「3DCGの仕事って、なんだか華やかでかっこいいけど、実はきついって本当?」「未経験から目指しているけど、『やめとけ』なんて声もあって不安…」
あなたも今、こんな風に悩んでいませんか?
結論から言うと、3DCGの仕事に「きつい」側面があるのは事実です。しかし、正しい知識と対策があれば、やりがいを持って長く活躍できる、本当に魅力的な仕事だと、5年間この業界にいる僕は断言します。
なぜなら、3DCG業界は技術の進化がすさまじく、常に新しいことを学び続ける必要がありますし、厳しい納期やクライアントの高い要求に応える大変さが確かにあるからです。「好き」という気持ちだけで乗り越えるには、あまりにも高い壁がいくつも存在します。
例えば、僕の同期は「自分の作ったキャラクターで世界中の人を楽しませたい」と夢見て入社しましたが、連日の残業と終わりの見えない修正作業に追われ、心身ともに疲れ果ててしまいました。「好きだったはずなのに、今はPCの前に座るのもつらい…」と漏らしていた彼の姿は、まさに「3DCGはやめとけ」という言葉が現実になった瞬間でした。
もちろん、「好きを仕事にできているんだから、きついのは当たり前」「どの仕事だって大変なのは同じだよ」という意見もあるでしょう。その通りです。自分の手で創り出した世界が形になり、誰かの心を動かしたときの達成感は、他の仕事では決して味わえない、特別なものです。
しかし、その輝かしい部分だけを見て、大変な部分から目をそらしたまま業界に飛び込むと、僕の同期のように理想と現実のギャップに押しつぶされてしまうかもしれません。だからこそこの記事では、あなたが後悔しないために、「3DCGの仕事がきつい」と言われる具体的な理由と、その壁を乗り越えて業界で輝くための実践的な方法を、僕自身の経験を交えながら、余すところなくお伝えしていきます。
この記事を読めば、3DCGの仕事に対する漠然とした不安が解消され、自分が本当にこの道に進むべきか、どうすれば成功できるのかが明確になるはずです。
今回は3DCGの仕事を始めて5年目になり、フリーランスでいろいろな会社を渡り歩いてきた私が、実際の現場環境について話したいと思います。

以下は筆者の簡単なプロフィールです。
・20代後半の男性
・都内のCG専門学校を卒業後、フリーランスとしてテレビ番組やゲーム開発などに2年ほど関わる。
・現在は都内CGプロダクションで社員として入社し5年目になる。
仕事がきつくて、すぐにでも転職したい人は以下、参考にしていただければと思います。
すぐに辞める気がなくても仮の転職活動をすることで気持ちが楽になったりもします。
転職サイトへの登録は無料なので、その点、助かります。


3DCGの仕事がきついと言われる10の理由
まずは、なぜ3DCGの仕事が「きつい」と言われてしまうのか、その具体的な理由を掘り下げていきましょう。ネガティブな話に聞こえるかもしれませんが、現実を知ることが、未来の自分を守る第一歩です。
理由1:覚えることが多い!終わりのない技術のアップデート
3DCG業界は、技術の進歩が本当に速い世界です。僕が入社した5年前と今とでは、使っているソフトのバージョンも、主流の制作手法も大きく変わりました。
Maya、3ds Max、ZBrush、Blenderといった主要なDCCツール(デジタルコンテンツ制作ツール)のアップデートはもちろん、Substance Painterでのテクスチャ制作、Unreal EngineやUnityといったゲームエンジンでの実装など、覚えるべきことは常に山積みです。
「よし、これで一通り覚えたぞ!」と思っても、数ヶ月後には新しい技術やプラグインが登場し、また一から勉強のやり直し…なんてことは日常茶飯事。業務時間外にプライベートな時間を使って勉強しているデザイナーは本当に多いです。この「終わりのない学習」についていけず、きついと感じてしまう人は少なくありません。
理由2:残業・徹夜が多い?3DCGのスキルや会社による差も
