「日建学院って、ネットで見ると『やばい』って書かれてるけど本当…?」
「営業がしつこいって聞くし、学費も高いんでしょ?」
建築士や宅建などの難関資格を目指そうと情報収集する中で、日建学院の名前を目にしたことがある人は多いでしょう。しかし、同時に「日建学院 やばい」といったネガティブな評判も目につき、不安に感じていませんか?
何を隠そう、一級建築士である私も、かつては皆さんと同じように日建学院の「やばい」という評判に悩み、最終的に門を叩いた卒業生の一人です。
結論から言うと、日建学院が「やばい」と言われる評判は一部事実ですが、その本質を理解し、うまく付き合うことができれば、これほど頼りになる合格へのパートナーはいません。
なぜなら、「営業がしつこい」「学費が高い」といったネガティブな評判の多くは、資格予備校業界特有の体質や、手厚いサポート体制の裏返しでもあるからです。
高額な学費も、試験に最適化されたオリジナル教材や、いつでも質問できる学習環境への投資と考えれば、決して高くはないというのが私の本音です。
もちろん、「高額な費用を払うのは難しい」「自分のペースで静かに勉強したい」という方にとっては、日建学院のスタイルは「やばい」と感じるかもしれません。確かに、誰にでも合う学校ではないでしょう。
しかし、もしあなたが「費用をかけてでも、最短ルートで確実に合格したい」と本気で願うなら、ネットの評判だけで選択肢から外してしまうのは非常にもったいないです。
私は、設計事務所で設計士として働きながら日建学院に通い、建築士を取得することができました。
今回は、実際通ってみて感じた日建学院のメリット・デメリットや総合資格学院、TACとの比較などをご紹介します。

日建学院の建築士講座の卒業生のワタシが紹介しつつ、今受験するならどんな勉強方法にするか?についてもご紹介します。
合わせて、もしこの先、転職を考えている人は以下の記事がおすすめです。

日建学院が「やばい」と言われる5つの理由
まずは、なぜ日建学院が「やばい」と言われてしまうのか、ネット上の口コミや評判でよく目にする5つの理由を深掘りしていきます。ただネガティブな情報を並べるだけでなく、卒業生だからこそわかる内情や背景もあわせて解説しますね。
理由①:「営業がしつこい」という口コミが多数
日建学院の評判を調べると、必ずと言っていいほど目にするのが「営業がしつこい」という声です。Yahoo!知恵袋などを見ても、同様の悩みが数多く投稿されています。
「一度資料請求したら、何度も電話がかかってくる」
これは、私自身も経験しましたし、周りの受講生仲間からも同じような話を聞きました。特に、建築士試験の受験申込期間や、企業に所属している若手社員に対しては、かなり積極的なアプローチがあるようです。
この背景には、資格予備校業界の競争の激しさがあります。特に建築士講座では「総合資格学院」という強力なライバルがおり、生徒の獲得競争が熾烈を極めています。そのため、どうしても営業活動に力が入ってしまう、というのが実情なのでしょう。
ただ、見方を変えれば、それだけ「あなたにうちの講座を受けて合格してほしい」という熱意の表れとも言えます。とはいえ、過度な営業は不快に感じるのが当然です。後ほど、このしつこい営業への具体的な対処法も解説しますので、安心してください。
理由②:学費が高すぎる?料金体系を徹底解説
次に「やばい」と言われるのが、その学費の高さです。特に看板講座である建築士講座は、決して安くはない金額です。
「一級建築士講座で100万円以上かかった…」
「他の予備校と比べても高すぎるのでは?」
こうした声が上がるのも無理はありません。人生の大きな投資となるわけですから、金額にはシビアになりますよね。ここで、実際に日建学院の一級建築士講座の金額はいくらなのか、主要なライバル校と比較してみましょう。
一級建築士講座の金額はいくら?
