数年前まで高額だった3Dプリンターですが、だいぶ価格も下がってきていることもあり、家庭用としても普及してきています。
私が持っている3Dプリンターは約2.8万円でしたが色んなものを精度良く印刷できています。
その3Dプリンターを自分の趣味だけで使うのではなく、せっかくなので副業や内職もしてしまいましょう。というのが今回のお話しです。
最近思うのですが、在宅勤務は、3Dプリンターの副業しやすいと思うんです。
仕事をしながら、3Dプリンター動かせるので。
また印刷するためにはCADで作成した3Dデータが必要ということもあり、CADオペレーターを本業にしている方は、そのスキルを十分発揮できる領域です。
- 3Dプリンターの副業で個人でいくら稼げる?
- 3Dプリンターを使ってできる5つの副業のやり方
- 3Dプリンター用データを作成、印刷して副業で稼ぐ方法
- 3Dプリンターで印刷代行する副業のやり方
- 3Dプリンターに関することをブログやYoutubeで発信して副業収入を得る
- 3Dプリンターの講師として教室やセミナーで稼ぐ
- 3DCADで作った3Dプリンター用データを販売して副業収入を得る
- 3Dプリンターの副業に欠かせない4つのもの
- 3Dプリンター副業におすすめの種類や機種は?
- 3Dプリンターの副業に必要な3DCAD、3DCGソフトのおすすめは?
- 3Dプリンターの副業におすすめのパソコンは?
- 3Dプリンター副業で知っておくべき注意点
- 3Dプリンター副業で確定申告が必要になるケースは?
- まとめ
3Dプリンターの副業で個人でいくら稼げる?
私の経験から言うと、軌道に乗れば3Dプリンターの副業で5~10万/月は稼げると思います。
セミナーやコンテンツなどでノウハウを売ることで、更なる収入アップも見込めるでしょう。
印刷した現物を販売する場合は、1000~2000円/個ぐらいが相場です。
モノが大きかったり、特別なものだと1万円以上の案件もあると思います。
データ作成から印刷までとなると、1万円以上のものが多いイメージです。
例えば、以下のような案件があり、どれも1万~2万円/個ぐらいが相場です。
- ペットの写真から印刷用3Dデータ作成
- 野菜フィギュアの印刷用3Dデータ作成
- キャラクターフィギュアの印刷用データ作成
ペットの写真から3Dデータを作成するのは結構難易度が高いのでもう少し報酬が高くても良いような気がしますが。
3Dプリンターを使ってできる5つの副業のやり方
では具体的に3Dプリンターを使ってどのような副業ができるのでしょうか?
少なくとも以下のような5種類あります。
- 3Dプリンター用データを作成、印刷して販売する
- 3Dプリンター用データをもらって、印刷する(印刷代行)
- 3Dプリンターの印刷(造形)ノウハウをYoutubeや記事で発信する
- 3Dプリンター教室やセミナーを開いて受講料をもらう
- 3Dプリンター用データを作成して報酬を得る
以降で、これら5種類について詳しく説明していきたいと思います。
3Dプリンター用データを作成、印刷して副業で稼ぐ方法
3Dプリンター副業で売れるもの
まずどんなものが3Dプリンターで印刷して売れるのでしょうか?
これは私が3Dプリンターの副業で実際に売ったものや、売られているものから代表的なのを以下に挙げました。
アクセサリーを売る
上記は私が印刷したものです。
印刷が始まって15分ぐらいで完了します。
これにもう少し飾り付けなどしたものだと、ネットで1000~2000円ぐらいで売られています。
小物ですし、材料費、電気代、送料もかからないので利益率は高いでしょう。
クッキーの型
クッキー型専用の3Dプリンターがあるほど、女性に人気のようです。
- 一般に売られていないようなクッキーを作りたい
- クッキー生地をカッターで切り抜くのが上手くいかない
- 細かなデザインをアルミ型で作るのが難しい
- 市販の型だと、大きさのバランスがイマイチ
このようなニーズに3Dプリンターだと答えることができます。
ただ3Dプリンターを扱うの難しいという方のために、代わりにクッキー型を作ってあげ、販売するというわけです。
ミニ四駆の部品
今、子供から大人まで密かに人気を集めているのがFabミニ四駆というジャンルです。
Fabミニ四駆レースもあり、ミニ四駆を3Dプリンターなどを使い、自由な発想で改造し、ミニ四駆のコースを使って競争するレースです。
このFabミニ四駆のボデーや部品を3Dプリンターやレーザーカッターといったデジタル工作機械を使って作ります。
ドローンパーツを売る
ドローンのボデー(キャノピー)や、フレーム、カメラマウントなどを3Dプリンターを使って作れます。
そもそも各メーカーから売られているドローンパーツを見てみると、3Dプリンターで作ったものあります。
これらを自分で作れたら、好きなようにカスタマイズもできるので良いこと尽くめです。
自分で印刷したドローンパーツを販売するのも良いですし、お客さん毎にカスタマイズした形状を印刷してあげて販売するのも良いでしょう。
実際にこうやって稼いでいる人も既にいます。
釣り用ルアーを売る
これは釣りファンにはたまらないでしょう。
釣りのルアーって良いやつは1000円以上/個するので、これを自分で作れたら夢のようですね。
結構、Youtubeでも3Dプリンターでのルアーの作り方の動画あるので参考になります。
形、潜るレンジ、カラー、模様などを自分の思うがままに作れるのは夢がありますね。
フィギュアを売る
根強いコアなファンが多いのが、このフィギュアの世界ではないでしょうか?
