチェックしましょう。




学費・学習期間
学費は学校や学科によって差があります。初年度納入金や教材費を含めた総額を把握し、奨学金制度や学費免除制度の有無も確認しましょう。
最近は国から教育訓練給付金などがもらえる資格も多いので必ずチェックしましょう。
設備・環境
CADソフトがインストールされた最新のPCや大型プリンター、製図板などの設備が整っているかは重要です。また、少人数制クラスで質問がしやすい環境か、校風や立地(アクセスの良さ)も学習継続のポイントです。
就職実績・サポート
卒業生の就職実績(就職率や就職先企業)や、キャリアサポート体制を確認しましょう。業界との太いパイプがありインターンシップや企業プロジェクトが豊富な学校は、卒業後の進路に直結しやすいです。OB・OGの声や口コミも参考になります。
CAD製図専門学校おすすめ5選(カリキュラム、学費、就職実績、特色など)
古藤学園 CAD製図専門学校
埼玉県越谷市にある創立80年以上の伝統校です。1学年定員30名の少人数教育を特徴としています。建築士や施工管理技士など建築分野の国家資格取得を目標とした実践的カリキュラムで、図面の読み書きから最新CADソフト操作まで基礎から学べます。
昼間部と夜間部があり、高校新卒だけでなく社会人の再学習にも対応しています。
カリキュラム
建築学科(昼2年制)では建築計画、構造、製図の基礎からAutoCAD演習、建築法規まで幅広く学びます。建築学科夜間部(2年制)もあり、仕事を続けながら建築CADを習得可能です。授業の一環で二級建築士受験対策も実施され、在学中に建築士受験資格を取得できます。
学費
初年度納入金は昼間部で約66万6000円、夜間部で約49万円と比較的抑えられています。※入学金含む。別途教材費等(約5万円)が必要ですが、学費支援制度として年11%の授業料減免制度や、卒業時にパソコンを進呈する制度があります。
就職実績
地域の建築・建設企業への就職に強く、2024年3月卒業生は住宅・建設業界に多数就職しています。主な就職先企業例:池下設計、テクノアーク、青木あすなろ建設、イチケン、田中工務店など。少人数ならではの手厚い就職指導で毎年高い就職率を維持しています。
特色
埼玉県認可の専門学校で、建築設計のプロ育成に特化しています。南越谷駅・新越谷駅から徒歩5分程度とアクセスも良好です。留学生も多く在籍しており、国際色豊かな校風も特徴です。資格取得支援講座が開講されるなど、資格合格実績も高く評価されています。
日本工学院専門学校
日本工学院専門学校は東京にキャンパスを持つ大規模総合専門学校です。蒲田キャンパス(東京都大田区)や八王子キャンパスで多彩な分野の専門教育を展開しており、CAD・製図分野では機械設計科(2年制)や建築学科(4年制)、建築設計科(2年制)などで学ぶことができます。創立77年を超える歴史があり、約25万人を超える卒業生を輩出している実績校です。
カリキュラム
機械設計科では2年間で機械工学の基礎から3DCAD(例えばAutoCADやCATIAなど)の操作まで習得します。建築学科・建築設計科では建築計画や意匠設計を学びつつBIMやCAD製図のスキルも磨きます。日本工学院では2次元CADはもちろん、最新の3次元CADまで総合的に学習でき、段階的に実践力を付ける教育設計がなされています。在学中に「CAD利用技術者試験」などの資格取得対策講座もあり、試験合格率は全国平均を上回る実績を誇ります。
学費
初年度納入金は学科によって異なりますが、例えば機械設計科(2年制)で約131万5,690円、建築設計科(2年制)で約133万5,690円、建築学科(4年制)で約134万9,200円となっています(2026年度実績)。いずれも入学金20万円程度を含む金額です。教材費等は別途必要ですが、奨学金制度や教育ローン制度も利用可能です。
就職実績
分野ごとに幅広い業界への就職実績があります。建築・住宅・建設業界では清水建設、大和ハウス工業、住友不動産、熊谷組といった大手から、設計事務所、ハウスメーカーまで多数の内定者実績があります。自動車・機械系でもメーカーや設計会社への就職者が多く、長年の産学連携ネットワークにより求人も豊富です。専門のキャリアサポートセンターによる就職指導も手厚く、業界セミナーや模擬面接、合同企業説明会などを通じて学生をバックアップしています。
