求人も多く、時給も高い仕事にCADオペレーターがあり、その職に就きたいと思う人も多いのではないでしょうか?
しかし、CAD未経験で転職できるの?と不安に思う人は多いでしょう。
特に未経験の方は、いざ希望の会社へ応募、履歴書を準備しなくては!というときに悩むのは志望動機ですよね。
Yahooの知恵袋なんかにも、質問が挙がっているのも見たりするので、やはりいったい何を書いたら良いのか?悩みますよね?
そこで、今回はCAD未経験から見事に建築系CADオペレーターになった経験を通して、志望動機の書き方や例文を紹介させていただきます。
30代・CAD未経験で転職した私の実体験を紹介しますね。
CADオペレーターの仕事を選んだ理由
結婚後、家庭の都合で引越しが多く、なかなか腰を据えて働くことが出来なかったのですが、とある地域に定住することとなりました。
- 手に職をつけて長く働きたい
- できるだけ単価の高い仕事をしたい
- 求人も多い
上記の理由で選択した職業が、CADオペレーターの仕事でした。
CADといえば職業安定所などの求職者支援訓練でもコースがあるくらい求人が安定して多い職種になります。
CADは、機械系や建築系など、用途は様々ですが、私は特に需要が多そうな建築業界に絞りました。
建築業界で働いた経験も、実務でCADを扱ったこともなかったのですが、無事建築系の会社でCADの仕事につくことができました。
CADオペレーターの志望動機に書くべき11個のポイント
志望動機の書き方全体的なポイント
まず、全体的な書き方のポイントですが、できるだけポジティブな表現で書くことが重要です。
特に未経験ですと、スキルや経験がないことに対して消極的な意識が出てしまいますが、そこは未経験だからこそ前向きな姿勢をしっかりとアピールしていくことが重要です。
その会社を選んだ理由
働く会社を選ぶ条件として、実際には自宅からの距離や、給料などが重要になってきますが、履歴書に記載するのは職務内容や会社の事業内容などにフォーカスした内容が良いです。
採用担当者が真っ先に気になるのは「なぜうちの会社を志望しているのか」です。
その点に対して明確な理由づけがあることが重要です。
具体的な志望理由がない場合でも、少なくとも業界に対して興味を持っている旨、更にはどんなところに興味を持っているか、を記載できると良いでしょう。
今はインターネットで、その企業について様々な情報を調べられるので、以下のことなどを調べておき、共感する部分をアピールできると良いです。
- 社風
- 商品、サービス
- 事業の将来性
- 人材育成方針
CADオペレーターの仕事内容やスキルに興味や関心があること
建築や機械などどの業界でもCADオペレーターは、モノづくりに関する仕事になります。
家を作ったり、大きな建造物、自動車や電化製品など様々なモノづくりの場面にCADが必要不可欠です。
そういったモノづくりに興味があることをアピールしたいところです。
未経験者は上記のイメージを持ちつつ、素直にCADオペレーターに興味を持った理由を入れると良いでしょう。
CAD資格の保有をアピール
CAD関連の資格を持っている方はぜひその旨を記載しましょう。
会社によっては資格試験のCADとは違うソフトを使用している場合もあるかと思いますが、資格を所持していることで基本的な知識はあるというアピールになります。
資格のない方は、「現在勉強中」「資格試験を受ける予定である」など前向きな姿勢をしっかりと記載しましょう。
私の場合、建築CAD検定2級の資格を取得しました。
CADの検定の中でも建築に特化した資格であり、建築系で働きたいと考えていたため、より実務で活かせる資格かなと思い受験しました。
独学で取れたりする資格もあるので事前に取得しておくと効果はあります。
以下にCADの資格をまとめてありますので参考にしていただければと思います。
CADスクールへの通学をアピール
CADスクールに通ったり、資格を取得するのは転職に有利だと思います。
やはり自分のお金を使って勉強し、自身のスキルアップのために頑張れるという意欲をアピールできるからです。
中々、全員ができることではありません。
私の場合は、前述したように、転職前に建築CAD検定2級の資格を取得しました。
「建築」と資格名にあるので、面接時に好印象だったようです。
ちなみに建築CAD検定2級は、WINスクールに通い取得しました。
CADにもたくさんの種類があるので、希望している会社で使っているCADであればベストです。