Youtubeやネットにも、フィギュア+3Dプリンターのコンテンツが一番多いように思います。
大きさも手ごろですし、自分の好きなアニメや映画のキャラクターを作ってみたいと思うのでしょう。
その他にも以下のようなものが印刷されているようです。
とにかく印刷したいと思う現物の3Dデータさえあれば、何でも印刷できてしまうのが3Dプリンターです。
- 動物の模型
- 鉄道のおもちゃ関連
- 車関連
- エアーガン関連
- 腕時計スタンド
- 模型関連
3Dプリンターで作ったものをメルカリやミンネで売る
印刷したものは、ネットを通じて売ることができます。
以下の既存プラットフォームに出品して売るのも良いです。
- ミンネ(minne)
- メルカリ
ミンネとメルカリのどっちの方が売れるの?という疑問もありますが、基本は両方に出品です。
人の目に触れるほど売れる確率は上がります。
ミンネはハンドメイドマーケット、手作り作品の通販・販売サイトなので、3Dプリンターの造形品を売るには相性が良いでしょう。
どちらのサイトでも、それぞれのプラットフォームを使うので販売手数料がとられるのと、お客さんへ現物を送るための送料が発生します。
送料は購入者負担(着払い)でも良いのですが、出品者負担にしたほうが売れると思います。
それぞれの手数料は以下です。
ミンネの手数料・・・売れた金額の10.56%
メルカリの手数料・・・売れた金額の10%
3Dプリンターで作ったものを自分でネットショップを作って売る!
自分でネットショップを作って売るのも良いでしょう。
自分でワードプレスなどを使って一からサイトを作って売ると、時間もかかりますし、お客さんとのお金のやり取りも大変です。
それに比べ、既存のプラットフォームを使うことで、この辺りの心配はなくなるので安心です。
既存のプラットフォームを使ってネットショップを開設するには以下の代表的なサービスがあります。
- BASE(ベイス)
- MakeShop
- おちゃのこネット
- e-shopsカートS
- easy myShop
- ECドルフィン
- Xserverショップ
- カラーミー
- STORES.JP
- Shopify
上記の内いくつかの詳細を見ていきましょう。
BASEは導入実績120万店舗以上という、国内では最大手のネットショップサービスです。
登録費用、月額利用料が無料ですが、決済手数料が3.6%+40円、サービス利用料が3%となっています。商品登録数は無制限です。
STORES.JPは2019年に立ち上がったネットショップサービスです。BASE同様に登録費用、月額利用料が無料、商品登録数も無制限です。STORESの場合、サービス利用料は無し、決済手数料は5%でBASEの6.6%に比べ安くなっています。またここ最近、有料版でしか使えなかった20機能以上を無料版でも使用可能になり、BASEを追従しています。
Shopifyは、BASEやSTORES.JPと違い、月額使用料が無料ではなく、29~299ドル/月になっています。手数料は3.5~3.9%と安くなっています。Shopifyの一番の特徴は、越境ECに欠かせない「多言語」「多通貨」「海外配送」に対応しているので、海外に向けてビジネス展開したい人に特に向いているでしょう。
3Dプリンターで印刷代行する副業のやり方
以下のようなサイトでは、〇〇を3Dプリンターを使って印刷して下さい!という依頼もあります。
それを印刷してあげて、報酬を得るというものです。
なので、3Dデータをもらって印刷することになります。
- ココナラ
- ランサーズ
- クラウドワークス
その他の3Dプリンター作品事例は以下にもあります。意外と色んなものにニーズがあると思いますよ。
3Dプリンターに関することをブログやYoutubeで発信して副業収入を得る
3Dプリンターのノウハウを記事として発信する場合は、以下の2通りのやり方があります。
- NOTEやBrainなどで有料記事として販売する
- ブログに記事を書き、そこからアドセンスの広告収入を得る