特色
大規模校ならではの最新設備とカレッジ制による専門教育が魅力です。蒲田キャンパスの「テクノロジーカレッジ」には3Dプリンターや工作機械、最先端のCADソフトウェア設備が整っています。課外活動やクラブも盛んで、学生生活も充実して集まる総合校のため、他分野の学生との交流から刺激を受けられる点もメリットです。
ヒューマンアカデミーCAD講座
ヒューマンアカデミーは社会人や未経験者が短期間でCADスキルを身につけるのに適したスクールです。名称こそ「アカデミー」となっていますが、全国主要都市に校舎を持つヒューマンアカデミーのCAD講座をイメージすると良いでしょう。
専門学はなく、数ヶ月~1年程度の講座で集中的に学べるのが特徴です。働きながらスキルアップしたい人や、転職のために資格取得を目指す人に人気があります。
カリキュラム
コースは目的に応じて多彩です。建築CADコースや機械CADコース、インテリアCADコースなどが用意されており、AutoCADやJW-CAD、BIMソフト(Revit)など実務で使われるソフトの操作を基礎から学べます。指導経験豊富な講師による少人数または個別指導で、課題演習を通じて実践力を養います。オンライン受講にも対応しており、自宅からでも学べる柔軟なカリキュラムです。最終的に「CAD利用技術者試験」合格や就職に直結するスキル習得を目標とします。
学費
講座の種類や学習期間によって異なります。例えば、ヒューマンアカデミーのCAD講座では20万円~50万円程度の受講料コースが多く、資格取得対策付きのコースで最大50万円ほどになります。分割払い(月々数千円から)にも対応しており、教育訓練給付金の指定講座なら受講料の一部が支給されるケースもあります。
就職実績
短期講座ながら就職サポートも用意されています。履歴書の書き方指導や求人紹介のほか、運営母体の人材会社と連携して受講生に派遣・紹介予定派遣の求人を案内する仕組みもあります。ヒューマンアカデミーの実績では、修了生の就職率96.2%とのデータもあり(CAD講座全体の数字)、未経験から多数の修了生が建築・土木・製造業界でCADオペレーターとして活躍しています。
特色
社会人向けスクールのため開講スケジュールの柔軟さが魅力です。平日夜間や週末クラス、オンライン講義など自分の都合に合わせて受講できます。ソフトのライセンスがなくても学校のPCやクラウド環境で練習できるので安心です。短期間で効率よくスキルを身につけたい方や、専門学校に2年間通うのが難しい方にとって有力な選択肢です。
東京デザイン専門学校
東京デザイン専門学校(TDA)は、東京・原宿にキャンパスを構えるデザイン分野の老舗専門学校です。創立59年を超え、長年にわたりデザインの高等専門教育に取り組んできた実績があります。原宿駅前という流行発信地に位置し、グラフィック、イラスト、マンガ、アニメ、インテリア、プロダクトデザインなど多数の学科を設置しています。CADそのものを専攻する学科はありませんが、インテリアデザインやプロダクトデザイン系の学科で製図・CADを学ぶことができます。
カリキュラム
学科によりますが、例えばインテリアデザイン科やプロダクトデザイン科では、デザインの基礎から始まり、空間レイアウトや模型制作と並行してCAD図面の作成スキルを習得します。原宿デザインカリキュラムと称し、原宿の街を舞台に実際のショップディスプレイやイベント装飾の企画を学生が手掛けるなど産学協同プロジェクトが盛んです。最新のソフト(VectorworksやShade3Dなど)も活用し、デザイン表現力と実務能力を磨けるのが特徴です。土曜日には色彩検定など資格対策講座、長期休暇中にはデザイン・アート系の集中講座も開講し、幅広いスキルアップが可能です。
学費
2026年度の初年度納入金は143万円(全学科共通)となっています。この中には入学金や授業料、設備費が含まれます。2年制学科の場合は2年次も同額の学費が必要です。学費サポートとして日本学生支援機構の奨学金や学校独自の特待生奨学制度なども利用できます。
