家庭にも普及し始めている3Dプリンターですが様々な種類があります。
数ある種類の中でも光造形3Dプリンターがあり、一台家にあると非常に便利です。
ですが、「光造形式3Dプリンターにも種類が多くてどれを買ったらわからない・・・」という疑問も出てきそうですよね。
そんな疑問を解消すべくここでは毎日、光造形3Dプリンターを複数台稼働させている筆者が、おすすめ機種7選を造形サイズ別や価格別に初心者にも分かりやすく解説していきたいと思います!
皆さんにピッタリの光造形3Dプリンターが見つかるはずです!
知っておくべき光造形3Dプリンターの使い方や、必要なものはこちらの記事を参考にして頂けたらと思います。
光造形3Dプリンターとは
光造形式の3Dプリンターとは、紫外線を当てると硬化する、特殊なレジン(樹脂)を使用し、3Dデータを立体化できる3Dプリンターのことです。
きめ細かな造形物を印刷するのが得意(←重要!)なのでフィギュアなどにはこの方式一択です!
この1,2年で家庭用3Dプリンターでも光造形式のものが急速に増えてきました!
家庭用と業務用との違い
実は、業務用のものもご家庭に置くことができます。
といいますのも、実は家庭用、業務用の違いは明確には区分されていません。
コスト、サイズ、スペックの高いものが一般的に業務用とされており、扱いはまちまちです。
しかし、さすがに100万円以上するものを家庭用と呼ぶ人は少ないと思われます。
以前は家庭用といえば熱溶解積方式(熱で溶けるプラスチックのフィラメントを溶かして積み上げるもの)でしたが、近年は光造形式のものでも、家庭用と呼べるほど低価格なものが登場しました!
この記事では、10万円台までのものを家庭用と位置付けてご紹介したいと思います。
光造形式と熱溶解積層方式との違い
昨今で3Dプリンターをご家庭に導入する際に、調べていて一番初めにぶつかる選択肢が光造形式か?熱溶解積方式(FDM)か?という疑問ですね。
光造形式とは、紫外線照射パネルにより、UV硬化レジンを少しずつ固め、造形していく方式に対し、熱溶解積方式とは、ABS樹脂やPLA樹脂のフィラメントを溶かして少しずつ積層させていく方式です。
家庭用3Dプリンターが出始めのころは、この方式がほとんどでした。
光造形3Dプリンターで印刷できるフィギュア
光造形3Dプリンターのおすすめを紹介する前に、どんなフィギュアが印刷できるのかを見ておきましょう。
以下はセサミストリートのエルモのフィギュアを筆者が光造形3DプリンターのPhrozen sonic mighty 4Kで作成しました。
エルモの一連の作成方法は以下のYouTubeをご覧いただくとイメージがより付くと思います。
光造形3Dプリンターのメリット・デメリット
光造形3Dプリンターのメリット
なんといっても、きめ細かい造形物ができるのが一番の強みでしょう!
光造形3Dプリンターも一層一層重ねて作っていくのは熱溶解積層方式と同様ですが、圧倒的に積層が目立ちません。
熱溶解方式は平面や直線で構成された造形物であれば、それほど目立たないかもしれませんが、そういった得意な形のものでも光造形3Dプリンターの方が完成度に及びません!
造形物の完成度にこだわるのであれば、間違いなく光造形3Dプリンターを選ぶべきでしょう。
光造形3Dプリンターのデメリット
そんな万能感あふれる光造形3Dプリンターですが、後処理が面倒という問題点があります。
印刷物や使用後の3Dプリンターは、一般的なレジンを使用する場合はIPA(イソプロピルアルコール)という危険なアルコールを利用して洗浄する必要があります。
なぜ洗浄が必要か?
一般的なレジンを3Dプリンターで造形した場合、造形物に不要なレンジが残ってしまっています。
造形物の凹凸に落としきれなかった、未硬化の液状のレジンが付着していると、二次硬化の際にその部分が変に固まり形が崩れます。
また、二次硬化では液状のレジンを完全に硬化させることはできず、ずっとべたつきが残ります。
したがって、不要なレンジを洗浄する必要があるのですが、この付着したレンジは、洗浄力の弱いもの(例えば石鹸、家庭用洗剤、エタノールなど)では完全に落としきることが難しいです。
したがって、IPAという劇物を使って洗浄する必要があるということです。
光造形式の3Dプリンター購入時にIPAは付属してこないので、知らずに印刷を始めてしまうと大変なことになります・・・。
IPAは引火性が高く、さらには揮発性もあります。
作業する場所を選ぶうえ、においもきついので家族がいる場合は嫌な顔をされること間違いなしです。
当然、このような劇物ですから水道で流すこともできません。
「め、めんどくせえ・・・やってらんない、熱溶解方式でいいわ」って思ったあなた!待ってください!