したがって、できるだけ希望している業界で普及率が高いCADについてスクールで学んでおくと良いですし、建築業界でいうと最新技術のBIMなどは人材ニーズはあるものの、使える人がまだ少ないので、BIMを学んでおくと建築業界では有利です。
BIM含めたスクールは以下の記事にまとめてありますので参考にしていただければと思います。
CADを独学していることがあればアピール
CADを独学して転職できるか?と言われると、面接時のアピールにはなると思いますが、独学だけして全ての実務ができるようになるかと言われると、それはNoだと思います。
CADオペレーターとして実務をこなすには、その会社の仕事のやり方に慣れる必要がありますし、専門的なこと、モノづくり全般の知識も必要です。
ただ全くの未経験よりは、少しでも独学したほうが操作も分かりますし、実務のイメージも付くと思います。
幸いにも今はたくさんのCADフリーソフトが存在するので、それらをダウンロードして使ってみるのがおすすめです。
できれば3DCADを使ったほうが良く、おすすめのソフトは無料で使えるFusion360です。2DCADであればJWCADです。
自分の経験や能力を活かして貢献したいという意欲や目標があること
経験者はCADオペレーターとしての前職での実績をアピールしたいところです。
やはり知識ばかり持っていても、それを実務で活かせるかどうかを採用側は知りたいところだと思います。
〇〇の製品の3Dモデルや図面を作ってきた経験などもできるだけ定量的に、何年間やってきたや、図面でいうと何枚描いてきたなど言えると採用担当もあなたの実力をイメージしやすいと思います。
未経験の場合も、CADに関わらず何かしら希望の会社の業界に触れる機会があったのであれば、それを記載すると良いです。
図面を描く経験はなくとも目にすることはあった等、何もかもわかりませんという状態よりも、少なからず知見があることをアピールできると良いです。
また経験の有無によらず、前職で培った知識やスキルをさらに発展させたい、成長したいという前向きなところもアピールできると好感度アップです。
CADオペレーターへの適正(向いている点)をアピール
CADオペレーターには細かい作業がつきものです。
ちょっとした寸法入力の間違いにより、意図しないモノができあがってしまいます。
したがって、自分が作った3Dモデルや図面に対してチェックする癖がないと厳しいところがあります。
あとはコミュニケーション能力も必要です。設計者の指示を正確に図面やモデルに反映していく必要があるためです。
以下の記事で一度、CADオペレーターに向いているかを確認しておくことをおすすめします。
どういったCADオペレーターになりたいかを書く
会社の言いなりではなく、自分自身がどういったCADオペレーターになりたいのか、キャリア形成をどう考えているかを書けると他との差別化ができるでしょう。
例えば設計者を目指したいや、CAD講師になりたいなど、自分の仕事の範疇を広げていける人であれば、採用担当者が魅力的に感じないわけがありません。
就業時間などフレキシブルに対応できればベスト
CADオペレーターの仕事の忙しさは山谷があることが多いです。
暇だと思っていたら、出図間際で急に設計者から指示がたくさん出てきて残業をせざるを得ないや、中には休日出勤をするケースもあるかもしれません。
嘘は良くありませんが、上記のようなケースにもフレキシブルに対応できるかどうかも面接で聞かれることがありますので、ご自身の生活スタイルと照らし合わせながら回答を準備できると良いでしょう。
学習欲のアピールする
未経験であるからこそ、ぜひ強くアピールしていただきたいのは学習意欲です。
どんな業界でもCADを扱う職種ではCADの操作だけでなく、業務で扱う図面の内容を理解する力も必要です。おのずと業界に関する知識が必要になっていきます。
たとえそういった知識が不足していたとしても、実務を通して学んでいきたい、という姿勢は強く示しておいたほうが良いでしょう。
Yahoo知恵袋での質問への回答事例
Yahoo知恵袋を見ると、CAD未経験の方が志望動機について質問しているのに対し、「志望動機が重要でないや、CADの仕事への意気込みを語っても仕方がない」という回答も見られます。
私の実際の面接では後述しますが、志望動機やCADの仕事への興味はバッチリ聞かれました。