3DCG業界というと長時間労働が当たり前のようなイメージがありますが、現在の私の会社で言うと基本は8時間勤務で残業は1日1時間以内、土日出勤はめったになくて徹夜はしたことはありません。
以前は業界的に残業が多い風潮がありましたが、近年の働き方改革でだいぶ是正されてきました。
しかしこれはあくまで傾向の話で、勤めている会社とその人のスキル・経験・職種などによって事情は大きく変わると思います。
私は以前大手ゲーム会社で働いていましたが夜20時以降も残っている人は多く、1日10時間以上働く日も多くありました。
その前の映像会社ではそこまでではありませんが、残業をしない日のほうが少なったです。
早く帰る人、遅くまで残っている人はいつも同じような印象でした。
ただ注意してほしいのが、いつも遅くまで残っている人全員がいやいや残業しているわけではないということです。
仕事が終わらず帰りたくても帰れないのか、もしくは仕事のクオリティを上げるために自らの意思で率先して残っているかで本人の感じ方は変わってきます。
私はもっとクオリティを上げたいという思いから残業することが多かったですが、自分で仕事をコントロール出来て結果を出せているうちはそこまでつらくありませんでした。
反対に、物量が多すぎて帰れない、どこが悪いのか分からなくて気合でどうにかするしかないという気持ちで残業しているときは、精神的にも肉体的にもしんどかったです。
また最近は裁量労働制という雇用形態を取り入れる会社も増えてきました。
これは勤務時間や業務の時間配分を個人の裁量に任せる働き方で、基本的には残業はしてもしなくても給料に組み込まれています。
新人からするとただでさえ覚えることが多いのに、毎日夜遅くまで残業しても給料は変わらないためしんどくなって辞める人は多いと思います。
しかし、仕事がある程度出来るようになってスムーズにこなせるようになると、今日はここまでやって明日はこれをやればスケジュール通りに行きそうだなと自分の判断で早く帰ることも出来るようになります。
3DCG業界は最初の1,2年が一番きついと思いますが、だんだんと仕事がコントロール出来るようになって生産性が安定してくるとワークライフバランスも保てるようになるかと思います。
もし慢性的に残業も多く、帰りづらいや、サービス残業が多いなんていうブラックな会社の場合は、すぐにでも転職したほうが良いですよ。
転職するならマイナビクリエイターがおすすめです。
理由3:納期に追われるプレッシャーがきつい!映像系とゲーム系で違いがある!?
どんな仕事にも納期はつきものですが、3DCGの制作は一つのモデル、一つのエフェクトを作るのに膨大な時間がかかるため、常に納期からのプレッシャーを感じることになります。
特に、業界によってスケジュールの感覚が少し異なります。
- 映像系(映画・アニメ・CMなど):公開日や放映日が絶対なので、納期は非常に厳しい傾向にあります。クオリティを追求するあまり、最終盤で無理なスケジュールになることも。
- ゲーム系:発売日が決まっていますが、開発期間が年単位と長いため、映像系に比べれば調整が効きやすいこともあります。ただし、こちらもマスターアップ(開発完了)前は非常に忙しくなります。
どちらの業界であれ、「あと1日あればもっとクオリティを上げられるのに…」という思いを抱えながら、時間と戦い続ける精神的なきつさがあります。
理由4:クライアントからの厳しい要求と度重なる修正
3DCGデザイナーの仕事は、自分の作りたいものを自由に作るアーティスト活動とは少し違います。多くの場合、クライアントやディレクターの要望に応えて制作物を完成させることがゴールです。
そして、その要望は時として非常に厳しく、また、何度も修正を求められることがあります。「もう少しキラキラさせて」「もっとリッチな感じで」といった抽象的な指示に対して、意図を汲み取り、具体的な形にして提案し、また修正…この繰り返しは、精神的にかなり消耗します。
何度もリテイク(修正指示)が続くと、「自分のスキルが足りないんじゃないか」「センスがないのかも…」と自信を失ってしまう人もいます。
