ネットを見ていると「おばさん」でもCADオペレーターになれるの?という以下のような投稿を目にすることがあります。
・CADオペレーターの仕事に就きたいけど、どうすればいいかわからない。おばさんでもなれるの?
・CADオペレーターになるために必要なスキルを知りたい
・CADオペレーターになるには年齢的に遅いかも?
そもそも「おばさん」の定義があいまいですが。。
仮に40代・50代をおばさんと定義した場合、CADオペレーターになりたいと思っていても、CADオペレーターになるにはどうすればいいのか、どんなスキルや資格が必要か、そもそもなれるかどうか気になりますよね。
そこで本記事では、以下について、現役CADオペレーターが解説していきます。
- CADオペレーターとは?活躍できる業界とは?
- CADオペレーターに年齢や性別は関係あるか?
- まったく未経験のおばさんがCADオペレーターになるのは難しいか?
- おばさんがCADオペレーターになる方法
- CADオペレーターの将来性
将来、CADオペレーターの仕事に就きたい方や興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
私自身、50代で土木関係のCADオペレーターをしています。今回は私の経験も踏まえてご紹介します。
CADオペレーターとは?活躍できる業界とは?
CADオペレーターとは、CADソフトを操作して図面を作成する技術者のことです。
CADオペレーターはさまざまな業界で必要とされています。
主な業界として、以下のようなものがあります。
- 建設・土木業界やインテリア業界
- 自動車業界
- 電機業界
- 介護・福祉業界
- アパレル業界、ジュエリー業界
さまざまな業界で必要とされているCADオペレーターの仕事は、設計士やデザイナーの指示に従ってCADソフトを使って図面の修正や調整をし、正確な図面を作成することです。
また携わる業界によっては専門的な知識が求められ、扱うCADソフトも変わってきます。
専門知識や技術が必要であり一般事務との兼務も多いため、一般事務に比べれば給料は高いです。
正社員の平均年収は300万円〜400万円、派遣社員や契約社員の平均時給は1,500円〜1,800円と言われています。
CAD操作や専門知識のスキルアップで平均以上の年収も可能です。
年齢による差はほとんどありませんが、勤務先や経験年数、雇用形態などによって異なり、さらに地方都市では平均より低い傾向にあります。
また CAD利用技術者試験などの資格を持っていると、資格手当がプラスされることもあります。
私の知り合いで、2級で毎月2000円、1級で毎月5000円の資格手当をもらっている人もいます。
1級取れば、自己啓発にもなるし、年間6万円年収アップするし、良いことばかりですね♪
CADオペレーターに年齢や性別は関係あるか?おばさんでもできるか?
CADオペレーターに年齢や性別は関係ありません。
思いのほか、女性の特性が生かせるので女性のほうが向いているとも思っています。
CADオペレーターにはどんな人が向いているのか、求められるスキルについて解説します。
CADオペレーターに向いている人
CADオペレーターに向いている人は、一般的に以下のような人が挙げられます。
- パソコン操作のできる人
- 地道な作業を続けることができる集中力のある人
- 丁寧に業務に取り組むことができる人
CADオペレーターは主にパソコンでの作業なので、基本的なパソコン操作は必須です。
設計図の修正など、ミリ単位のズレも許されない細かい作業が多いため、作業は集中して行います。
設計士やデザイナーの指示を忠実に実行して、CADソフトを使って正確に図面に反映させていかなければなりません。
細かい図面チェックや正確な作業や相手の意図を汲み取ることも求められるため、一般的に共感力が高く、気を配ることができると言われている女性のほうがCADオペレーターに向いていると筆者は思っています。
CADオペレーターに求められるスキル
CADオペレーターに求められる主なスキルは下記の通りです。
- CADスキル
- 設計・製図知識
- コミュニケーション能力
- 正確さ
- スピーディーさ
- パソコンスキル
- 理解力
CADオペレーターは特に資格がなくてもできる仕事ですが、CADソフトのスキルは必須です。
コミュニケーションスキルは、どんな職業においても欠かせないもの。
専門的な知識は、あるに越したことはありません。
自然と身についていくものですが、積極的に知識を身につけようとする努力は必要でしょう。
CADオペレーターは設計士やデザイナーの指示をくんで、CADソフトを使用してイメージ通りに素早く正確に図面や3Dモデルを作成しなければなりません。
ここでも、女性のほうが得意とする気配り、共感力が生かせます。
全く未経験の「おばさん」がCADオペレーターになるのは難しいか?