就職実績
「デザイン力=就職力」を掲げており、卒業生はデザイン業界へ高い就職率を誇ります。就職支援担当スタッフと学科担任が連携するダブルフォローシステムにより、一人ひとりの希望に沿った就職先を紹介しています。業界セミナーやOB・OG説明会、インターンシップなどの機会も豊富で、在学中に業界理解と人脈作りができます。卒業生の就職先はインテリアデザイン会社、建築設計事務所、ディスプレイデザイン会社、プロダクトメーカーなど多岐にわたります。
特色
「原宿」にあるデザイン学校という立地ならではの強みがあります。最先端の流行やクリエイティブに日常的に触れられる環境で感性を磨けますし、地元原宿の企業や商店街とのコラボレーションにより学生作品が街に実装されるチャンスもあります。少人数制指導で学生の個性を尊重し、初心者からでもプロを目指せるよう手厚くサポートしてくれる校風です。
大阪総合デザイン専門学校
大阪設計専門学校は、その名の通り大阪にあるデザイン・設計系の専門学校です。正式校名は「大阪総合デザイン専門学校」といい、梅田にキャンパスを構えています。グラフィックやマンガ・アニメ、インテリア、プロダクトなど複数のクリエイティブ分野の学科を擁する関西有数のデザイン校です。イラストレーターの平野利幸氏など著名な卒業生も輩出しています(イラストレーション課程修了後デザイン会社勤務を経て独立)
カリキュラム
学科は大きくデザイン学科(コミュニケーションデザインなど)と漫画・アニメーション学科、そして大学併修もできる総合クリエイティブ学科があります。インテリアデザインコースではインテリア設計図面の描き方から模型制作、CADオペレーションまで習得し、インテリアコーディネーター資格取得も目指します。プロダクツ系では3DCADを用いた製品デザインも学べます。産学協同教育を重視しており、企業からの課題提案やコンペティションに参加する機会が豊富です。学生は在学中に様々な作品制作を経験し、卒業制作では集大成として実践的…実践的なデザイン提案を行います。
学費
初年度納入金は学科により異なりますが、例としてデザイン学科(2年制)の場合は約149万円(入学金含む)が初年度の学費となっています。大阪の専門学校として平均的な水準で、教材費などが別途必要です。学校独自の奨学金や学費サポート制度も用意されています。
就職実績
在学中に実績を積んだ学生は、卒業後にデザイン業界やクリエイティブ職種で高い就職率を示しています。就職サポートセンターがあり、一人ひとりのポートフォリオ制作や面接対策を指導。近年の主な就職先は、ゲーム・映像会社、広告制作会社、建築インテリア事務所、デザイン事務所など多岐にわたり、幅広い業界から求人が寄せられています。コンテスト受賞者やプロデビュー(イラストレーター・漫画家等)の実績も多数あります。
特色
圧倒的な制作時間とコンペ実績が謳い文句で、課題制作に打ち込める環境があります。学生の作品が企業に採用されたり商品化された例もあり、在学中からプロの現場を体感できます。関西圏でデザイン・設計を学びたい人には総合力の高い学校と言えるでしょう。
CAD製図専門学校オススメ比較
各校の主要ポイントを比較表にまとめます。
学校名(所在地) | 主な学科・コース | 学習期間 | 初年度学費(目安) | 特徴・強み |
---|---|---|---|---|
古藤学園 CAD製図専門学校(埼玉・越谷) | 建築学科(昼2年)建築学科夜間部(2年) | 2年制 | 約66.6万円(昼)約49万円(夜) | 少人数制指導 / 建築士受験資格取得可 / 学費減免制度あり |
日本工学院専門学校(東京・蒲田/八王子) | 機械設計科(2年)建築学科(4年)ほか多数 | 2年~4年 | 約131万~135万円 | 大規模総合校 / 最先端3D-CAD設備 / 業界就職ネットワーク強力 |
ヒューマンアカデミー(全国・オンライン) | 建築CADコース機械CADコース ほか | 数ヶ月~1年 | 約20万~50万円※コースによる | 社会人向け短期講座 / 通学・オンライン両対応 / 資格試験合格実績◎ |
