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機械設計の仕事はつらい?やめとけと言われる理由は?経験者が実情を語る

機械設計の仕事はつらい?やめとけと言われる理由は?経験者が実情を語る 機械設計の仕事・転職・資格
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機械設計の仕事をしていて、しんどい、辞めたい、と思ったことはないでしょうか?

一度はそんなことを考えた機械設計者も多いはず。

正直、私自身そんな悩みを抱えていました。

そんな時、結構、設計業務以外でのストレスが原因だったりしますよね?

本記事では機械設計者が辞めたいと思う原因やその対処方法について具体的にアドバイスしたいと思います。

編集長
編集長

機械設計経験者の私や、私の周りの意見を踏まえてアドバイスさせて頂きます。

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機械設計にも種類がある!仕事内容はどんなもの?

機械設計ってどんな仕事?

現代は以下のような様々な製品にあふれ、非常に便利に快適に生活することができています。

  • 自動車
  • 飛行機
  • 電化製品など

これらの製品には機械的なものが多く含まれ、それらを設計しているのが機械設計者です。

製品全体を設計する人や部品を設計する人と役割も様々ですが、設計要件を整理しながら、関係者と協力しながら、モノづくりをしていくため非常に覚えることも多いですし、関係者との調整、交渉も多いです。

自分の設計したもので市場不具合を起こしてはいけないので責任も重い職業になります。

機械設計のつらい所・やめとけと言われる理由

他部署との調整や交渉が多い

他部署との調整や交渉が多い

機械設計といっても自分の世界に閉じこもってもくもくと強度計算、機構開発、CADを使った3Dモデルや図面を描いていればよいかというとそうではありません。

以下のような社内外の様々な関係者との調整や交渉が非常に多いのが現状です。

社内:他の部品の設計者や生産技術部門、工場、調達、知財、営業、海外
社外:仕入れ先、サプライヤーなど

したがって自分の部品や製品を納期通りに完成させるために必要なタイムマネジメントやコミュニケーションの能力も必要ですし、グローバル企業ですと海外とのやり取りで英語力も必要になってきます。

ハンドメイドなどの1品1様のものとは違い、大量生産するモノづくりにはたくさんの関係者がいますので人との関わりが面倒に思う人は機械設計を続けていくのがしんどいと思ってしまう傾向にあります。

そもそも機械設計に向いていない

機械設計はモノづくりが好きでないと続けることは難しいです。

力学的な計算や特許出願できるような機構などのアイデア創出が苦手だと、仕事が苦痛に感じてしまいます。

また過去の失敗やトラブル事例、設計要件などの情報を集め、整理して形を決めていくのは意外と地味な仕事だったりします。

こういった設計そのものの仕事や設計以外の仕事に適性をみいだせないと機械設計に向いていないということかもしれません。

もちろん、悩みながらも続けることでスキルも付き、上記が苦痛に感じなくなることはあります。

上司のパワハラなどブラックな社風に耐えられない

上司のパワハラ

今はだいぶ機械設計者を取り巻く労働環境も見直しが入っており、36協定による残業時間の規制や、パワハラ撲滅の社内窓口などもできています。

ですが、今の部長クラスなどは残業をバリバリしたり、上司にパワハラを受けながら育った世代です。

そういった人たちが自分の育った環境を部下に押し付けようとすると悲惨です。

私の経験上、凄腕のエンジニアほど鬼上司になる傾向にあり、自分ができるだけに、できない人の気持ちがわからないというか、求める理想も高いので部下は苦労します。

そういった上司が、部下の育成が上手いとは限らないのです。スポーツの世界でもよくある名選手が良い監督になるとは限らないというやつですね。

納期に追われる

CADオペの納期厳しい

製品は工場での生産を経て、世の中に販売されるため販売までのしっかりとしたスケジュールが立てられています。

販売するタイミングを逸してしまうと商品が売れなくなるためです。

そのため機械設計者もそれらのスケジュールを守る必要があり、上司はもちろん、いろんな部署からもフォローされます。

ですが自分の設計したもので品質問題を起こすわけにはいかないので、品質条件をすべてクリアしないと工場で生産に移行できません。

したがって機械設計者は品質などのことも考えながら納期に追われることになるので、そういったプレッシャーに負けてしまうケースも結構あります。

残業や休日出勤が多い

残業多い

機械設計は調整や交渉、機構や形のアイデア創出といった仕事柄、基本的に時間を必要とする仕事です。

もちろん、斬新な機構や特許ネタが湯水のように湧き出るという人、CADオペレーターなどの関係者への指示だしや調整が上手い人は、その分、早く帰ることもできるでしょう。

