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BIMマネージャーとBIMコーディネーターの違いは?仕事内容や年収を現役BIM推進者が解説

BIMマネージャーとBIMコーディネーターの違いは?仕事内容や年収を現役BIM推進者が解説 BIM・CIMオペレーターの仕事・年収
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建築業界では、BIM(Building Information Modeling)が急速に普及しています。

BIMは設計から施工、運用・維持管理に至るまでの全てのフェーズで活用可能なソフトであり、プロジェクトに関わる多くの情報が集約される重要な役割を担っています。

多くのフェーズで利用可能なBIMはプロジェクトとの関わり方も様々であり、運用するにあたって、BIMに関する知識のある人材が不可欠になります。

BIMに関わる役割も多様化しており、BIMの全般的な運用やプロジェクトとの関わり方を考えてまとめる人材である「BIMマネージャー」やBIMを実際に利用し、品質を調整する人材である「BIMコーディネーター」等の役割があります。

この記事では、BIMを利用するプロジェクトで要となる人材であるBIMマネージャーとBIMコーディネーターについて比較しながら解説していきたいと思います。

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BIMマネージャーとは

BIMマネージャーとは

役割や仕事内容

  1. BIMプロジェクトの運営・管理
  2. BIMソフトの導入・管理(ライセンス管理、バージョンアップ)
  3. プロジェクトメンバーのBIMスキル向上サポート
  4. コラボレーション・コミュニケーション促進
  5. プロジェクトの品質管理・リスク管理

BIMマネージャーは、BIMプロジェクトの全体的な運用と管理を担当します。

具体的には、プロジェクトへのBIM導入に向けた課題解決、BIMガイドラインの作成、BIMソフトの検討と導入、スタッフの教育やトレーニング、標準データの作成・管理等があります。

必要なスキルや資格

BIMマネージャーにはBIMの概念や機能を理解し、プロジェクトや会社全体で効率よく運用するための機能を開拓するスキルが必要です。

業界全体の知識や技術者としての経験、複数の関係者との調整能力やコミュニケーション力が必要になります。

buildingSMARTプロフェッショナル認証BIMプロジェクトインフォメーション プラクティショナー等の資格を取得することでBIMマネージャーとして技能の証明になるでしょう。

BIMの資格については以下の記事にもまとめてありますので参考にしていただければと思います。

年収

BIMマネージャーは正社員として雇用される場合が多く、年収は、450万円~700万円程度と考えられます。

会社や求人内容によっては、さらに高くなることもあるでしょう。

BIMコーディネーターとは

BIMコーディネーターとは

役割や仕事内容

  1. BIMプロジェクトの実施計画のサポート
  2. BIMモデルの調整と品質管理
  3. BIMデータと文書の管理、チーム間共有
  4. BIMの技術的なサポートとトレーニング
  5. BIMプロジェクトの進捗報告ここにテキストを入力

BIMコーディネーターは、BIMが利用されているプロジェクトにおけるプロジェクトデータの作成や管理をします。

具体的には、BIMモデルの作成や修正、図面作成や干渉チェック等があります。

必要なスキルや資格

BIMコーディネーターには、BIMの具体的な操作方法やソフトの特徴を理解し、実際にモデルや図面等を作成するスキルが必要です。

BIMソフトの機能や使い方を理解し、プロジェクト毎で必要な図面や資料の作成、情報の入力を行うことができる能力が必要になります。

Revit Architectureユーザー試験Archicad BIM認定試験BIM利用技術者試験等の資格を取得することでBIMコーディネーターとして技能の証明になるでしょう。

年収

BIMコーディネーターは派遣社員やアルバイトとして雇用される場合が多く、平均年収は約330万円~400万円程度と考えられます。

CADオペレーターより高くなることが多いでしょう。

CADオペレーターの年収は以下の記事を参考にしていただければと思います。

BIMマネージャーとBIMコーディネーターの違い

BIMマネージャーとBIMコーディネーターの違い

業務範囲やプロジェクトでの役割の違い

BIMマネージャーとBIMコーディネーターでは、取り扱う業務範囲や役割が異なります。

BIMマネージャーはBIMプロジェクトの全体的な運用と管理を行うため、業務範囲が広く、プロジェクトでの意思決定や方向性を判断する役割となります。

BIMコーディネーターはプロジェクトデータの作成や管理を行うため、業務範囲は、指示された範囲内となることが多く、与えられた情報を具現化する役割となります。

各々の業務範囲と役割は異なりますが、どちらもプロジェクトには欠かせない役割になります。

年収の違い

BIMマネージャーは裁量が大きく、責任が伴うことが多いため、BIMコーディネーターと比べて年収は比較的高くなる傾向にあると思われます。

前述したようにBIMマネージャーの年収は約450万円~700万円、BIMコーディネーターは約330万円~400万円とした場合、その年収差は約120~300万円ぐらいになります。

雇用形態についてもBIMマネージャーは正社員、BIMコーディネーターは派遣社員やアルバイトとして雇用される場合が多い点が異なります。

活躍できる企業はどんなところ?違いはある?