ここでは、一級建築士講座を開講している代表的な3つのスクール「日建学院」「総合資格学院」「TAC」で、初学者向けの主要コース料金を比較してみます。
【一級建築士講座 料金・サポート比較表】
学校名 | コース名(例) | 受講料(税込) | 授業スタイル | 合格実績(例) | 全国校舎数 |
日建学院 | 1級建築士 学科スーパー本科生 | 約110万円~ | 映像講義+対面フォロー | R4学科 占有率55.8% | 約100校 |
総合資格学院 | 1級建築士 学科本科コース | 約120万円~ | 対面講義中心 | R4学科 占有率59.3% | 約100校 |
TAC | 1級建築士 本科生 | 約70万円~ | 映像講義/対面講義 | 非公開 | 約20校 |
※上記は2025年9月時点での一般的なコースの参考価格です。正確な料金は必ず各校の公式サイトでご確認ください。
※合格実績は各校が公表している令和4年度の「全国合格者占有率」などを記載しています。これは受講生本人の合格率とは異なります。
表を見てわかるとおり、日建学院と総合資格学院の料金は100万円を超え、かなり高額です。一方でTACは比較的リーズナブルな価格設定となっています。
日建学院や総合資格学院の料金が高いのには理由があります。それは、徹底したサポート体制です。単に映像授業を配信するだけでなく、各校舎での対面サポート、個別カウンセリング、課題の添削、模擬試験の実施など、受講生一人ひとりを合格まで手厚くフォローする体制が整っています。この人件費や設備費が、受講料に反映されているのです。
一方、TACは比較的リーズナブルですが、校舎数が少なく、地方在住者には通いづらいという側面もあります。つまり、「手厚いサポート」を取るか、「価格」を取るか、という選択になると言えるでしょう。
他の資格講座との料金比較
建築士講座以外ではどうでしょうか。例えば、日建学院の宅建講座は約15万円~20万円程度が相場です。これも、数万円から受講できるオンライン特化のスクールと比較すれば高額に感じるかもしれません。
しかし、これも建築士講座と同様に、全国の校舎で受けられるサポートや質の高いオリジナル教材が含まれた価格設定です。2級建築士講座も同様の傾向にあり、日建学院の価格設定は「手厚いサポート込みのパッケージ料金」であると理解しておくと良いでしょう。
理由③:「不合格なら返金」制度の落とし穴
「不合格だったら返金してくれるなら、高額でも安心かも」
そう考えて日建学院を検討する人もいるかもしれません。しかし、この「合格保証制度」や「返金制度」にも注意が必要です。
「やばい」と言われる理由の一つに、この制度の条件が非常に厳しいことが挙げられます。具体的には、
- 出席率が90%以上であること
- 全ての課題を期限内に提出し、一定以上の成績を収めていること
- 模擬試験で合格ラインをクリアしていること
など、かなり細かく厳しい条件が設定されています。働きながら資格取得を目指す人にとって、これを全てクリアするのは至難の業です。現実的には、この制度を利用して返金を受けられるケースは非常に少ないと言われています。
「日建学院で不合格になっても返金される」と安易に考えるのではなく、あくまで「これだけやれば合格できる」というカリキュラムの厳しさを示すもの、と捉えておくのが賢明です。
理由④:働きながらの通学は正直きつい?
「日建学院で働きながらの学習は、本当に可能?」という疑問もよく聞かれます。結論から言うと、かなりハードですが可能です。ただし、生半可な覚悟では挫折してしまう可能性も高いでしょう。
日建学院のカリキュラムは、合格から逆算して非常に綿密に組まれています。講義の時間はもちろん、膨大な量の宿題や課題、定期的なテストがあり、常に勉強に追われる日々が続きます。
仕事で疲れて帰宅してから、深夜まで課題に取り組む…という生活が試験直前まで続きます。実際に、仕事との両立ができずに途中で来なくなってしまったり、試験に落ちたりする人も少なからず見てきました。
この厳しさこそが、高い合格実績に繋がっているわけですが、人によっては「やばい」と感じる大きな要因になります。自分の生活スタイルや仕事の状況を冷静に分析し、本当に学習時間を確保できるのか、入校前によく検討する必要があります。
理由⑤:合格実績の数字は本当?総合資格学院との比較で見る実態
資格予備校を選ぶ上で、誰もが気にするのが合格実績です。特に「総合資格 日建学院 合格率」と検索し、2校を比較検討する人は多いでしょう。
ここで注意したいのが、日建学院も総合資格学院も、合格実績として大々的にアピールしているのは「合格率」ではなく「全国合格者占有率」という指標である点です。
