3Dプリンターの品質や印刷スピードの技術革新が目覚ましく、今では産業用だけでなく家庭用にも普及し始めています。
3Dプリンターの価格も2万円代のものも出てきているにもかかわらず、印刷精度も申し分ないものも増えてきています。
そんな中、3Dプリンターを使ってみたいと思いながらも、購入については以下のように躊躇している人も多いのではないでしょうか?
- 興味はあるけどいきなり購入するのは金額的にも技術的にもためらうなぁ
- 買ったは良いけど次々に新しい機種が出てきて陳腐化しそう
- 使用頻度が不透明で購入すべきか迷うなぁ
- もし故障したら修理にいくらかかるんだろう?
大丈夫です!
そういった方のために3Dプリンターをレンタルする方法があり、個人、法人でもレンタルできるようになってきています。
そこで今回は、3Dプリンターの個人、法人でのレンタル方法、どこでレンタルできるのか?レンタル料はいくらか?などをご紹介したいと思います。
筆者の持っている3Dプリンターは2万円代ですが印刷精度も大変満足しています!ほんと、3Dプリンターって凄いですよ。
3Dプリンターは個人でもレンタルできるの?料金は?
個人でのレンタル方法
3Dプリンターは個人でもレンタルできるのですが、自宅などに送られてきて使うというスタイルではなく、3Dプリンター教室に行ってそこで借りるというスタイルが今現在の主流です。
今後、3Dプリンターが更に普及し、もっと誰でも使えるようになれば、自宅に送ってもらうスタイルも出てくると予想されますが、現時点ではそのようにはなっていないのです。
ただよく考えるとまだまだ3Dプリンターを万人が使えるとは言い難く、以下のような知識が必要になります。
- 自分の印刷したいものにどの造形方式(光造形、FDMなど)が良いのか?
- 造形方式が決まってもどの機種にすれば良いのか?
- 印刷材料(プラスチック、金属、ガラスなど)はどれを使えば良いのか?
- 印刷材料の設置はどのようにやれば良いのか?
- 印刷スピード、印刷精度などの各種設定やセットアップ
などなど挙げればキリがありません。
3Dプリンター教室だと上記を講師の方に質問しながら3Dプリンターの印刷体験ができるので非常に助かります。
私も経験がありますが、最初のうちは色々と分からないことが出てきてネット記事やYoutubeで調べながら何とか印刷しました。
なかなかYoutubeともなると日本語のものが少なく海外ものも参考にしました。
それに比べれば、教室で分からないことを聞ける環境は特に初心者にはありがたいです。
以下にいくつかおすすめの3Dプリンター教室をご紹介しておきます。
DMMシェアスペースAKIBA
- 3Dプリンターのレンタル可能機種はFLASHFORGE社Adventurer3、AFINIA社H480
- 料金は7700円/12h~
カインズホーム(全国)
- 全国58店舗のカインズ工房のうち9店舗が3Dプリンターのレンタル可能
- レンタル可能な3Dプリンターは3機種(MF-1100、Replicator mini、ダヴィンチ1.0 Pro 3in1)
- 3Dプリンターレンタル料金は30分350円(フィラメント代込)
創造空間ナノラボ(東京)
- 3Dプリンター講習受講後に利用可能
- 3Dプリンターのレンタル可能機種はPrintrbot社Snapmaker
- 料金は会員は1000円/h or 3000円/day、非会員は2400円/h
cre8 base KANAYAMA(愛知)
- 3Dプリンターのレンタル可能機種はformlabs Form1
- 料金は会員は500円/出力
ものづくり.nagoya(愛知)
- 3Dプリンターのレンタル可能機種はDREAMER FLASHFORGE
- 料金は会員は1500円/h+フィラメント25円/m
メイカーズ・ラボ とよはし(愛知)
- 3Dプリンターのレンタル可能機種はUltimaker S5(FDM方式)、FORMLABS FORM 2(光造形方式)
- 料金(※素材代込)は会員は500円/h、非会員は1500円/h
DMMプリントサービスで印刷してもらう
もし3Dプリンター教室が最寄りにないや、通う時間がないという人でも大丈夫です。
今では3Dプリントを代行してくれるサービスもあります。
自分でやるよりコストはかかりますが、印刷したい3Dデータを送付し、材料などを選ぶと料金が自動計算され、数日で手元に届きます。
私がおすすめする3DプリントサービスはDMM 3Dプリントサービスです。
以下は実際にDMM 3Dプリントサービスを実体験したレビューになりますので参考になると思います。
3Dプリンターを法人でレンタルできるの?料金は?