もっとお手軽に気軽に光造形3Dプリンターを使用する魔法のアイテムがあるので、最後まで読んでくださいね!
光造形3Dプリンター選ぶ時のポイント
印刷できるサイズを確認する
安いものは意外と小さいものしか印刷できません。
自分が印刷したいものができるかどうか、できない場合はどれくらい分割するのか考えてから選んだ方がいいです。
印刷できる精度を確認する
名前や説明欄に、「8K」や「12K」、「14K」などの単語が入っていることがあります。
これは、光造形3Dプリンターの心臓部にあたるLCDパネル(紫外線パネル)の解像度を指しています。
テレビと同様に、このKの前の数字が大きければ大きいほど解像度が高く、高精細でエッジの効いた出力が可能です。
フィギュアのような細かいエッジを表現しなければならないものはできるだけ数字の大きいものを、選ぶといいでしょう。
ただし一般的に高解像度になればなるほど3Dプリンターの値段は上がるため、逆にスマホケースなどのそこまで細かい表現力が必要ないものしか利用しない場合は、あえて低解像度のものを選ぶことで低コストで導入が可能です。
消耗品は入手のしやすいか?
あまり日本でメジャーでないものを選ぶと、紫外線液晶パネルなどが寿命を迎えた場合、本体ごと買い替えることになります。
消耗品の入手難易度が低い=日本で普及している機種ということにもなっています。
ネットにノウハウは豊富にあるか?
光造形3Dプリンターは新しい技術でもありますし、最初のうちは色々と分からないこともあり、ネットを調べることが多いです。
その際に日本で普及している機種であれば、ブログやYoutubeに使い方やトラブル対応などの情報も載っていたりします。
あまり普及していない機種だと、英語しか情報がないや、全く情報がないということになり、つまずいて作業が止まってしまいます。
困ったときに相談できる人が多いというのも重要な要素です。
おすすめ光造形3Dプリンター主要スペック比較表
まずは今回ご紹介する光造形3Dプリンター7機種のスペックを比較しておきます。
プリンター | 参考価格 | 出力サイズ (幅×奥行×高さ)(mm) | ピクセルサイズ(mm) | LCD解像度 | 積層ピッチ(mm) | プリンターサイズ (幅×奥行×高さ)(mm) | |
1 | ELEGOO Mars5 | 4万前後 | 143.43×89.6×150 | 0.035 | 4K(4098 × 2560) | 0.01-0.2 | 230×230×433.5 |
2 | ELEGOO Mars 5 Ultra | ¥51,379(税込) | 153.36×77.76×165 | 0.018 | 9K(8520 × 4320) | 0.01-0.2 | 260×268×451.5 |
3 | ELEGOO Saturn4 | ¥45,449(税込) | 218.88 × 122.88 × 220 | 0.019 | 12K(11520 × 5120) | 0.01-0.2 | 327×329×548 |
4 | ELEGOO Saturn 4 Ultra | ¥64,499(税込) | 218.88×122.88×250 | 0.019 | 12K(11520 × 5120) | 0.01-0.2 | 327×329×548 |
5 | ELEGOO Jupiter SE | ¥132,999(税込) | 277.85×156.26×300 | 0.051 | 6K(5448 × 3064) | 0.01-0.2 | 480×377×657.5 |
6 | Creality HALOT-MAGE PRO 8K | ¥59,800(税込) | 228×123×230 | 0.0285 | 8K(7680 × 4320) | 0.05-0.15 | 333×270×608 |
7 | NOVA3D Whale3 Ultra 14K | ¥89,999(税込) | 223x126x250 | 0.0215 | 14K(13320×5120) | 0.02-0.16 | 341×312×580 |
小物から普通サイズ用おすすめ光造形3Dプリンター
上記で挙げた7機種の詳細を見ていきましょう。
まずは小物から普通サイズ用おすすめ光造形3Dプリンターを3機種ご紹介します。
ELEGOO Mars 5
光造形式3Dプリンターの実力派メーカー、Elegooから出た、大ヒット商品Mars4の後継機種にあたる3Dプリンターです。
主な機能は以下です。
- 自動レベリング
- スマートメカニカルセンサー
- ワンクリックセルフチェック
- 高度な高温保護
- 6.6インチ 4KモノクロLCD
- COB光源