面接官も人間なので、やはり後ろ向きより前向きなことを言ってくれる人に好印象を持ちますよね。
CADオペレーターの志望動機の例文
未経験者のワタシが書いた志望動機
私が実際に書いた志望動機は以下の通りです。
CADでの作図や設計等の経験はありませんが、前職で図面を目にする機会が多くあり、以前から興味を持っていました。引っ越しを機にCADのスクールに通い、先月、建築CAD検定2級を受験し、現在結果待ちです。
デザイン性のある物件には3Dを取り入れる等、最新技術も活発に取り入れていらっしゃる貴社にてぜひ経験を積みたいと考え、応募させていただきました。
志望動機の記載例
例文をいくつかご紹介します。
以前から建築に興味があり、独学でCADを学びはじめました。
貴社の事業には大変興味を持っており、自分もその一旦を担いたいと考えております。
ぜひ実務で更なるスキルアップを図り、貴社の事業に貢献していきたいと考えています。
CADの資格を所持しています。前職では軽微な修正で補助的にCADを扱うことがほとんどでした。
その中で、もっとCADのスキルを活かしたい、設計に関わる業務をしたい、と強く考えるようになりました。
実務の経験は浅いですが、ぜひ貴社で自分の可能性を広げ、活躍していきたいと考えています。
CADオペレーターの面接の準備から実際に聞かれたこと
面接の準備
最低限、会社の規模や業務内容を把握していきましょう。
最近は大半の企業が自社のHPを持っているので、一通り目を通せば会社概要を把握することができるかと思います。
求人に記載されている職務内容と実際の業務内容を照らし合わせて、こんな案件の仕事をするのかな?と、自分が実際に働くイメージを膨らませておくと良いと思います。
面接の際にそれらを踏まえつつ質問することで、お互いに働くイメージを共有でき、やる気もアピールすることができます。
実際の面接で聞かれたこと
私が実際の面接で聞かれたことは主に以下の3つです。
- 志望動機(なぜこの仕事をしようと思ったのですか?)
- 現在のスキル状況(どうやってCADを勉強しましたか?)
- CAD以外でも資料作成等の作業も発生することがありますが、Excelなどは扱えますか?
- 勤務条件(勤務時間や休日など)の確認
おそらくどこの企業でも基本的に上記は確認されることと思います。
私の時は聞かれませんでしたが転職理由を聞くところも多いと思いますので以下も答えられるように準備した方が良いです。
- どうして辞めたか?
- 何が不満だったところがあるか?
- 前職で何を学んだか?
未経験ですと特にスキル面に不安を感じてしまいますが、採用後の齟齬を生まないためにも、いつわらずに正直に現状のスキルを伝え、経験が足りない分は積極的に学習していく意欲をアピールしましょう。
私はWINスクールでCADを勉強し、建築CAD検定2級を取得したこともアピールしました。
前述したように面接前には事業内容を一通り確認していきましたが、面接時にも採用担当者より説明いただけたので、その際に実際の職務内容等、質問させていただきました。
採用後の話ですが、当時の面接の担当者の方より、「積極的に質問していた姿勢に意欲を感じ、採用に至るポイントの一つであった」と言っていただけました。
まとめ
CADオペレーターと一口にいっても機械系や建築系、また会社によっても取り扱う図面内容も様々です。
ある程度専門的な知識が必要であるので、求人にはどうしても経験者歓迎と記載されていることが多いですが、実際には未経験でも一から教育していこうと考えている企業も多いです。
私も全くの未経験ではありましたが、採用にされることができました。
入社後も色々と教えて頂きながら、随分と知識が身につき、自分のスキルが上がっていることを実感します。
こういった成長の実感も、未経験スタートの醍醐味かなと思います。
未経験だとハードルが高そうに思えますが、未経験だからこそ、そこにチャレンジしようとした意欲を企業側は着目しています。
ぜひそのチャレンジ精神をより具体的にアピールし、採用を勝ち取ってください。
未経験から始めたCADオペレーターですが、その後、何度か転職を繰り返し着々と年収をアップさせることができています。
実際の転職には以下のサイトやエージェントがおすすめです。
やはりCADの業界に精通したキャリアアドバイザーの方が自分に合った転職先を教えてくれますよ♪
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