未経験からCADオペレーターになるには、やる気と努力次第。
CADソフトや働きたい業界で求められる知識を身につけることが必要です。
求職活動中に独学や養成スクールなどでCADオペレーターの知識や技術の勉強を始めたり、アルバイトや派遣社員などからスタートして経験を積んでいくこともおすすめします。
マイナスをカバーできるのは、仕事に対する熱意と専門的な知識です。
未経験からでも、きちんとした知識を身につけ、やる気と努力次第で40代・50代でもCADオペレーターになれる可能性はあります。
「おばさん」がCADオペレーターになる方法
未経験からCADオペレーターになるには、CADの基本操作を覚えることが大切。
いきなり未経験からのスタートするにはハードルが高いので、養成スクールやアルバイト、パートなどからスタートするのもひとつの方法です。
スクールでスキルアップ
CADの養成スクールでは図面の読み方やCADの基本操作などを学ぶことができます。
しかし、スクールはたくさんあり、どこで学べば良いかは迷うところです。
スクール選びで失敗して、入学後に後悔したくないですよね。
そこで、数ある養成スクールの中からおすすめのスクールを以下の記事にまとめてありますので参考にしていただければと思います。
建築関係なら最新技術のBIMやCIMはまだ使える人も少ないのでスクールで身に付けると仕事に就けやすくなるでしょう。
以下の記事にもBIMのおすすめスクールがあるので見てみて下さいね。
スクールに通った場合、修了後や検定合格後にスクールから仕事を紹介してもらえることがあります。
また、スクールで学びながら実績を積めたり、受講中に仕事を紹介してもらえることもあります。
スクールから紹介してもらうと、求人で応募するより面接をしてもらいやすいかもしれませんね。
スクールの受講を検討の際には、修了後や検定合格後に仕事を紹介してもらえるか等の有無を選択肢の1つにするのもよいのではないでしょうか。
アルバイトから始める
CADオペレーターになるには、未経験からアルバイトで経験を積むことも1つ。
アルバイト求人サイトはどれも同じに見えて、どこが自分に合っているのか分からないですよね。
そこで、数ある求人サイトからおすすめのアルバイト求人サイトをご紹介します。
40代・50代の女性のCADオペレーターに強い転職エージェント
専門のキャリアアドバイザーが無料で相談に乗ってくれるのが転職エージェント。
大手転職エージェントは情報量も多く、転職活動の際にはぜひ利用することをおすすめします。
また建築などの業界に特化した転職エージェントや、年代別に特化したものまで最近はあります。
そこで、上記の転職エージェントの中でもおすすめの転職エージェントをご紹介します。
建築転職
CADオペレーターというと建築業界のニーズが高いです。
そこで建築転職は、建築業界に特化した転職エージェントなので業界に精通していてCADオペレーターの転職に強いのも特徴です。
サポート体制もしっかりしていて、建設業界で働く人が選ぶ 転職エージェント3冠達成にも輝いています。
登録は30秒ででき、無料なのが嬉しい所です。
最初のコンタクトはホームページ内のチャットを使って、以下のような感じで建築業界の職種を選ぶところからスタートになっています。
ここでCADオペレーターを選ぶ事ができます。
doda
大手転職エージェントのdoda。
幅広い業界にパイプを持っているため求人数自体も豊富です。
年齢を問わずCADオペレーターの求人に強く、専門のキャリアアドバイザーが親身になってアドバイスしてくれます。
ベスキャリ建設
ベスキャリ建設は建築関係の求人に強い転職エージェントです。
CADオペレーター+シニアで検索して3000件ぐらいの求人がヒットします。
一例をあげると以下のような求人です。
画像内の赤枠でシニアのタグがあるのが分かると思います。しかも未経験OKって。
ライフシフトラボ
ライフシフトラボは40代、50代に特化したキャリア相談エージェントです。
自分にそもそもどんな仕事が向いているのか?人生100年時代のこれからのキャリアをどうすべきか?などCADオペレーターに限定せずに相談できるところです。
相談は無料なのでまずは悩みを打ち明けて、相談してみるのも良いです。
あとは派遣から始めるというのも手です。CADオペレーターは派遣が多いのも実情です。
以下にCADオペレーターに強い派遣会社を都道府県別にまとめてありますので参考にしていただければと思います。
ハローワークの活用
CADオペレーターへの求職活動で、ハローワークも活用してみるのはいかがでしょうか。
ハローワークは、国が運営する最低限の職業支援機関で、年齢や経歴等に関係なく平等にサポートを受けられます。
そのため、企業での採用がされにくい40代・50代の未経験者でも採用してもらえる職種への求人があります。
また、職業訓練校を受講することでCADのスキルを習得し、その後の就職へのサポートや即戦力となれる資格の講座への参加をすすめてくれることも。
経歴やスキルがない方は職業訓練校を活用して、スキルを磨くのもCADオペレーターへの第一歩に繋がるかもしれません。
CADオペレーターの将来性
CADオペレーターはこれからも需要の高い、将来性のある職業です。
最近では、どの業種・業界でもAIによる自動化が進み、CADオペレーターの将来についても不安に感じている人がいるかもしれません。
確かに、AIによるトレース等の単純な作図作業の自動化が進んでいるのは事実です。
しかし、設計作業は複雑なものも多く、細かい修正や調整は必須なため、CADオペレーターという職業はまだまだ需要があります。
ただ、CADソフトが使えるだけでは、CADオペレーターとして通用しなくなる可能性があるので、個人の知識やスキルを高めていく努力が必要です。
最新技術であるBIM/CIMや3DCADも使えると長くCADオペとして活躍できます。
またCAD以外でできることがないか、自分のスキルをしっかりと見極め、高めていきましょう。
まとめ
今回はCADオペレーターになるにはどうすればいいか、どんなスキルや資格が必要かについて解説しました。
CADオペレーターは、年齢に関係なく女性の特性を生かせる職業です。
全く未経験でも、アルバイトや派遣社員から経験を積み、きちんとした知識を身につければ40代・50代からCADオペレーターになれる可能性はあります。
AI化が進んでもCADオペレーターの仕事は、まだまだ需要が高く将来性のある職業であり、ライフスタイルに合わせた働き方もできる魅力的な仕事です。
この記事を参考に、40代・50代からでも、CADオペレーターを目指してみてはいかがでしょうか。
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