光造形3Dプリンターの世界で信頼を築いてきたシリーズの一環として、特にシンプルさと扱いやすさに焦点を当てたモデルです。
確かに、Elegoo Mars 5 Ultraに比べれば下位機種とされますが、その分、必要な機能に集中し、コストパフォーマンスに優れた一台でしよ。
4K解像度と35ミクロンのピクセルサイズを誇り、この価格帯でこれだけの精細なプリントができること自体、非常に魅力的です。
また、70mm/hのプリント速度は、日常的な3Dプリントや小規模なプロジェクトにぴったり。
シンプルで直感的な操作性も、初心者やカジュアルなユーザーに優しく、初めての3Dプリンターとしても強くおすすめできるモデルです。
ELEGOO Mars5を買うならSK本舗の3Dプリンター光造形機初心者導入キットがおすすめですよ。
本体以外にも以下が付いてお値段54800円とお買い得です。
- SK本舗二次硬化機DIYキットPlus …1台
- SK FEPフィルム(2枚入り)(0.15×140×200) …1セット
- SK10K水洗いレジン500g …1本(Dusk Gray)
- SK本舗レジンCHITUBOX用プロファイルデータ
SK本舗は日本の3Dプリンターのショップなのでサポートも万全で、初めて光造形3Dプリンターの購入を検討されている方々には安心ですね。
ELEGOO Mars5 Ultra
え?さっきMars 5の説明したじゃないかって?いやいや、こっちはUltra版なんです!
こちらはまさに「ウルトラ」な機能が詰まったモデルで、光造形3Dプリンターの最前線を行く一台です。
ブラックのカラーリングは、ただ者ではない雰囲気を醸し出し、デザインと性能の両方で圧倒的な存在感を放っています。
主な機能を列挙すると以下です。
- 革新的なチルトリリース技術、高速印刷
- 9Kのディテール、リアルに再現
- スマートメカニカルセンサー、安心して印刷
- AIカメラで完全にコントロール
- リアルタイムモニタリング とタイムラプス撮影
- Wi-Fiクラスター印刷、効率の再定義
このMars5 Ultraの大きな魅力は、9K解像度と150mm/hという驚異的なプリント速度にあります。
どちらもMars5の倍の性能になってますね。
更にMars5とMars5 Ultraの違いは、まずはピクセルサイズ(mm)です。
Mars5は0.035mm、Mars5 Ultraは0.018mmとなっています。
ピクセルサイズが小さいほど高精細な造形が可能で、滑らかな表面や複雑な形状を正確に再現できます。
これにより、非常に高精細でスピーディーなプリントが可能となり、プロフェッショナルな仕上がりを求める方にはうってつけです。
さらに、Mars 5 Ultraはただ速くて精細なだけではありません。
AIカメラは、プリント中にリアルタイムでデータを監視し、品質管理を行います。これにより、プリントの精度が格段に向上し、失敗を未然に防ぐことができます。
また、チルトリリース機能は、プリントが完了した際にモデルを簡単に取り外せる仕組みで、作業効率を飛躍的に高めます。
この機能があることで、繊細なモデルを破損するリスクを大幅に減らすことができるのも大きなポイントです。
さらに、ドリップトレーは、プリント中のレジン漏れを防ぐ工夫が施されており、作業環境を清潔に保つことができます。
そして、高温保護機能は、プリント中にLEDが過熱した際に自動でプリントを停止して安全を確保してくれます。
Elegoo Mars5 Ultraは、「少しでも妥協したくない!」という方に最適な選択肢です。
ハイテク機能の恩恵を存分に受けながら、最高のプリント体験を求めるユーザーにとって、これ以上のモデルはないと言えるでしょう。
大きな造形物用おすすめ光造形3Dプリンター
次に大きな造形物用おすすめ光造形3Dプリンターを4機種ご紹介します。
ELEGOO Saturn4
まずは「Elegoo Saturn 4」の主な機能は以下です。
- 革新的なチルトリリーステクノロジー
- 10-inch 12K モノクロ LCD
- COB + フレネルコリメートレンズ
- オートレベリングとインテリジェントメカニカルセンサー
- AIインテリジェント・モニタリング&パワーロス・レジューム・プリンティング
12Kの解像度と10インチのモノクロLCDを備え、どんな役(プロジェクト)でも完璧にこなす安定感があります。Saturn 4は「地味にすごい!」そんな頼れる相棒です。
12K(11520×5120ピクセル)のディスプレイは、まるで職人の手が作り出したかのような細部の再現力を発揮。
ピクセルサイズは19ミクロンと超微細で、どんなに複雑なデザインも「お手の物」です。