BIMマネージャー、BIMコーディネーターどちらも以下の会社での活躍が期待できます。

  1. 建設会社
  2. 設計事務所
  3. 不動産開発会社
  4. 施設管理会社
  5. BIMコンサルティング会社

BIMマネージャーとBIMコーディネーターは、どちらも建築業界において活躍できる企業は多いですが、企業規模が大きくなるほど、BIMを導入していることが多いため、活躍の機会は多くなると考えられます。

BIMマネージャーは建設会社、設計事務所、不動産開発会社、施設管理会社、BIMコンサルティング会社等の中でも自分の得意とする分野での活躍が期待されます。

BIMコーディネーターは「Revit」や「Archicad」等の中でも自分の得意とするBIMソフトを採用している場所での活躍が期待されます。

BIMマネージャーは分野の内容によって強みが現れますが、BIMコーディネーターはBIMソフトの種類によって強みが現れてきます。

CADオペレーターはBIMマネージャーやBIMコーディネーターなれる?

CADオペレーターはBIMマネージャーやBIMコーディネーターなれる?

現在普及しているCADを利用するCADオペレーターはBIMマネージャーやBIMコーディネーターになることができると考えられます。

図面の読み取りや表現、プロジェクトとの関わり方等の大きな流れは、CADオペレーターと共通する部分があります。

特にCADオペレーターとBIMコーディネーターは、プロジェクト内での立場が近く、既にCADオペレーターの人がBIMの操作や知識を習得することで、BIMコーディネーターの役割を担うことができるでしょう。

なぜ今、BIMの仕事がチャンスなのか?

①まずは、市場の需要です。

建設業界では、BIMの専門家への需要が高まり続けています。

これは、あなたが高い価値を提供し、より良い報酬を得る機会を意味しています。

②次に技術革新への挑戦です。

BIMは業界の未来です。この革新に参加することで、あなたは最新の技術トレンドをリードする立場に立つことができます。

③キャリアの成長も見込めます。

BIMの領域では、プロジェクトの管理から戦略立案まで、より広範なスキルセットが求められます。これにより、あなたのキャリアは新たな高みへと導かれます。

迷ったらまずは仮の転職活動から始めよう

多くの現役CADオペレーターたちが当サイトに寄せてくれた声から、一つの真実が浮かび上がりました。

それは、転職を考える過程で最も心が重くなるのは、実際に行動を起こせずに迷い続ける瞬間であるということです。

しかし、驚くべきことに、一歩を踏み出してみると、以前抱えていた悩みが信じられないほど小さなものだったと気づく人が大多数を占めます。

「今は転職活動に全力を注げないかもしれない」と感じていても、実はその一歩が大きな変化をもたらすきっかけになるかもしれません。

たとえそれが「仮の転職活動」であっても、行動に移すことで、精神的な負担が軽くなることを多くの方が体験しています。

もし将来に向けてBIMマネージャーやBIMコーディネーターへの転職を考える際には、BIMに特化した企業の求人を扱っている転職エージェントを活用することが重要です。

例えば、以下の記事にそういった転職エージェントをまとめていますので、そこに2,3個登録するところから始めてみましょう。

セカンドオピニオンやサードオピニオンの意見を聞きながら、まずは仮の転職活動を始めてみてはいかがでしょうか?

まとめ

今回は、BIMをプロジェクトに取り入れる際に要となる「BIMマネージャー」と「BIMコーディネーター」について比較しながら解説していきました。

同じBIMに関わる人材ですが、各々で異なる役割とスキルが必要になります。

どちらの人材も、BIMを利用するプロジェクトには不可欠です。

まだ確立した役割となっていない部分も多いですが、今後のBIM普及に伴って基盤が出来上がってくると考えられます。

BIMそのものは、プロジェクト達成のためのツールです。BIMを利用するプロジェクトに対してあなた自身がどのように関わりたいかを考えることで、役割や必要な知識が見えてくるでしょう。

CADオペレーターの悩みや相談はこちらまで

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