理由5:デザインの要求レベルがあいまい
理由4とも関連しますが、クライアントやディレクターからの指示が、必ずしも具体的で分かりやすいとは限りません。デザインという正解のないものに対して、「なんか違うんだよな」という感覚的なフィードバックだけで、何度もやり直しを求められることがあります。
この「あいまいな要求」に振り回されるのは、非常につらいです。デザイナー側としては、相手の頭の中にあるイメージを必死に探りながら、手探りで作業を進めるしかありません。コミュニケーション能力と、相手の意図を汲み取るヒアリング能力がなければ、この壁にぶつかってしまうでしょう。
理由6:土壇場でデザインのやり直しがある
これも「あるある」ですが、制作がかなり進んだ段階、場合によっては完成間近になってから、「やっぱり最初のコンセプトに戻そう」「ここの仕様、根本から変えます」といった、いわゆる「ちゃぶ台返し」が発生することがあります。
これまでの作業時間が無駄になってしまう徒労感と、迫りくる納期の中でゼロから作り直さなければならない絶望感は、言葉にできません。プロジェクト全体の都合なので仕方がない部分もありますが、これが続くと仕事へのモチベーションを維持するのがきつくなります。
理由7:「CGデザイナーは底辺」は本当?給与が見合わない問題
「CGデザイナーは専門職なのに給料が安い」「仕事内容が底辺」といったネガティブな言葉を聞いて、不安になる方もいるかもしれません。これは、一概に「はい」とも「いいえ」とも言えない難しい問題です。
確かに、入社したての新人や、アシスタントレベルの業務が中心の場合、労働時間や仕事の専門性の高さに見合わない給与だと感じてしまうことはあります。長時間労働と低い給与が重なれば、「底辺の仕事だ」と感じてしまうのも無理はありません。
しかし、スキルと経験を積んで、スペシャリストやディレクターとして活躍できるようになれば、年収は大きく上がっていきます。厚生労働省の職業情報提供サイト「jobtag」によると、CGデザイナーの平均年収は483.9万円となっており、スキル次第で高収入を目指せる職業です。
つまり、キャリアの初期段階で「きつい・見合わない」と感じて辞めてしまうか、そこを乗り越えて高みを目指せるかが大きな分かれ道と言えるでしょう。
理由8:未経験や絵が下手だと就職が厳しい現実
3DCG業界への就職は、正直なところ簡単ではありません。特に新卒や未経験からの挑戦では、非常に高い壁が立ちはだかります。その理由は、企業が即戦力を求めているからです。
採用の場で最も重視されるのは、間違いなく「ポートフォリオ」(自分の作品集)です。どれだけ熱意を語っても、ポートフォリオのクオリティが低ければ、スキルがないと判断されてしまいます。
「絵が下手だから…」と心配する人もいますが、デッサン力や画力があるに越したことはありませんが、それが全てではありません。それ以上に、ツールの習熟度や、人体の構造、物の質感を3Dで正確に表現する観察眼と技術力が求められます。質の高いポートフォリオを作り上げるまでの学習期間は、まさに自分との戦いであり、この段階で挫折してしまう人も少なくありません。
理由9:AIに仕事がなくなる?将来性への不安
最近、画像生成AIの進化が目覚ましく、「AIに仕事を奪われるんじゃないか」と不安に感じているデザイナーは僕の周りにもいます。
確かに、簡単な画像の生成や、一部の単純作業はAIに代替されていく可能性は高いでしょう。しかし、僕は「完全に仕事がなくなる」とは考えていません。
なぜなら、最終的なクオリティの判断や、クライアントの複雑な要望を汲み取った上での微調整、そして何より、新しいものを生み出す「創造性」は、人間にしかできない領域だからです。
これからの3DCGデザイナーは、AIを脅威と捉えるのではなく、「自分の作業を効率化してくれる優秀なアシスタント」として使いこなす能力が求められるようになるでしょう。この変化に対応できるかどうかが、将来性を左右する鍵となります。
