無料で使えるのに高性能で、様々なシーンで使われるようになってきた3DCGソフトのBlender。
Blenderを使う仕事に就きたいと思っていることも多いと思います。
今回は、そのBlenderの求人に強い転職エージェントをご紹介します。
特に未経験でもBlenderの仕事に就くための方法についても言及していますのでご覧いただけますと幸いです。
Blenderを使った仕事内容は?
Blenderを使った仕事は、アニメーションやゲーム、VTuberが主流となります。
アニメーション業界で特に注目を浴びているBlenderですが、VTuberに必要なコンセプトアーティストのビジュアルイメージ制作など徐々に求人が増えています。
Blenderはモデリング、リギング、テクスチャマッピングなどの様々な機能を使って3DCGの作成をBlenderのみで完結させることができます。
具体的な機能は以下になります。
- モデリング:(3Dのオブジェクトを作る)
- リギング:(キャラクターに骨組みや間接などを設定する)
- テクスチャマッピング:(立体感や質感を加えていく)
- ライティング:(光で陰影をつける)
- ア二メーション:(人物や背景などに動きを付ける)
- シミュレーション:(重力や磁力などを演算してリアルな描写ができる)
- モーショントラッキング:(動きに合わせた編集ができる)
- スクリプト編集:(細かい描写についてスクリプトで記載できる)
- レンダリング:(画像や動画、音声として書き出すことができる)
- 動画編集:(動画編集ができる)
以上の機能があるように、制作現場においてもそれぞれの役割があるため、自分一人で全ての機能を網羅するというよりは、自分の得意な機能を深く掘り下げていくことをオススメします。
しかし、得意な機能が多いほど必要とされる人材であることは間違いありません。
Blenderを使った仕事の年収は?
VTuber事業におけるBlender求人の年収は、400万円から700万円でタレントの配信やライブイベントで使用する各種背景、プロップなどのビジュアルイメージを一から作り上げます。
ゲーム業界における求人では、アニメーション制作やモーションリスト作成と進行管理などの仕事内容で400万から800万円ほど。
Webデザインに関するCG制作では、PhotoshopやIllustrator、さらにBlenderスキルを持っている人であれば400万から700万円の年収でした。
いずれも、経験とスキルに応じて年収はいかようにも変化するため、Blenderの他にも可能な限りスキルを身に着けておくことが重要になります。
Blenderの求人需要は?
前述した通り、Blenderは注目を浴びているソフトウェアです。
2021年に公開された「新エヴァンゲリオン劇場版:Ⅱ」でもBlenderが使われており、制作会社はBlenderの開発に資金提供することを発表しています。
海外では2018年に公開されたSFアクションアニメーション映画「ネクスト ロボ」に、Blenderが全面的に利用されました。
しかし日本では、その求人数は少ない傾向にあります。
日本での3DCG制作ソフトとしては、AutodeskのMayaが主流です。
Mayaと比べるとBlenderもその機能は大きく劣っている部分はありませが、Mayaの国内シェア率の高さから、問題発生時などの情報の蓄積が少なく、習得教材も少ないです。
そのため、問題発生時に迅速に解決できるかという点がMayaに唯一劣る点といえます。
海外シェアの高いBlenderですが、なぜ日本では求人が少ないのか?
それは、MayaからBlenderへの移行にコストがかり、また企業内において築いたMayaスキルの蓄積もあるため、機能に差がなければ代替する必要がないという実態にあります。
そのため、日本の需要としてはMayaの他に、副次的にアピールできるスキルとしてBlenderが使われています。
しかし、求人サイトではBlenderの求人も増えてきているので、即戦力としての認識も進んでいるようです。
MayaからBlenderへ移行コストがかかるとは言っても、アニメ制作会社で実際にBlenderが利用されているようにBlenderを導入する制作会社は徐々に増加しています。
また、日本の3DCG制作において主流であるMayaを学ぼうと思っても、2020年にリリースされたインディーライセンスでさえ年間4万円ほどの費用がかかるため、金銭的負担が障壁となります。
一方、Blenderは無料で利用することが可能ですので、Mayaでは基本操作を学びBlenderで繊細な表現ができるようにスキルを身に着けておけば、即戦力として戦うことが可能となるでしょう。
未経験でもBlenderの仕事に就くための方法
Blender未経験といってもいくつか定義があります。ここでは以下の3つのパターンに分けてBlenderの仕事に就くための方法についてご紹介します。
- Blenderは使用経験ありでBlenderの仕事経験がない人
- 3Dモデラーの仕事経験ありでBlenderの仕事経験がない人
- 3DモデラーやBlenderの仕事経験がない人
Blenderは使用経験ありでBlenderの仕事経験がない人
Blenderの使用経験があり十分な作品を作ることができるけど、Blenderを使用した仕事の経験がないという方は、Blenderの求人に強い転職エージェントで仕事を探すことがオススメです。
特に転職エージェントは転職サイトと違い、専門のキャリアコンサルタントがその人の経験を聞き、それにあった転職先の紹介、給料などの雇用条件、面接日程の調整、など親身になってサポートしてくれます。
それでいて、費用は無料というのですから頼らない手はありません。
Blenderスキルを求める分野は様々あります。
ゲームやアニメ業界の他にも、商品のキービジュアル作成などで広告会社が3DCGスキルを必要とするケースもあります。
Blenderの他にもクリエイター系のスキルを持つ方は複合的に強みとしてアピールしてみてはどうでしょうか。
3Dモデラーの仕事経験ありでBlenderの仕事経験がない人
3Dモデラーとしての仕事経験がある方でも、Blenderを使用した仕事経験がない方は多くいらっしゃるのではないでしょうか?