例えば、総合資格学院は令和4年度の一級建築士学科試験で「全国合格者占有率59.3%」、日建学院も同じく令和4年度の同学科試験で「全国ストレート合格者占有率55.8%」といった驚異的な数字を公表しています。
一見すると両校とも非常に高い実績に見えますが、「占有率」とは全国の合格者のうち、何割が自社の受講生だったかを示す数字です。これは、自社の受講生のうち何割が合格したかを示す「合格率」とは全く異なる指標だということを理解しておく必要があります。
この「占有率」の高さは、両校が業界の二大巨頭であり、多くの合格者を輩出している証明にはなります。しかし、この数字だけを見て「この学校に入れば約6割が合格できる」と考えるのは早計です。「やばい」という評判の中には、こうした数字の捉え方に対する不満も含まれているのかもしれません。
両校とも、厳密な意味での「合格率」は公表していないため、どちらが受講生を合格させる力が高いかを数字だけで判断するのは困難です。 数字のマジックに惑わされず、無料の講座説明会などに参加して、自分の目で指導の質や雰囲気を確かめることが重要です。
「やばい」評判は本当?日建学院を賢く利用する方法
ここまで、日建学院のネガティブな評判について詳しく見てきました。しかし、もちろん良い面もたくさんあります。ここからは、卒業生である私が感じた日建学院のメリットと、ネガティブ要素を乗りこなして賢く利用するための方法をご紹介します。
一方でこんな良い評判も!日建学院のメリット
ネット上では悪い評判が目立ちがちですが、実際に通ってみて感じたメリットはたくさんあります。
- 合格に直結するカリキュラム: 試験の傾向を徹底的に分析したカリキュラムで、無駄なく学習を進められる。
- モチベーションの維持: 同じ目標を持つ仲間と励まし合いながら勉強できる環境は、孤独になりがちな資格勉強において非常に心強い。
- 情報量の多さ: 法改正や試験の最新情報がすぐに手に入る。
- 強制的に勉強する環境: 厳しいカリキュラムのおかげで、怠けがちな自分でも勉強を続けられた。
特に、一人ではなかなか勉強が続かない、何から手をつけていいかわからない、という人にとっては、日建学院の管理された環境は大きなメリットになるでしょう。
質の高いと評判の講師陣とオリジナル教材
日建学院の最大の強みは、なんといっても講師と教材の質の高さです。
長年の指導実績から試験のポイントを知り尽くしたベテラン講師が多く、映像講義も非常に分かりやすいです。「日建学院の講師一覧」を公式サイトで確認することは難しいですが、各校舎に常駐している講師は、受講生の質問にいつでも親身に答えてくれます。
また、試験の出題傾向を徹底的に分析して作られたオリジナル教材は、まさに「合格するためのテキスト」。市販の参考書とは比較にならないほど情報が凝縮されており、これを完璧にこなせば、合格レベルに達することができるように作られています。この教材を手に入れるためだけでも、通う価値はあると私は感じました。
全国に広がる校舎ネットワークの利便性
日建学院は、全国に約100校もの校舎を展開しています。これは、特に地方在住者にとっては大きなメリットです。
ライバル校の校舎が主要都市にしかない場合でも、日建学院なら地元の校舎に通える可能性があります。映像講義がメインではありますが、自習室を使ったり、常駐のスタッフに質問したりできる「通える場所」があるのは、学習を続ける上で精神的な支えになります。
しつこい営業の上手な断り方と対処法
さて、多くの人が悩む「しつこい営業」への対処法です。これは、曖昧な態度を取らず、ハッキリと意思表示をすることが最も重要です。
- 興味がない場合: 「申し訳ありませんが、今回は見送ります」「他の学校に決めましたので、今後の連絡は不要です」とキッパリ断りましょう。それでも連絡が来る場合は、「これ以上ご連絡いただく場合は、しかるべき機関に相談します」と伝えると、ほとんどの場合は止まります。
- 検討中の場合: 「今は情報収集の段階です。〇月頃に本格的に検討を始めるので、その時期になったらまたこちらから連絡します」と、主導権を自分で握る意思を見せましょう。
重要なのは、相手に期待を持たせないことです。丁寧かつ毅然とした態度で接すれば、トラブルになることはありません。
高額な学費を無駄にしないための学習のコツ
100万円近い学費を払うからには、絶対に合格したいですよね。高額な投資を無駄にしないために、日建学院のサポートを最大限に活用するコツをお伝えします。
- とにかく休まず通う: カリキュラムに遅れると、追いつくのは非常に困難です。何よりもまず、講義に休まず出席することを最優先しましょう。
- 講師・スタッフを使い倒す: 少しでも分からないことがあれば、すぐに質問に行きましょう。彼らは質問されるのを待っています。遠慮する必要は一切ありません。