理由10:「好き」だけでは続かない?精神的なつらさ
多くの3DCGデザイナーは、「CGが好き」「ものづくりが好き」という純粋な気持ちからこの業界を目指します。しかし、皮肉なことに、その「好き」という気持ちが、時として自分を追い詰める原因にもなります。
好きだからこそ、クオリティに妥協ができず、自分の時間を削ってでも作業に没頭してしまう。好きだからこそ、クライアントからの厳しいフィードバックに深く傷ついてしまう。そして、いつしか「好きだったはずなのに、なぜこんなに苦しいんだろう…」と、楽しかったはずのものづくりが精神的な負担になってしまうのです。
仕事としてCG制作に向き合うには、「好き」という情熱と同時に、自分を守るための客観的な視点や、割り切りも必要になります。このバランスを取るのが難しく、きついと感じてしまうのです。
それでも挑戦したい人へ|「3DCGの仕事はきつい」を乗り越える方法
ここまで「きつい」理由をたくさんお話ししてきましたが、絶望しないでください。これらの壁は、決して乗り越えられないものではありません。
ここからは、大変なことを理解した上で、それでも「挑戦したい!」と強く思うあなたへ、業界で楽しく、長く活躍するための具体的な方法を伝授します。
3DCGデザイナーに向いている人の特徴とは?
まず、自分が3DCGデザイナーに向いているかどうか、客観的に見てみましょう。僕が5年間、多くのデザイナーを見てきた中で、「この人は伸びるな」「活躍し続けるだろうな」と感じる人には、共通する3つの特徴がありました。
探求心が強く、学習意欲が高い人
理由1でもお話しした通り、この業界は技術の進歩が非常に速いです。そのため、「新しい技術やツールが出たら、とりあえず触ってみたくてワクワクする」というような、知的好奇心や探求心が旺盛な人は非常に強いです。
会社で教えてもらうのを待つのではなく、自ら海外のチュートリアル動画を探したり、セミナーに参加したりと、常にインプットを怠らない姿勢が、数年後の大きな成長につながります。
地道な作業を続けられる忍耐力がある人
3DCG制作は、華やかなイメージとは裏腹に、非常に地道で細かい作業の連続です。一つのモデルを作るために、何時間も、時には何日もかけてポリゴンを一つ一つ調整したり、UV展開をしたり…。
こうした単調にも思える作業を、クオリティを落とさずにコツコツと続けられる「忍耐力」は、必要不可欠な才能です。すぐに結果が出なくても、諦めずに粘り強く取り組める人が、最終的に高品質な作品を生み出すことができます。
コミュニケーション能力が高い人
「デザイナーは黙々とPCに向かう仕事」と思われがちですが、これは大きな誤解です。実際の制作現場は、ディレクター、プランナー、プログラマーなど、多くの人たちと連携するチームプレイです。
クライアントのあいまいな要望を汲み取るヒアリング能力、自分のデザインの意図を的確に伝えるプレゼンテーション能力、他のセクションのスタッフと円滑に連携する調整能力など、高いコミュニケーション能力があれば、無用な修正や手戻りを減らし、スムーズに仕事を進めることができます。
「きつい」だけじゃない!3DCGデザイナーの仕事のやりがいと魅力
きついことばかりではありません。それを乗り越えた先には、この仕事でしか味わえない、最高のやりがいと魅力が待っています。
- 自分の作品が世に出る感動:自分が手掛けたゲームのキャラクターが動いているのを見た時、エンディングのクレジットに自分の名前が流れた時。その感動は、今までの苦労がすべて吹き飛ぶほどのものです。
- ユーザーからの反応:SNSなどで「このキャラクター大好き!」「この映像、鳥肌が立った!」といったユーザーからのダイレクトな反応をもらえると、大きな達成感と次への活力になります。
- スキルアップが目に見える:やればやるだけ、自分のスキルが上がっていくのが作品として目に見えてわかります。1年前に作ったものと今作ったものを見比べた時の成長の実感は、大きな自信につながります。