現在3DCGクリエイターとして活動している殆どの方は、業界の主流であるMayaを利用していると思います。
しかし、前述のようにMayaからBlenderへの移行もこれから進んでいくことが予見できます。
そのため、オンラインスクール等を用いてBlenderスキルを身に着け、Mayaの他にBlenderも使えるといった3DCG業界で希少で需要の高い人材を目指しましょう。
以下にBlenderのオンラインスクールおすすめをまとめてありますので参考にしていただければと思います。
後述する転職エージェントでは、Blenderスキルを持ったビジネスパーソンを求める求人が数多く紹介しています。
ぜひ自身の希少価値をあげてより良い条件の仕事をみつけましょう。
3DモデラーやBlenderの仕事経験がない人
3DCG業界に憧れるものの、業界の経験がなく3DCG制作ソフトも全く使ったことがないという方は上記でご紹介したようなオンラインスクールや学習サイトなどを用いて知識を身に着け、転職の際に必要となるポートフォリオを作成する必要があります。
その際に初心者の方であれば、無料で利用することができ、今後ますます注目の高まっていくBlenderスキルを学ぶことがオススメです。
更に、Mayaの基本的な使い方やPhotoshopなどのクリエイター系ソフトのスキルを学んでおくと他者と差をつけることができ、より求められる人材になることができます。
スキルをつけポートフォリオが充実したら、Blenderなどのクリエイター転職に強い転職エージェントで自身にあった求人を探してみましょう。
Blenderの仕事に就くためのポートフォリオは?
3DCG業界で働くためにはどのようなポートフォリを作る必要があるのでしょうか。
ポートフォリオの内容は、自分の目指す分野に寄せた内容をベースに、バリエーションに対応できるということを伝える必要があります。
自身の目指す分野、作風のみにフォーカスすると、単一的な作品しか作れない人材だと評価されてしまうため、様々な作品が作れることをアピールしましょう。
更に魅せ方にも工夫が必要です。ただ作品を作るのではなく、例えば動画にナレーションを入れて作品を紹介する方法では、スキルを複合的にアピールできます。
このように、自分ならではの工夫を凝らすことが目を止めてもらうには重要となります。
ポートフォリオを充実させることができたら、転職エージェントを利用して自分に適した求人を探してみてください。
未経験にもおすすめのBlenderの求人に強い転職エージェント
未経験でも転職を成功させるコツは、以下にご紹介する転職エージェントに複数登録することで、自分に合った転職先に出会える確率を上げることです。
・各転職エージェントも扱っている求人に違いがある
・転職エージェントの担当者も人なので、相性が合わないや知識量に差があったりする
複数の転職エージェントの中から、最終的には自分に合ったところで転職活動を進めていくようにしましょう。
転職は運も必要です。素晴らしい企業の求人タイミングを逃さないようにしたいですね。
doda
大手の転職エージェントです。
2023年1月現在、458件の3DCGデザイナーの募集があり、うち以下の通り、45件がBlenderの求人です。
以下のようにBlender未経験+メタバース+在宅可という求人もありますね。
こちらはBlenderを使った3Dキャラクターデザイナー職+在宅OKの求人です。
マイナビクリエイター
言わずと知れた、マイナビのWeb・ゲーム関連職を専門に行っている転職支援サービスです。
2023年1月上旬現在、417件の3DCGデザイナーの募集があり、うち以下の通り、23件がBlenderの求人です。
具体的なBlenderの求人は以下のようなものがあります。
1つ目はパチンコなどの遊技機やゲーム関係の3DモデルをBlenderを使って作成する求人です。
2つ目はBlenderを使ったVtuberのキャラクターモデラー作成の求人です。
ギークリー
IT・Web・ゲーム業界専門の人材紹介サイトで、在籍カウンセラーの実力に期待できます。
2023年1月現在、285件の3DCGデザイナーの募集があり、うち以下の通り、26件がBlenderの求人です。
具体的なBlenderの求人は以下のようなものがあります。
1つ目はVRゲームの3DキャラクターをBlenderでモデリングする求人です。
2つ目はメタバース関連です。在宅OKで副業もOK、部長候補って。。
ファミキャリ
ファミキャリはクリエイティブ専門エージェントであるクリーク・アンド・リバー社と、ゲーム業界トップクラスのメディアであるファミ通ドットコムとが協業している転職エージェントです。
なので、ゲーム業界で3DCGの仕事を探している人にはもってこいの転職エージェントです。
2023年10月上旬現在、約2100件の3DCGデザイナーの募集があり、今はやりのメタバースの求人も充実しています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、未経験でも転職できる可能のあるBlenderの求人に強い転職エージェントについてご紹介しました。
メタバースも賑わってきていますし、在宅OKなど、Blender含めて今後3DCGデザイナーの職は将来性にワクワクしますね。
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