ただ一般的には機械設計という仕事は残業が多い傾向にあります。

私の経験上、自分の設計したものの図面を出図するタイミングは特に残業や休日出勤がピークになる傾向でした。

精神的なプレッシャーがある

プレッシャー

自分が設計した製品や部品に不具合が見つかると、市場回収や訴訟の対象になる可能性もあります。

そうなると短期間で原因と対策を見つける必要があり、非常にプレッシャーがかかります。

もちろん、企業なのでチームで不具合を解決していくことになりますが、それでもやはり自分が設計した部品や製品となると精神的にやられます。

そういった状況でも逃げずに前を向いて突き進むメンタルが必要になります。

覚えることが多い!担当範囲が増えてきている

後工程に行くほど設計変更によるコストは膨れ上がるため、より自由度のある設計段階で設計変更のない完成度の高いものを作ることに、どの企業も躍起になっています。

設計の前倒しといってフロントローディングとも言われます。

そのため最近では初期段階で設計完成度を上げるために、CAD、CAEなどのデジタルエンジニアリングツールを使って最適な設計することが増えてきています。

CADやCAEの専門家も社内にはいますが、それでも設計者も使えることに越したことはありません。

そうなるとただですら仕事量の多い機械設計者もCADやCAEなどを使うことを求められるため、益々覚えることも増えてきているのが現状です。

長時間のパソコン作業を強いられる

長時間のパソコン作業を強いられる

機械設計者はパソコンを使う作業が多いです。

調べもの、資料作成、メール、CAD、CAEなどをするためにパソコンの前に長時間座る仕事で、VDT作業の一つと言われます。

VDTとは、 Visual Display Terminalsの略で、VDT作業とは、情報機器などディスプレイを持つ画面表示装置を使った作業を意味します。

上記のような作業の性質上、目、肩、腰、首が疲れやすくなってしまいます。

目については、現代病の一つかもしれませんが、パソコン作業が多くなるために視力が悪くなったり、ドライアイになりやすいです。

私自身もCADを使う前には両目の視力が2.0でメガネいらずだったのが、今では常時メガネを付けるようになってしまいました。

腰痛をはじめ、肩、首についても、椅子に長時間座っている関係で血流が悪くなって疲れにつながります。

こういった症状はVDT症候群と呼ばれ、定期的にストレッチをするなど既に様々な対処法があります。

機械設計が向いている人とは?

ここまで機械設計やめておいた方が良い理由について述べたきました。

ただそうは言ってもそれでも機械設計ななりたい人もいらっしゃいます。

ではそういった人向けに、機械設計に向いている人とはどういった人なのでしょうか?

たとえばそれは、以下のような人なのだと筆者は思います。

  • 機械やモノづくりが好きな人
  • 学び続けることができる人
  • 体力がある人

上記は向いている人の一例にすぎません。

以下の記事ではもう少し詳細について説明しつつ、機械設計に必要なスキルや資格についても説明していますので参考にして頂ければと思います。

機械設計の仕事のやりがいや良い点は?

機械設計のやりがいは、人によって違うとは思いますが、基本はモノづくりが好きな人が多い傾向にあるので、それを職業にできるということはやりがいだと思います。

私の場合は、上記もそうなのですが自分が設計した製品が世の中で売られているというところが一番のやりがいです。

更に、ユーザーの方々から自分の設計した製品に対して「ありがとう」や「感謝の言葉」をもらえると何よりも代えがたいものがあります。

機械設計に将来性はあるのか?

世の中、デジタル化が進みソフトウェア開発やプログラミングへのニーズが多いという印象があります。

ただどれだけデジタル化が進もうと機械というものは残っていきますし、どちらかというと機械(ハード)とソフトウェア(ソフト)の融合はますます進んでいくでしょう。

自動車の自動運転や、宇宙に行くためのスペースシャトルなどにも機械は欠かせないのです。

そう考えると、機械設計者の担当範囲や知識範囲に変化があるにせよ、将来も残っていく職業だと思っています。

もちろん将来生き残っていくためにも世の中の技術進化に合わせて新しいスキルの習得が欠かせないのは言うまでもありませんが。

機械設計の転職で年収アップを目指そう

機械設計の年収アップ方法

国内の大企業に機械設計者として転職する

機械設計者は経験を積んで、なんぼというところがあります。

なので設計する製品や部品の種類はもちろん、プロジェクトリーダーといった製品全体をまとめあげるような立場などをこなしていくことで経験値がアップします。

設計するうえで先に挙げたCADやCAEを使いこなせることも武器の一つになるでしょう。

こういった経験を積み、より給料の高い大企業に転職するのもありだと思います。

ただし大企業に行くほど分業化が進んでいるため、より調整や交渉的な仕事が増えるのも避けられませんが、プロジェクト自体が大きいためそういったやりがいはあります。

海外の企業に機械設計者として転職する

筆者はアメリカで働いていたことがあるのですが、アメリカでは機械設計者の地位が非常に高いです。

もちろん給料も高いです。

日本では同じ会社であれば平等性も考慮し、営業や広報、機械設計者それぞれが同じ役職であれば、給料もそれほど差がないというのが実情です。

しかしアメリカでは、肩書が重視されるというか、分かりやすく言うとドクター(博士号)やプロフェッショナルエンジニア(技術士)、MBAなど第三者的に分かりやすいもので、まずはある程度給料が決まります。