せっかく手に入れたノウハウなので自分の中で閉じるのではなく、他の人にも使ってもらってその対価として収入を得たほうが良いですよね。
NOTEやBrainでは各システム手数料は取られますがノウハウを有料記事として販売できます。
気になる有料記事の相場と、NOTEやBrainの手数料を以下にまとめました。
記事相場 | 手数料(決済手数料含む) | |
NOTE | 100~500円 | 15% |
Brain | 1000円 | 12% |
ノウハウをYoutubeで発信し、広告収入を得る方法もあります。
ただ広告収入を得るためにはYoutubeのチャンネル登録者数が1000人以上いないといけません。
本当に有益な動画ですと登録者数もうなぎ登りだと思いますよ。
ただ動画撮影スキルはあった方がよいので以下のようなスクールで学んだほうが良いです。
3Dプリンターの講師として教室やセミナーで稼ぐ
最近、何かを学ぶ側だけでなく、教える側も動画コンテンツを発信したり、オンラインで教えることで報酬を得ることができるプラットフォームも増えてきました。
プラットフォームとして代表的なものに以下があります。
- Udemy
- ストアカ
- Time Ticket
- Anytimes
- 匠ストア
例えば、3Dプリンターのノウハウを3Dデータのモデリングから印刷までをスルーで教える教材を販売しても良いでしょう。
もちろん近くの公民館やレンタルオフィスで対面で教えるのもありです。
対象も子供から大人まで、印刷するものも対象に合わせて、ミニ四駆やアクセサリー、ルアーなどを選ぶことで、教室後のつながりなども芽生えて良いかもしれませんね。
3DCADで作った3Dプリンター用データを販売して副業収入を得る
3Dプリンターで印刷しなくとも3Dデータを売るという方法もあります。
例えばDMM.makeのクリエイターズマーケットなどで自分が作成した3Dデータを売ることもできます。
将来的には自分が作成した3DデータにNFT技術を使ってデジタル鑑定書のようなものを付けて売れると自分のネットショップで売った方が稼げるでしょう。
今のうちにNFTは勉強しておいた方が良いですね。
3Dプリンターの副業に欠かせない4つのもの
3Dプリンターで3Dデータを印刷するためには主に以下の4つのものが必要です。
中でも3Dプリンター、3DCAD、パソコンがないと始まりません。
以降でそれぞれのおすすめについても触れておきたいと思います。
- 3Dプリンター
- 3DCAD、3DCGソフト
- パソコン
- 印刷に使う素材(プラスチック、樹脂)
3Dプリンター副業におすすめの種類や機種は?
冒頭書きましたが、3Dプリンターには様々な造形方式があります。
その中でも家庭用として普及しているのが、熱溶解積層方式(FDM)と光造形式でしょう。
作るものによってこれらは使い分けが必要です。
一般的に表面をツルツルにして見栄えをしたいフィギュアのようなものは光造形式です。
それ以外は溶解積層方式(FDM)です。
おすすめの溶解積層方式(FDM)3Dプリンター
熱溶解積層方式(FDM)の中でおすすめなものを挙げるというと以下の4つが、自分の経験や周りの口コミからおすすめです。
- Adventurer3(FLASHFORGE社)
- ダヴィンチ jr. 1.0 pro(XYZプリンティング社)
- Ender3 V2(Creality3D社)
- Ender3 S1(Creality3D社)
これらの詳細については以下の記事も参考にしていただければと思います。
そして上記3つの中かから私が購入したのは一番下のEnder3 V2です。
これは組み立て式なので、3つの中では突出して安いです。
なんと3万円以下!
組み立てに不安だったり、どれぐらいの精度がでるのか心配の方は以下のレビュー記事がイメージしやすいと思います。
おすすめの光造形3Dプリンター
光造形式の3Dプリンターとは、紫外線を当てると硬化する、特殊なレジン(樹脂)を使用し、3Dデータを立体化できる3Dプリンターのことです。
きめ細かな造形物を印刷するのが得意なのでフィギュアなどにはこの方式一択です!
