自動車業界や航空宇宙などでは3DCADやCAE、MBD、3Dプリンターといったデジタルツールを使った開発が定着しつつあります。
技術者にとってもはやこれらのツールを使えることは当たり前になってきており、今後、この流れはますます加速していき、紙の図面しか使えないなどデジタルに馴染めない技術者は淘汰されていきます。
今回ご紹介するSolize株式会社は、3DCADやCAE、MBD、3Dプリンターの技術を持って、多くの自動車関連企業、建機関連企業などに教育、技術支援、コンサルティングを手掛けてる企業です。
自身のデジタルツール技術を駆使し、企業に入り込み、顧客と一緒に浸透させていくことに興味がある人におすすめの企業です。
ここでは、Solize株式会社の年収や待遇、働きがいなどを詳しく見ていきたいと思います。
Solizeのような機械設計やCADの仕事に転職したい場合は以下の記事にあるような転職エージェントを活用することをおすすめします。
登録は無料なので将来のキャリアアップに向け今のうちから準備をしておきましょう。
Solize株式会社の年収や待遇
20代で400~500万、30代で600~700万、40代以降で800万以上といったところです。
職種別の平均年収で見てもエンジニア、SEは400万後半、設計で550万、コンサルタントで600万以上という感じです。
これは比較的若い世代はデジタルツールや設計として手を動かし、ベテランになるにつれ、その経験を活かし、企業にコンサルタントするという一般的なキャリアのステップアップに乗った年収となっています。
評価のやり方は透明で、毎年の年間評価で昇給額やボーナスが決まります。
実力があれば、年次に関わらず評価され次のステップに行ける仕組みになっています。
Solize株式会社の特徴
Solize株式会社は元々、前身のインクスが2009年に民事再生法を適用し、その時に社名をSolize株式会社に変更しました。
当時インクスは金型産業の革命児と言われ、3DCADや独自開発の金型作成ソフト、高速加工機などを使い、短期間で金型を製作する技術で注目をされました。
特にライフサイクルの短い携帯電話用の金型では世界シェア1位を獲得し、IT製造ベンチャーとしてサクセスストーリーをひた走っていました。
その後、新工場設立などを機に経営が悪化し、2009年に民事再生法を適用しました。
今では、社長も宮藤氏に変わり、事業内容も金型の製造方法というよりは以下のようなCAD,CAE,MBD,3Dプリンターといった幅広いデジタルエンジニアリングツールのサービス事業を展開しています。
- 3DCAD/CAEを使った開発支援業務
- MBDを使った開発支援業務
- 3Dプリンターを使ったエンジニアリング支援業務
- コンサルティング
世の中に存在する高性能な3DCAD、CAE、MBD、3Dプリンターを扱えるエンジニアが顧客企業に入り込み、これらの技術を融合させ、デザイン、設計、解析、試作、生産準備、など開発の様々なフェーズにおいて製品開発の支援をしています。
特に3Dプリンターでは、適用材料も樹脂から金属に変わってきており、生産についても試作から量産への適用に広がっており、こういった3Dプリンターの導入支援や、生産工程のコンサルティングも手掛けているのも特徴です。
Solize株式会社の会社概要
社名 | Solize株式会社 |
本社 | 東京都千代田区三番町6番3号 三番町UFビル3F |
従業員数 | 1,719名 |
資本金 | 1000万円 |
売上 | 146億円 |
設立 | 1990年7月 |
ホームページ | https://www.solize.com/ |
本社を東京に置き、関東全域、大阪、愛知と主要な自動車メーカー、サプライヤーがあるところには全て事業所があります。
またグローバル展開も積極的に行っており、アメリカ、中国、インド、欧州でエンジニアリングサービスを展開しているので、海外赴任し、グローバルに活躍したい人には向いているでしょう。
グローバル拠点においては、日本人エンジニアが現地スタッフに交じり、日本の品質を担保しつつ、現地でのエンジニアリング支援を行っています。
Solize株式会社のやりがい
有名企業に入り込んでで働けるので技術力が付く
以下のような有名企業に入り込み、自分の持っている技術を使って様々な事を提案する必要があるので、否が応でも技術力が試されます。
そこでの成果が顧客に喜ばれれば自分の評価にも繋がりますし、何と言っても最先端企業がやっていることを垣間見れるのは、その後のエンジニアとしてのキャリアアップを考えても抜群の環境です。
- 株式会社クボタ