3Dプリンターを法人でレンタルするスタイルです。
個人でのレンタルに比べ、レンタル料は高めのイメージがありますが、その分最新機種をレンタルできるケースが多いです。
法人でのレンタルのメリットは個人の場合と変わらず、購入より低コストで3Dプリンターが使えたり、購入前に品定めができたりすることでしょう。
基本は購入を前提に機種を選び、数か月レンタルで借りてみて実力を確認、そして問題なければ購入という流れが一般的だと思います。
その間、レンタル会社にレンタル機種のことも色々と聞きながら品定めしていく感じでしょう。
したがって、レンタル会社選びも慎重に行いたいところです。
DMM.make
- 3Dプリンターのレンタル可能機種はformlabs社Form2、Form3、XYZprinting社PartPro100xP、CastPro100xP
- 料金は25000円/2weeks~
丸紅情報システム
- 3Dプリンターのレンタル可能はFDM方式(小・中・大型)、Polyjet方式(インクジェット方式)
- 料金はFDMは800000円/1か月、Polyjetは150000円/月
その他機種のレンタルや期間などカスタムプランも相談可能
3Dプリンターをレンタルするメリット・デメリット
ここでは3Dプリンターをレンタルするメリットとデメリットについてまとめたいと思います。
そもそもレンタルといっても個人や、法人で借りる場合があるのですが、両方に共通して言えるメリットは、初期コストを抑えつつ、購入することなく3Dプリンターを使えることです。
また使いたい時だけ借りたり、最新機種を借りたりもできます。
常に最新機種に買い替えるのは予算的に難しいと思うので、こういったケースもレンタルだとありがたいですね。
デメリットとしては、個人が自宅で使うためにレンタルするケースに対応しているレンタル会社が少ないということです。
ただこの辺りも他の機器と同様に、技術の進歩によって更なる普及や、ユーザフレンドリーの改善、などによって個人へのレンタルスタイルも変わっていくことでしょう。
以下にメリット、デメリットをまとめておきます。
メリット
- 3Dプリンター購入前にどんなものか体験できる
- 自分の購入したい3Dプリンターを使える可能性がある
- 使いたい時だけ借りれる
- 3Dプリンター教室の場合、分からないことを講師に聞ける
- 購入に比べて初期コストを抑えられる
- 故障した場合もレンタル会社の保証制度を活用できる
デメリット
- 長期間レンタルだと結構なコストがかかる
- 3Dプリンター教室でない場合、分からないことは自分で調べる必要がある
- 個人の自宅へのレンタルが少ない
3Dプリンターで印刷する3Dデータはどうやって準備するの?
当たり前ですが3Dプリンターで何かを印刷する場合は、その3Dデータが必要になります。
その3Dデータの作成方法は以下の3つがあります。
- 自分で3DCADを使って3Dデータを作る
- 誰かが作った3Dデータをサイトからダウンロードして使う
- 誰かに専用の3Dデータを作ってもらう
それぞれの方法の詳細を見ていきましょう。
自分で3DCADを使って3Dデータを作る
これは3DCADを自分で使う必要があります。
世の中にはFusion360など様々なCADフリーソフトがありますし、独学でも学べるようにネットに色々とノウハウが転がっています。
以下におすすめのCADフリーソフトや独学方法をまとめてありますので参考にしていただければと思います。
誰かが作った3Dデータをサイトからダウンロードして使う
今では3Dプリンター用データを公開しているサイトが色々とあります。
一番有名なのがthingiverseでしょう。
私も良く利用させてもらいますが、データの種類が豊富で、無料でダウンロードできるのが魅力です。
誰かに専用の3Dデータを作ってもらう
クラウドワークスやランサーズといったクラウドソーシングサービスで3Dプリンター用の3Dデータを作ってもらうこともできます。
もちろん有料になりますが、現役のCADオペレーターが副業や個人事業として自分のモデリングスキルを売っています。
最近は在宅勤務加速の影響で、CADオペレーターの方も積極的にクラウドソーシングに登録し収入をえています。
個人でも使える3DCADが普及しているのも良い方向に影響しています。
クラウドソーシングで3Dモデル作成を依頼するときは、クラウドワーカー(依頼先)の選定には注意しましょう。
しっかりとプロフィールや過去実績の評価を確認し、自分の依頼をしっかりと責任を持ってやってくれそうかチェックが必要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は3Dプリンターのレンタル方法やレンタル料金、おすすめのレンタル会社を紹介しました。
これからは何でもレンタル、シェアリングの時代です。
なので、今後もレンタル可能な3Dプリンターも増えてくると思います。
もっと扱いやすくなれば自宅でレンタル機種を送ってもらい、使うことも増えていくでしょう。
そういった情報含め適宜、本ページのレンタル会社の情報なども更新していく予定です。
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