光造形式の3Dプリンターの中でおすすめなものを挙げるというと以下の5つが、自分の経験や周りの口コミからおすすめです。
- ELEGOO Mars 2
- ELEGOO Mars 2 Pro Mono
- Phrozen Sonic Mini 4k
- ELEGOO Mars 3
- Phrozen Sonic Mighty 4K
以下の記事でこれらの光造形式3Dプリンターを紹介していますので参考にしていただければと思います。
3Dプリンターの副業に必要な3DCAD、3DCGソフトのおすすめは?
3Dデータを作成するには3DCADや3DCGのソフトが必要です。
それぞれのソフトには強みがあり、色々な商品があります。
用途 | ソフト名 | |
3DCAD | 形状を寸法で定義するのに適している 機械系の部品に向いている |
|
3DCG | 直感的にデザインを定義するのに適している フィギュア作成に向いている |
|
上記のソフトの中には無料で使えるものも多いです。
無料の割に機能が豊富なので十分、作りたい3D形状ができると思います。
私がおすすめする3DCADは、Fusion360です。
これはほとんどの人が同意見なのではないでしょうか?
しかも学生の方や非営利目的の場合は、無料で使うことができるのです。
まずは無料版で練習し、上達した時点で報酬を得るために有料版にしても良いでしょう。
CADオペレーターをやっている人であれば、Fusion360を使ったことがなくても1日で使えるようになると思います。
もしFusion360を体系的に学びたい方は以下のアビバのスクールがおすすめです。
Fusion 360を使用して、3DCADの基本スキルを網羅的に習得できます。
以下にも無料で使える3DCADについてまとめてありますので参考にしていただければと思います。
無料で使える3DCGソフトのおすすめはBlenderです。
このソフトすごく注目されていて、新たに始める人も多いです。
Blenderで副業をやっている人も多いですよ。
3Dプリンターの副業におすすめのパソコンは?
3DCADや3DCGはそれなりのスペックが無いと動作が非常に遅くなります。
それぞれのソフトに推奨スペックというものがあり、基本的にはCPU、グラフィックボード、メモリが重要になってきます。
とはいえ、最近のパソコンは非常に高性能になってきていますので、今お持ちのパソコンでトライしてみるのも良いでしょう。
以下に、3DCADや3DCGにおすすめのデスクトップパソコンやノートパソコンをまとめてありますので参考にしていただければと思います。
3Dプリンター副業で知っておくべき注意点
この副業で注意する点を挙げるとすると、印刷は、ある程度スキルやノウハウが必要というところです。
ここが紙を印刷するプリンターと大きく異なるところです。
- レベリングが上手くいかない
- 材料のプラスチックがテーブルに貼り付かない
- どの材料を使えばよいか分からない
- 造形物、積層ピッチによる印刷時間の増減が分からない
- スライサーソフトの使い方が分からない
これが3Dプリンターを始めたばかりの初心者が、つまづく所(あるある)ではないでしょうか?
私の経験上、10~20個ぐらい自分で印刷するとノウハウもある程度身に付くと思います。
3Dプリンター副業で確定申告が必要になるケースは?
今までご紹介してきたネット環境のプラットフォームが整ってきたことにより副業がしやすくなったり、企業も就業規則で副業を許したりするようになっており、サラリーマンが副業収入を得やすくなっています。
もし今までご紹介した方法で副業収入を得た場合、税金はどうするのか?確定申告は必要なのか?と疑問に思う人もいるでしょう。
結論から言うと、年間の副業収入が20万円を超えると確定申告をする必要があるということです。
もしこれをしなかった場合は、脱税行為になってしまいペナルティを受けかねません。
なので、正しい税の知識で納税するようにしましょう。
freeeという無料クラウド会計ソフトを使うことで、初心者でも確定申告が簡単にやれておすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はCADオペレーターと相性抜群の3Dプリンターを使った副業術をご紹介しました。
だいぶ普及してきたといえど、まだまだ一般の人が扱うにはハードルがあるもの。
今、使いこなせるようになっておけば先駆者利益で高額報酬が得られるかもしれません。
3Dオペレーターは3Dデータの作成や扱いには慣れているので、そこに大きなアドバンデージがあります。
是非、挑戦してみてはいかがでしたでしょうか?
コメント