- 多様な業界で活躍できる:ゲームや映像だけでなく、建築、医療、自動車、製造業など、3DCGの技術はあらゆる分野で求められています。将来的に様々なキャリアを選べる可能性も魅力です。
ホワイト企業を見つけるためのポイント
やりがいを搾取されず、心身ともに健康に働き続けるためには、会社選びが非常に重要です。いわゆる「ホワイト企業」を見つけるためには、求人票の表面的な情報だけでなく、以下の点をチェックしましょう。
- 残業時間の実績:「みなし残業」の時間が長すぎないか、平均残業時間の実績が公開されているかを確認しましょう。
- 福利厚生・研修制度:住宅手当や学習支援制度などが充実している会社は、社員を大切にする傾向があります。
- 使用機材・ツール:最新のPCやソフトウェアを導入しているか。制作環境への投資を惜しまない会社は、クリエイターを尊重している証拠です。
- 社員の定着率:可能であれば、口コミサイトやOB/OG訪問などで、社員の定着率や会社の雰囲気を確認するのが理想です。
- ポートフォリオの扱い:面接であなたのポートフォリオを丁寧に見て、具体的な質問をしてくれる会社は、クリエイターの技術や個性を正当に評価しようとする姿勢があります。
年収アップを目指すためのキャリア戦略と求人情報
今の環境がきついと感じたり、将来のためにもっと収入を上げたいと考えたりするのは、自然なことです。年収を上げるためには、いくつかの具体的な戦略があります。
3DCGに強い転職サイトや転職エージェントを活用する
3DCG業界で働きたい場合は、転職を成功させるコツがあります。
それは以下で紹介するような3DCG業界に強い転職サイトや転職エージェントに登録し、自分の条件に合った企業を見つけることです。
キャリアアップを目指すなら、専門家の力を借りるのが一番の近道です。特に3DCGのような専門職は、業界に特化した転職サイトや転職エージェントの活用が効果的。公開されていない優良企業の求人を紹介してくれたり、ポートフォリオの添削や面接対策までサポートしてくれたりします。
ポイントは複数のサイトに登録し、いろんな情報を得ることです。
登録は無料です。
以下に3DCGに強い転職サイトや転職エージェントの活用方法をまとめてみました。
メタバースなど今後伸びる分野に転職する
ゲームや映像業界だけでなく、今まさに成長している新しい分野に目を向けるのも一つの手です。例えば、メタバースやVR/ARの領域は、これからさらに3DCGデザイナーの需要が高まることが予想されます。最先端の技術に触れながら、高いポジションと収入を得られるチャンスがあります。
メタバースは、インターネット上に3Dモデルで構築された仮想空間および、そのサービスのことです。
したがって、アバターや建物などの3Dモデルが必須になってくるので、今後、3DCGデザイナーは需要が多くなってくると思います。
メタバースの求人を増えてきたので、そこで勝負もありでしょう。
雇用形態を変えてみる
会社の正社員として働くことだけが全てではありません。スキルに自信がつけば、フリーランスの3DCGデザイナーとして独立したり、業務委託で複数のプロジェクトに関わったりする道もあります。自分の裁量で仕事を選び、実力次第で収入を大きく伸ばせる可能性があります。


副業してみる
いきなり転職や独立はハードルが高い…という方は、まずは副業から始めてみるのがおすすめです。現在の会社で安定した収入を得ながら、空いた時間で個人の依頼を受けたり、ストックサイトで3Dモデルを販売したりすることで、スキルアップと収入アップを同時に狙えます。
また自分で稼ぐことを経験でき、フリーランスとして独立する予行練習になりますし、なんといっても自分が必要されているという実感を味わえ、自己肯定感も増すはずです。
本サイトにもBlenderやMaya、Zbrushといった各3DCGソフトの副業事例を多く掲載していますので参考にしていただければと思います。
新しいキャリアに挑戦してみる
この先、3DCGデザイナーで一生働いていけるだろうか?