そのうえで成果に応じて更に給料が良くなるという感じです。

なので機械設計としては日本と同じような仕事内容なのに関わらず、アメリカだと給料が倍になるといったことを私は目の当たりにしてきました。

もし英語に自信があり、グローバルに活躍したい場合は、アメリカなどより機械設計者の待遇が良い国の企業に転職するのもありです。

機械設計が辛ければ転職も解決策!タイミングがあるので早めの行動が大事

転職を決断する理由は様々です。

  • 年収を今より上げたい
  • 今の会社の人間関係が嫌だ
  • 機械設計をやめたい

そんな時は思い切って転職するのも大事な決断だと思います。

幸いなことに転職サイトには機械設計の求人がまだまだたくさんありまし、機械設計の仕事は潰しが効くので他の職種への変更も可能ですので自分に合ったものを探したいですよね。

今まで多くの機械設計の皆さんと会話してきて感じている転職をする上で大事なポイントが3つあります。

  1. 転職エージェントは機械設計に強いところを選ぶ
  2. 迷いがあるなら、まずは転職エージェントに登録し、仮でもよいので転職活動をしてみる
  3. 転職はタイミング(運)も大事

ここでポイントなのが、日本にはたくさんの転職エージェントがあふれているので、どこを活用すれば満足いく転職ができるの悩むという意見が多いことです。

そこで私がオススメするのが機械設計に強い転職エージェントを選ぶことです。

ご存じない方もいらっしゃるかもですが、機械設計や機械系エンジニアに強い転職エージェントは探せばあるのです。

こういった転職エージェントは、業界にも精通していますし、あなたの業務内容についても理解してくれるので、あなたにマッチした転職先を提案してくれる確率が非常に高くなります。

以下の記事にはそういった機械設計や機械系エンジニアに強い転職エージェントをまとめていますので、是非参考にして頂き、転職を成功に導いてほしいと心から思います。

機械設計に強い派遣会社をお探しの場合は以下の記事がおすすめです。

自分のキャリアを見つめなおしてみる

自分には機械設計の仕事が向いているのだろうか?

他にも自分に合う仕事があるのではないだろうか?

そう悩む人もいらっしゃるのではないでしょうか?

そんな方にはキャリアコーチングというサービスがおすすめです。

キャリアコーチングでは機械設計に限定せずに、自分の強み、興味、経験などから自分の将来のキャリアについて相談、カウンセリングしてくれるサービスです。

以下に年代別のキャリアコーチングのおすすめや、転職エージェントとの違いなどをまとめてあるので参考にしてみてくださいね。

キャリアコーチングのおすすめ記事

機械設計経験者が可能なキャリアチェンジは?潰しが効くのも事実

CADやCAEエンジニアに強い転職エージェント

機械設計者はCADやCAEを使ったことがあるかたが多いのも確かです。

モノづくりに携わりたいが、設計者ほど責任を負いたくないという場合は、CADやCAEのエンジニアがおすすめです。

もちろんCADやCAEのエンジニアも責任感は必要ですが、製品に対して最終的に責任を負う設計者ほどではありません。

以下にCADエンジニアに強い転職エージェントをまとめていますので参考にして頂ければと思います。

機械設計を辞めると決断した時の円満退社方法

どうしても辛いと感じる時は、辞めて転職するのも選択肢です。

ただ辞めるのを上司に言い出しづらいというのもありますよね?

パワハラ上司だと一層言い出しづらかったり…

最初のうちはいろんな理由で引き止められたりもするでしょう。

そんな中でも退職の決心が固い場合は、今は便利な事に退職代行サービスもありますので自分から退職が言いづらい場合は活用してみても良いと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、機械設計の辛い、大変なところと対処方法をご紹介しました。

大袈裟ですが人生は一度きり、無理に嫌な仕事や嫌な仕事を続けるのは時間がもったいないですし、心身ともに悪い影響を与えてしまいます。

もう無理だと感じたら、転職をすることも一つの選択肢ではないでしょうか。

CADオペレーターの悩みや相談はこちらまで

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