言わば、デザインに厳しい監督(あなた)の期待にも応えてくれる、真面目な俳優(プリンター)といったところでしょうか。
それだけじゃありません。Saturn 4は、プリントサイズも219x123x220mmと広々で、しかもコンパクト!「これなら自宅の3Dプリント工房にもぴったり!」と思わせる絶妙なサイズ感。
さらに、最大70mm/hのスピードで、次々とプロジェクトをこなせます。
手軽さと高性能のバランスが取れた一台で、初心者からベテランまで、誰でも楽しく使えます。
ELEGOO Saturn4 Ultra
次に登場するのは、「Elegoo Saturn 4 Ultra」。これがまた、Saturn 4の「進化系」なんです!
「Ultra」という名前にふさわしく、最新技術がこれでもかというほど詰め込まれています。まるでデパ地下の贅沢な詰め合わせセットを思わせるような豪華さです。
まずは12K解像度のディスプレイ。Saturn 4と同じく高精細ですが、こちらには新しい光学システムが搭載されており、さらに均一で鮮明なプリントが可能です。
これによって、「これ、実はプリントなんだよ」と言えば、誰もが「ウソでしょ?」と驚くこと間違いなし!
さらに、AIカメラがプリント中のデータを監視。「ちょっと、ここズレてるよ!」とまるで親切な店員さんのようにリアルタイムでアドバイスをくれます。
これでプリントの失敗を未然に防ぎ、あなたの時間と材料を節約。効率的に完璧なモデルを作り上げることができます。
そして、チルトリリース機能も装備。プリント後に「スッ」とモデルを取り外せるこの機能、まさにプロのシェフが料理を華麗に盛り付けるようなもの。作業が一気にスマートになります。
ドリップトレーも標準装備されていて、レジンのこぼれを防ぐ工夫まで。これで、作業スペースを常に清潔に保てます。
高温保護機能や停電復旧機能も備え、どんなトラブルが起きても安心。しかもWi-Fi搭載で、データの転送もスムーズに行えます。まさに、「最高の性能を追い求めたい!」という方のための一台です。
ELEGOO Jupiter SE
続いてELEGOO Jupiter SEです。このプリンター、名前からして「木星」という大物感がありますが、実際の性能もその名にふさわしいビッグな存在感を放っています。
大きな出力サイズと高解像度で、まさに「ビッグプロジェクト」に最適です。
主なスペックは以下です。
- 12.8 インチ 6K モノラル LCD、51umXY解像度
- 造形サイズ: 277.848 x 156.264 x 300 mm³
- レジンの自動供給とリサイクル
- 4点レベリングシステム搭載
- アップグレードされたUSB空気清浄機
ELEGOO Jupiter SEの最大の特徴は、277.85×156.26×300mmという大きい出力サイズ。
これだけのサイズがあれば、大型のフィギュアや複雑なモデルも一度にプリントできます。
また、6K解像度のディスプレイと0.051mmのピクセルサイズは、精細なディテールをしっかりと再現する力を持っています。
そして、何と言ってもそのコストパフォーマンス。大型プリンターでありながら、他のプレミアム機種に比べてリーズナブルな価格設定。
これはまさに「大型の夢を叶える一台」と言えるでしょう。初心者からプロフェッショナルまで、幅広いユーザーにとっての頼れる相棒です。
Creality HALOT-MAGE PRO 8K
Creality HALOTシリーズの最新モデルとして登場したのが、この「HALOT-MAGE PRO 8K」です。
主なスペックは以下です。
- 170mm/hのハイパースピード
- 8K高精度10.3インチ単色液晶ディスプレイ
- 均一光源
- レジンの自動充填とポンピング機能が搭載される
- 無臭の印刷環境
- 敏捷な” Dynax”運動システム
- プロ “MageArch “開閉蓋
8.9インチの8K(7680×4320ピクセル)モノクロLCDを採用し、驚異的な解像度を実現しています。
このプリンター、名前に「魔法使い(Mage)」が含まれている通り、まさに魔法のような精度でプリントを行います。小さなディテールや複雑な形状を思いのままに操るその姿は、まさに3Dプリントの「魔法使い」と言っても過言ではありません。
さらに注目すべきは、独自の「HALOT光学システム」。これにより、均一な露光が可能になり、より精密な造形を実現します。まるで太陽神アポロンが直接光を当てているかのような均一さです。
218×123×230mmの出力サイズで、日常的なプロジェクトからやや大きめのプリントにも対応できます。
フィギュアやジオラマ製作者の皆さん、これは見逃せませんよ!
