建築士の取得を目指す中、どの資格学校に通うか迷っている、どの講座が自分に合っているか分からないという方も多いと思います。
私は、設計事務所で設計士として働きながら日建学院に通い、2級建築士を取得することができました。
今回は、実際通ってみて感じた日建学院のメリット・デメリットや総合資格学院、TACとの比較などをご紹介します。
日建学院の建築士講座の卒業生のワタシが紹介しつつ、今受験するならどんな勉強方法にするか?についてもご紹介します。
合わせて、もしこの先、転職を考えている人は以下の記事がおすすめです。
日建学院の建築士講座の特徴
1級建築士・2級建築士同様、日建学院の講座は映像授業が基本となっており、校舎に通学して生徒全員で映像を視聴するという講義形態となっています。
映像授業ではありますが、必ずサポートしてくれる講師がいるので、疑問があったらすぐに質問できます。
製図コースも映像授業が基本となっており、その内容をもとに作図の練習を行います。
製図は法令違反をしていないかなどチェックしてもらうことが重要となりますが、学科コース同様に講師がいるのでしっかりと採点してもらえます。
日建学院の建築士講座のメリットとデメリット
メリット
映像授業
映像授業のため、全国どの学校で受講しても講師や教える内容に差がない授業を受けることができます。
また、授業内で使用した映像は自宅でも視聴できるため、理解するまで何度でも講義を聞くことが可能です。
受講料が比較的安い
他の大手資格学校と比較すると日建学院は受講料が安くなっています。
また、特別授業の申込みなどで追加料金が発生するということもないため、安心です。
講師によるサポート
質問の受付日が設定されているため、疑問があれば講師に聞くことができます。
普段の授業で理解できなかったところをフォローしてくれます。
分析された問題
出題傾向など分析された問題に取り組むことができるので、効率よく学習することができ、授業やテキストの内容も濃いため安心して勉強できます。
デメリット
生の講義ではない
映像授業のメリットを述べましたが、映像だと集中力が保てない、せっかく通学しているから生の講義を聞きたいという方には不向きだと思います。
受講料がかかる
日建学院は比較的安いですが、受講料は決して安いとは言えません。
学校や会社での補助制度があればよいですが、全額自己負担となると躊躇してしまう方もいると思います。
学科+製図コースの受講は高額なため、例えば学科は独学で挑戦したり、安価な通信講座を利用したりするなど、工夫してみるのもよいでしょう。
また、教育訓練給付制度があり、上限10万ですが受講料を支給される制度もあるので、ぜひ利用してみてください。
必ず受かるわけではない
当然のことですが、日建学院で授業を受けたら必ず合格するわけではありません。
私が実際に2級建築士を受講した際も、教室の合格人数は5割にも満たなかったです。
学科もそうですが、製図は特にどれほど多く練習し、効率よく作図できるかが重要となってきます。
日建学院など大手の資格学校に通うと充実した授業内容や手厚いフォローなどが受けられますが、受講料がより安い学校や通信講座などでもしっかり取り組むことができれば、建築士に合格できる可能性は高いと思います。
日建学院と総合資格学院、TACの建築士講座の比較
資格学校の大手である日建学院、総合資格学院と近年受講者数が増加している資格学校TACの3つを1級建築士講座で比較してみました。
日建学院 | 総合資格学院 | TAC | |
授業スタイル | 映像授業 | 講義 | 講義 |
受講料 (学科+製図) | 1,320,000円 (770,000円+550,000円) | 1,375,000 | 682,000円 (407,000円+275,000円) |
合格率 | 52.3% | 57.9% | 非公開 |
学校数 | 146校 | 約70校 | 34校 |
それぞれの特徴としては、日建学院は学校数が多いため通学しやすく、総合資格より50万円程安いです。
更に2回目以上の受験などで学科は独学でOKという場合は、製図のみ受講ということもできます。
そうなるとかなり授業料を下げることができますね。
総合資格学院は授業料が最も高いですが、合格率が高くなっています。
TACは授業料が最も安く、他の2つと比べると約半分の料金です。しかし、学校数が少ないため通学が難しい場合があります。
一級建築士になるための失敗しない学校選びや効率的な勉強法については以下の記事にまとめてありますので参考にして頂けると幸いです。
今から建築士を受けるならスマホアプリ「スタディング」を活用したい
私は学科を独学で勉強し、製図は日建学院に通ったのですが、独学だとわからない単語を調べるのも時間がかかり、学校が少し遠かったため通うのも手間に感じました。
建築士を取得したくても、仕事や家事、学業をこなすなか、勉強時間が取れないという方も多いと思います。
建築士を取得するにはいかに勉強時間を確保するかがポイントとなります。
学科試験は過去問を何度も繰り返し解くことが重要です。
また、製図試験は練習を重ね、時間内に図面を完成させる作図力を身につける必要があります。
そこでスキマ時間に学べる『スタディング』をご紹介したいと思います。
通学の必要もなく、スマートフォンなどのモバイルデバイスがあれば移動時間や外出時にも手軽に勉強できるため、効率よく学ぶことができます。
1級建築士と2級建築士の学科+製図コースの価格はそれぞれ99,000円、88,000円と前述した専門学校と比べると格段に安いです。
正直ここまで、かゆいところに手が届く作りになっている建築士向けアプリも他にないと思います。
カリキュラムも以下の流れとなっています。
- 基本講座
「基本講座」でビデオ/音声講座を活用し、スキマ時間を使って短時間で基礎知識を身につける - AI問題復習
AIが最適なタイミングで復習問題を自動出題する機能です。これにより、自信をもって解けるまで効率的に復習ができます。 - スマート問題集
基本講座を学んだ内容を「スマート問題集」で基礎力チェック - セレクト過去問集
「セレクト過去問集」で実際の過去問を解くことで実戦力が養わう - 製図対策講座
ビデオ/音声講座で製図を正しく、効率的に描ける手順をわかりやすく解説
更にはAI実力スコア機能というのがあって、今現在の実力で試験に受かる確率をリアルタイムに把握できますし、苦手な個所も分かるので弱点補強もできます。
模試を受けなくても自分の実力や苦手部分を客観的に把握できるのは嬉しいですよね。
これは建築士だけでなく、試験などの標準的なやり方になりそうです。
初めての受験で独学は心配という方や大手の資格学校では金額面が厳しいという方などは、まずは無料講座を試してみても良いかもしれません。
まとめ
建築士の取得を目指す皆様の中には、建築業界で働いている方、学生や主婦の方など、環境も様々かと思います。
今回ご紹介した日建学院のメリットやデメリットなどを参考に、ご自分に合った勉強法を探してみてください。
コメント