東京デザイン専門学校(東京・原宿) | インテリアデザイン科(2年)プロダクトデザイン科(3年)ほか | 2年~3年 | 143万円 | 原宿の立地 / 産学協同プロジェクト豊富 / 個人の創造力を伸ばす指導 |
大阪設計専門学校(大阪・梅田) | デザイン学科(2年)総合クリエイティブ学科(3年)ほか | 2年~3年 | 約149万円 | 関西有数のデザイン校 / 制作カリキュラム充実 / コンテスト入賞者多数 |
※学費は2024~2026年度の情報を基にした目安です。最新の学費や詳細は各校公式サイトでご確認ください。
CAD製図の将来性・キャリアパス
最後に、CAD製図分野の将来性やキャリアパスについて触れておきます。結論から言えば、CADオペレーター・CAD技術者の需要は今後も安定して高いと予想されます。建築業界では建築物の高精度化・効率化のためBIM(Building Information Modeling)の導入が進み、CADスキルに加え3Dモデルを扱える人材が求められています。また製造業でも3DCADによる設計からCAMによる製造までデジタル化が進み、CADエンジニアがものづくりの現場を支えています。
CAD製図のスキルを身につけた後のキャリアパスとしては、まずは設計事務所や建設会社の製図担当、メーカーの設計補助などCADオペレーター職としてスタートするケースが多いでしょう。
実務経験を積みながら、二級建築士などの資格取得を目指したり、より高度なCADソフト(BIMやCAE解析ソフト等)を習得することで設計者・デザイナーへの昇格も可能です。
将来的に建築士や機械設計技術者として活躍する土台にもなります。実際、専門学校でCADを学んだ後に建築系企業で働きながら一級建築士資格を取得し、構造設計士や意匠設計士にキャリアアップしている人もいます。
また、近年はテレワークやフリーランスでCAD図面作成を請け負う働き方も増えてきました。CAD製図のスキルがあれば在宅で図面修正の仕事を受注するなど柔軟な働き方も可能です。特に建築や設備分野では図面アウトソーシングの需要があります。CADソフト自体もクラウド化が進み、自宅PCでプロジェクトに参加できる環境が整いつつあります。
将来的にAI(人工知能)が設計支援を行う時代が来るとも言われますが、最終的な創造力や調整力は人間の仕事です。CADはあくまで道具であり、使いこなす人材がいて初めて価値を生みます。
CAD製図専門学校で培った「描く力」「読む力」「発想力」は、時代が移っても必要とされるでしょう。CAD技術者からスタートし、ゆくゆくはプロジェクトマネージャーや起業して設計事務所を構える道も開けています。CAD製図の将来性は非常に明るく、キャリアパスも多彩だと言えます。
よくある質問(FAQ)
- QCAD製図専門学校ではどんなソフトウェアを使って学びますか?
- A
学校やコースにもよりますが、一般的にはAutoCADやJW-CADといった2次元CADソフト、建築分野ならBIM対応のRevit、機械分野なら3次元CADのCATIAやSolidWorksなどをカリキュラムに取り入れていることが多いです。例えば古藤学園CAD製図専門学校では主にAutoCADを使用し製図演習を行っています。日本工学院ではAutoCADのほかCATIAなど業界標準のソフトを学べます。入学前に特定のソフト経験がなくても基礎から教わるので安心です。
- Q未経験からでもついていけますか?授業についていけるか不安です。
- A
ほとんどのCAD製図専門学校では未経験者を前提にカリキュラムを組んでいます。製図の基礎(線の引き方や図面ルール)から始まり、初心者でも段階的に実力を伸ばせるよう配慮されています。例えば日本工学院の機械設計科では1年次に図面の読み書きや製図基礎、2年次に本格的なCAD設計演習とステップアップします。課題でわからない所は先生が個別指導してくれる学校も多く、意欲さえあれば未経験からでも十分についていけます。
- Q社会人ですが夜間や働きながら通えるコースはありますか?