そして、なんとWi-Fi接続にも対応。スマートフォンやタブレットから遠隔で操作や監視ができるんです。
まるで魔法使いのように、離れた場所からプリンターを操ることができます。
価格も抑えめで、この性能としては驚きの安さ。3Dプリンターの未来がここにある!と言っても過言ではありません。
NOVA3D Whale3 Ultra 14K
「14K?聞いたことない解像度だ!」そう、NOVA3Dが放った秘密兵器、それがWhale3 Ultra 14Kなのです。
主なスペックは以下です。
- 10インチ 14K( 13320 x 5120)
- 16.8×24.8µm XY解像度
- ボールねじとデュアルリニアガイドレールを統合した超安定Z軸
- 自動温度調節システム
- 自動供給システム
- 上に開くカバー
- 静音印刷
NOVA3D Whale3 Ultra 14Kは、その名の通り、3Dプリンター界の「鯨」のような存在感を誇ります。
大きさもさることながら、その精密さには驚かされます。
14K解像度の10インチモノクロLCDを搭載し、13320×5120のピクセル数で、細部までくっきりと再現します。これなら、小さなディテールも「ちょっと見て!」と自慢したくなるほどです。
さらに、223×126×250mmの広い印刷範囲で、フィギュアやインテリア雑貨、大型のクリエイティブプロジェクトもお手のもの。「もう少し大きいものを作りたいな…」なんて夢も、このプリンターなら叶えてくれます。
技術面でも侮れません。最先端のCOB光源+フレネルレンズを採用し、滑らかな表面仕上げを実現。
加えて、0.25mmの極細サポート材は、まるで魔法のように手で簡単に外せます。サポート材を剥がすたびに「わぁ、こんなに綺麗に!」と感動すること間違いなしです。
冬の寒さでレジンが固まらない…なんて心配も無用です!Whale3 Ultra 14Kには、レジン加熱機能が搭載されており、適切な温度に温めてくれるので、寒い季節でもプリントがスムーズ。
そして、レジンの自動供給機能がさらに便利さをプラス。プリント中にレジンが少なくなったら自動で補充してくれるので、材料切れの心配もありません。
また、Z軸精度は0.01mmという驚異的な数値を誇り、積層痕もほとんど目立たず、まるで本物のような仕上がりを提供します。動作音も静かで、わずか35dB。これは囁き声よりも静かなので、夜中にこっそりプリントしても家族に迷惑をかけません。
しかも、Wi-Fi対応でデータ転送もスムーズ。もうUSBメモリを探す必要はありません!Whale3 Ultra 14Kは、省スペース設計と静音設計で、使いやすさも抜群。初心者からプロフェッショナルまで、すべてのクリエイターにとって理想的なパートナーです。
この「鯨サイズ」のプリンターで、あなたの創造力を海のように広げてみませんか?
光造形3Dプリンターと同時に用意すべき便利な必須アイテム
水道水で洗浄できる!水洗いレジン
はい!これです!
これがデメリットのところで紹介した、IPAの問題をすべて解決する魔法のアイテム!
その名の通り、水道で洗浄できるようになります!
日本ではSK本舗さんというメーカーさんが販売されているものが有名で、僕も愛用しています。
造形物を水道でじゃぶじゃぶ洗ってOKなので、工程が一気にらくちん!