- 予習・復習のサイクルを守る: 日建学院が推奨する学習サイクルを徹底することが、合格への一番の近道です。特に、次の講義までの復習は絶対に欠かせません。
- 仲間と情報交換する: 同じ目標を持つ仲間との繋がりは貴重です。分からないことを教え合ったり、励まし合ったりすることで、辛い勉強期間を乗り越えられます。
受け身の姿勢ではなく、「利用できるものは全て利用する」という積極的な気持ちで臨むことが、合格とコストパフォーマンスを最大化する秘訣です。
今、建築士を受けるならスマホアプリ「スタディング」の活用もあり
私は学科を独学で勉強し、製図は日建学院に通ったのですが、独学だとわからない単語を調べるのも時間がかかり、学校が少し遠かったため通うのも手間に感じました。
建築士を取得したくても、仕事や家事、学業をこなすなか、勉強時間が取れないという方も多いと思います。
建築士を取得するにはいかに勉強時間を確保するかがポイントとなります。
学科試験は過去問を何度も繰り返し解くことが重要です。
また、製図試験は練習を重ね、時間内に図面を完成させる作図力を身につける必要があります。
そこでスキマ時間に学べる『スタディング』をご紹介したいと思います。
通学の必要もなく、スマートフォンなどのモバイルデバイスがあれば移動時間や外出時にも手軽に勉強できるため、効率よく学ぶことができます。
1級建築士と2級建築士の学科+製図コースの価格はそれぞれ99,000円、88,000円と前述した専門学校と比べると格段に安いです。
正直ここまで、かゆいところに手が届く作りになっている建築士向けアプリも他にないと思います。
カリキュラムも以下の流れとなっています。
- 基本講座
「基本講座」でビデオ/音声講座を活用し、スキマ時間を使って短時間で基礎知識を身につける - AI問題復習
AIが最適なタイミングで復習問題を自動出題する機能です。これにより、自信をもって解けるまで効率的に復習ができます。 - スマート問題集
基本講座を学んだ内容を「スマート問題集」で基礎力チェック - セレクト過去問集
「セレクト過去問集」で実際の過去問を解くことで実戦力が養わう - 製図対策講座
ビデオ/音声講座で製図を正しく、効率的に描ける手順をわかりやすく解説
更にはAI実力スコア機能というのがあって、今現在の実力で試験に受かる確率をリアルタイムに把握できますし、苦手な個所も分かるので弱点補強もできます。
模試を受けなくても自分の実力や苦手部分を客観的に把握できるのは嬉しいですよね。
これは建築士だけでなく、試験などの標準的なやり方になりそうです。
初めての受験で独学は心配という方や大手の資格学校では金額面が厳しいという方などは、まずは無料講座を試してみても良いかもしれません。
一級建築士になるための失敗しない学校選びや効率的な勉強法については以下の記事にまとめてありますので参考にして頂けると幸いです。
まとめ:日建学院が「やばい」と感じたら確認すべきこと
この記事では、「日建学院 やばい」という評判の真相について、卒業生の視点から徹底的に解説してきました。
記事のポイントまとめ
- 「やばい」と言われる理由: 主に「しつこい営業」「高額な学費」「厳しい返金条件」「ハードな学習環境」「不透明な合格実績の数字」の5つが挙げられます。
- 高額な学費の真相: 手厚いサポート体制や質の高い教材への対価であり、TACなどと比較すると高額ですが、総合資格学院とは同程度の価格帯です。
- 賢い利用法: 営業には毅然と対応し、入学後は講師や教材、仲間との繋がりなど、利用できるサポートは全て積極的に活用することが重要です。
- 向き不向きがある: 厳しい環境で管理されながらでも最短で合格したい人には向いていますが、自分のペースで安く学びたい人には不向きかもしれません。
結局のところ、日建学院が「やばい」かどうかは、あなたが資格予備校に何を求めるかによって決まります。ネット上の評判はあくまで参考の一つ。一番大切なのは、あなた自身の目で見て、話を聞いて、納得できるかどうかです。
幸い、多くの資格予備校では無料の講座説明会や体験入学を実施しています。少しでも日建学院に興味があるのなら、一度足を運んでみることを強くお勧めします。その上で、この記事で解説したような良い面と悪い面を天秤にかけ、自分にとって最高のパートナーとなる学校を選んでください。
建築士の資格は、あなたのキャリアを大きく飛躍させる可能性を秘めています。こちらのサイトも参考に、ぜひ後悔のない選択をしてください。
あなたの挑戦を、心から応援しています。
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