他にも自分に合った仕事やキャリアがあるのではないか?自分は本当は何がやりたいのか?
そう自問自答し、悩む人も多いのではないでしょうか?
そういった方にはキャリアコーチングというサービスがおすすめです。
キャリアコーチングでは3DCGデザイナーに限定せずに、自分の強み、興味、経験などから自分の将来のキャリアについて相談、カウンセリングしてくれるサービスです。
以下に年代別のキャリアコーチングのおすすめや、転職エージェントとの違いなどをまとめてあるので参考にしてみてくださいね。
3DCGの仕事の上手な辞め方
もし、今の職場がどうしてもきつく、「辞めたい」という気持ちが固まったなら、それは決して逃げではありません。自分の心と体を守るための、前向きな選択です。
円満に退職するためには、少なくとも1〜2ヶ月前には直属の上司に相談し、引き継ぎをしっかりと行うのが社会人としてのマナーです。しかし、あまりにも労働環境が悪く、上司に言い出すことすら困難な状況であれば、無理をする必要はありません。
近年では、本人に代わって退職の意思を伝えてくれる「退職代行サービス」のような選択肢もあります。自分を追い詰めすぎず、最終手段としてそういったサービスの利用も検討してみましょう。
必要な資格はある?未経験からの学習ロードマップ
「3DCGデザイナーになるには、何か資格が必要?」と聞かれることがありますが、必須の資格は特にありません。業界では資格の有無よりも、ポートフォリオで示せる「実力」が全てです。
ただ、自分のスキルを客観的に証明したり、知識を体系的に学ぶ上で役立つ資格はあります。例えば、「CGクリエイター検定」などが有名です。
未経験から学習を始める場合は、以下のステップが一般的です。
- 学習方法を決める:独学、オンラインスクール、専門学校など、自分の予算やライフスタイルに合った方法を選びます。
- 基礎を学ぶ:まずは主要なDCCツール(Blenderは無料で始めやすいです)の使い方を学び、モデリング、テクスチャリング、レンダリングといった一連の制作フローを覚えます。
- 簡単な作品を作る:簡単な静物やキャラクターなど、オリジナル作品をいくつか作ってみて、制作の楽しさと難しさを体感します。
- ポートフォリオ制作:就職活動を見据え、自分の得意分野や目標とする業界に合わせた、クオリティの高い作品を3〜5点ほど制作します。
- 就職活動:完成したポートフォリオを持って、企業の採用試験に挑戦します。
道のりは長いですが、一つずつ着実にステップアップしていきましょう。
【まとめ】3DCGの仕事はきつい?後悔しないための全知識
最後に、この記事の重要なポイントをもう一度振り返りましょう。
【この記事のポイント】
- 3DCGの仕事がきついと言われる10のリアルな理由
- 「きつい」を乗り越えて活躍できる人の3つの特徴
- やりがいを搾取されず、ホワイトな環境で働くためのヒント
- 年収アップやキャリアチェンジを実現するための具体的なアクション
3DCGの仕事は、確かに「きつい」と言われる側面が多くあります。終わりのない勉強、厳しい納期、複雑な人間関係など、乗り越えなければならない壁は決して低くありません。
しかし、それらの壁の向こう側には、自分の手で世界を創造する喜びや、作品が誰かの心を動かす感動といった、何にも代えがたい素晴らしい経験が待っています。
大切なのは、ネガティブな情報にただ怯えるのではなく、その「きつさ」の正体を正しく理解し、事前に対策を立てておくことです。自分に向いているかを見極め、目標を明確にし、正しい努力を続ければ、道は必ず開けます。
この記事が、あなたの不安を少しでも和らげ、3DCGという素晴らしい世界へ、後悔のない一歩を踏み出すための手助けとなれば、これほど嬉しいことはありません。
コメント