造形物の強度も一般的なレジンと変わらず、まったく問題ありません。
Phrozenのものであれば、特に露光時間など合わせなくても僕の環境ではデフォルトの設定で印刷できましたので、癖がなく非常に扱いやすいレジンです。
においも少なめなのもうれしい!
光造形3Dプリンターを初めて利用される場合は、プリンターに付属しているお試しレジンを使わずにいきなりこれを使われることをお勧めします。
造形物に強度が欲しい?そんな時は高耐久な強靭レジン!
フィギュアの髪の毛など細~~いパーツを印刷する場合は、印刷後の粘り強さが段違いの強靭レジンを使用しましょう。
SK本舗さんなら水洗いバージョンもあります。
二次硬化に必須!紫外線ライト
光造形3Dプリンターの造形物は、実は洗浄後もう一度紫外線を照射して、表面を固めないといけません。
しっかり洗浄しても、表面は少しべたべたしてしまっているからです。
小さな造形物であれば、安いネイル用の紫外線ライトなどを利用しても大丈夫です。
片面ずつしかできませんが、僕もこれを使って、造形物を時々ひっくり返しながら硬化させています。
大きめのものが欲しい!という場合は専用の二次硬化ブースなども売っています。
ただし、そもそもそんなに大きいものってあまり出力する機会ないと思いますので、(完成品が数十cmあるものでもパーツを分けて出力することが多い)よほどこだわりがない場合はネイル用で十分だと思います。
プラットフォームから快適に造形物をはがす!OLFAスクレーパー
光造形3Dプリンターの造形物はプラットフォームにくっついて出力されるのですが、これが意外としっかりくっついているんです・・・
付属のスクレーパーや、薄くないスクレーパーだと造形物が全然はがれず苦労します。
最悪の場合、何時間もかけて印刷した造形物が破損します。
そこで、OLFAスクレーパーを別途用意しましょう!
刃が鋭く、するするとプラットフォームから造形物を剥がしてくれます。
僕はこのスクレーパーに変えてから造形物の引きはがし時の事故が無くなりました!
通常レジンの場合は絶対必要!IPA
上で紹介した水洗いレジンを使用せず、通常レジン(付属のレジンも)を利用する場合は、必ずIPAが必要です。
洗浄力が高く3Dプリンターの処理以外にもお掃除なんかにも使えます。
これを購入する場合は、一緒に防毒マスク、メガネ、ゴム手袋、大きめのスポイト、プラットフォームと造形物が入るサイズの密封できるタッパーを二つ以上を一緒に購入してください。
使用方法はタッパーにIPAをプラットフォームと造形物がつかるくらいそれぞれ注ぎ、一回目の洗浄用のタッパーでまず洗浄し、次にもう一方のIPAを入れたタッパーに入れて洗浄し、洗浄後は造形物からIPAをよくふき取ってください。
作業中は必ず防毒マスク、メガネ、ゴム手袋を着用し、火気厳禁です。
IPAの移し替え時は必ずスポイトを利用してください。
慣れてくるとついついそのまま移したりしたくなりますが、大事故の素です。絶対にしないようにしましょう。
IPAは濁って洗浄効果がなくなるまで繰り返し使用できますので、密封できるタッパーにそのまま保存しておきましょう。
濁りきって、洗浄してもレジンが落ち切らなくなったら、お住いの地方自治体の基準に従って廃棄をしてください。
あったら何かと便利!バット
印刷後の洗浄前の造形物をいったん置いたり、プラットフォームを置いたりと金属バットが2,3枚あると非常に作業が楽になります。
100均のものでもいいので用意してるといいですね。
まとめ
ではこの記事のまとめです!
・光造形式3Dプリンターは用途や印刷サイズによって本体を選ぼう!
エッジの効いた作品を作りたい、精度がいいものが欲しい場合は、Phrozen Sonic Mini 8Kを!
とにかく安く始めたい人にはAnycubic Photon Mono 4k!Amazonのタイムセールを狙えば驚異の2万円台で導入できます。(しかも4K)
大きいものを印刷したい場合はElegoo Saturn2!10万未満でこのサイズ、8Kで購入できるのは驚異的です。
・初心者は水洗いレジンを用意しよう
水洗いレジンは光造形式3Dプリンターの面倒ごとの大半を一気に解決します!
初心者はまず水洗いレジンを買いましょう!!
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