- スズキ株式会社
- 住友電気工業株式会社
- ダイハツ工業株式会社
- 日産自動車株式会社
- 日野自動車株式会社
- 株式会社本田技術研究所
- マブチモーター株式会社
- 株式会社SUBARU
優秀な人材が多く切磋琢磨していける
Solize株式会社の特徴として優秀な人材が多いことも言えます。
ある程度、自分自身で技術力を磨いていくことは必要ですが、周りの環境は選べません。
そういった意味で優秀な人材に囲まれ、各企業の状況もシェアしながら切磋琢磨できる環境は他では得難いものです。
Solize株式会社の働きやすさ
- 若い人が多い
- 活気がある
- 風通しが良く
- 意見も上司に通りやすい
上記がSolizeで良く言われる働きやすさです。Solizeで技術力を付け、転職した後も同僚で会って情報交換するケースも多く、ここでがんばった時間を後でも大切にする気持ちが芽生えやすいです。
また実力があれば若くしてリーダーや年収UPも実現しやすいのも働きやすさの特徴です。
ワークライフバランスについては、正直派遣先の企業によるところはありますが、基本は大手企業に派遣されるので、残業規制などもあり守られていると言えます。
女性の働きやすさについても産休、時短勤務、生理休暇などもしっかりしており働きやすいです。
Solize株式会社で必要とされるスキル
基本的にSolizeのソリューションである、3DCAD,CAE,MBD,3Dプリンターなどの基本スキルは必要ですが、全てのスキルが必須というとそういうわけではありません。
もちろん、全てのスキルを保有していることはかなりの強みになりますが、そういった人材は稀なのが実態です。
なので基本は3DCAD,CAE,MBD,3Dプリンターのどれかに突出したスキルや、複数のスキルの掛け合わせて仕事をしていくイメージです。
社員研修も充実しており、3DCAD,CAE,MBD,3Dプリンターの各分野のエキスパートによる勉強会が行われているので安心です。
3DCADスキル
具体的には、3DCADでいうと日本の自動車メーカーはCATIA,Creo,NXといったハイエンド3DCADを採用しているため、派遣先に合わせてそれらの操作習得は必須です。
CAEスキル
CAEにおいては、NVH、衝突、強度、MBS(機構、ビークルダイナミクス)、CFD(熱流体)、構造最適化、電磁界など様々なCAEスキルのいくつかを身に付ける必要があります。
主要な取引先である自動車メーカーでは、様々な現象をCAEを使ったシミュレーションで行い、試作車を作らずに評価することを進めているため、CAEの種類も増えつつあります。
したがって、こういった取り巻く環境に追従していくためにも複数のCAEソフトを扱える必要があります。
MBDスキル
自動車の自動運転や安全システムの技術革新により、MBDツールを使ったモデルベース開発や制御システム開発が頻繁に行われています。
したがってモデルベース開発を客先で推進していくためにもSimulinkやxLis(MiLs,SiLs,HiLs)といったツールを使った要求分析、モデリング、シミュレーション、検証などを行えるスキルが必要です。
3Dプリンタースキル
高速に試作品を作り検証するために3Dプリンターの導入も進んでいます。
最近は3Dプリンティングできる材料も樹脂から金属へもシフトしてきていますし、使用フェーズも試作から量産へ拡大してきています。
こういった中で、3Dプリンターでの出力条件、工法から導入支援まで行えるスキルが必要となってきます。
問題解決能力
客先でデジタルエンジニアリングツールを推進していくコンサルティングという立場になると、技術的なスキルだけでなく、問題解決能力、コミュニケーションスキル、提案力などのビジネススキルも必要になってきます。
よりベテランになるほどこういったスキルが必要となります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は自動車など機械業界へのデジタルエンジニアリング支援に強いSolize株式会社についての評判をご紹介しました。
デジタルエンジニアリングについては、一つの会社に安住するのではなく、様々な会社での適用事例、複数のデジタルエンジニアリングツールを使えることがキャリアアップで重要です。
若い時期にこういった経験を積むことで、その後のキャリアアップや年収アップにつながっていくことでしょう。
そういった意味で若手エンジニアとしてSolize株式会社はおススメの転職先と言えるでしょう。
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