- A
はい、一部の専門学校には夜間部や週末講座があります。古藤学園CAD製図専門学校では夜間部(2年制)を設置しており、仕事帰りに通学できます。また日本CADアカデミー(ヒューマンアカデミー)なら夜間や土日に開講するクラスやオンライン講座もあるので、フルタイム勤務の方でも学習可能です。働きながら通う場合、学費サポートや会社の研修制度が利用できることもあるので併せて確認すると良いでしょう。
- QCADオペレーターと建築士では職種が違うのでしょうか?
- A
CADオペレーターは主にCADソフトを使って図面作成や修正を行う職種で、設計者の指示をもとに詳細図を描く役割が中心です。一方、建築士は設計そのものを行う国家資格者で、意匠設計や構造設計といった設計業務の責任者となります。ただし、実務ではCADオペレーターが経験を積んで二級建築士資格を取得し、設計者にステップアップするケースもあります。専門学校卒業後すぐに建築士として働くことはできませんが、まずCADオペレーター等として働きながら実務経験を積むことで建築士への道が開けます。機械分野でも同様に、CAD技術者から機械設計技術者へキャリアアップする流れがあります。
- Q卒業後の給与や待遇はどのくらいになりますか?
- A
初任給は職種や企業規模、地域によって差がありますが、一般的な専門卒の初任給水準(18万~22万円程度/月)になることが多いです。CADオペレーター職のスタートでも都心部の大手企業なら月給20万円以上+残業代という例もあります。資格を取得したりスキルを高めて設計士クラスになると年収アップが見込めます。例えば二級建築士を取得し意匠設計担当になれば30代で年収500万円以上も十分可能です。CADスキルは専門性が高いので、経験を積むほど待遇面で有利になりやすいと言えるでしょう。またフリーランスで図面作成を請け負う場合は出来高制になりますが、実力次第で稼ぐことも可能です。
以上、CAD製図専門学校に関するおすすめ校と基礎知識を紹介しました。自分に合った進路選択の一助になれば幸いです。CAD技術を武器に、ぜひ希望のキャリアを実現してください!
CAD製図専門学校オススメまとめ
CAD製図のスキルは建築・製造をはじめ幅広い業界で求められており、専門学校で集中的に学ぶ価値は大いにあります。「CAD 製図専門学校」と一口に言っても、それぞれカリキュラムや特色に違いがあります。
本記事ではおすすめの5校を紹介しましたが、最終的には「自分がどんな設計者になりたいか」「どの分野で活躍したいか」を軸に学校選びをすることが重要です。
例えば、建築士を目指して確実に資格を取りたいなら古藤学園CAD製図専門学校のように少人数で資格対策万全の学校が向いているでしょう。幅広い選択肢の中で最新の技術も学びたいなら日本工学院のような総合校が合うかもしれません。
社会人で時間や場所の制約があるなら日本CADアカデミー(ヒューマンアカデミー)のような講座が現実的でしょう。デザインセンスを磨きたいなら東京デザイン専門学校や大阪総合デザイン専門学校といったクリエイティブ校で感性を伸ばすのも一つの手です。
専門学校のオープンキャンパスや説明会に参加し、実際の設備や授業の雰囲気、在校生の作品などを見ることで、より具体的なイメージが掴めます。資料請求をして学費やカリキュラム詳細を比較検討することも大切です。
あなたのキャリアプランにフィットするCAD製図専門学校を見つけ、ぜひ将来の夢に向かって踏み出してください。プロの製図技術を身につければ、あなたの描く未来図もきっと実現に近づくことでしょう。
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