建築パースを必要とされる事が多くなっている現状をご存知でしょうか?
今では住宅に限らず、公共事業、工場など様々な場面で必要とされるようになってきました。
また、その内容も多岐にわたり、内装のコーディネートから外装、外構に至るまでさまざまです。
そのような背景もあり、簡単な住宅や一般的建物は精度のよい3DCADが普及し、誰でも簡易に短時間で作成できるようになってきました。
ですが、忠実に際限したものがほしいといった要望も多く、誰にでも作ることができるパースではなく、パーツとして売られていない、オリジナルを作成できるShade 3Dで作るような建築パースを作ることが出来る人材が必要とされています。
今回は私が行ったShade 3Dを使った建築パースの副業事例について事例や収入などをご紹介します。
建築パースの副業を始めた理由
私は意匠設計をメインとしている設計事務所で働いています。
大手ではなく、5人程度の事務所です。
設計事務所はどこも給料が安いです。昔から設計士はある程度実績を積めば独立する文化が根強いからかもしれません。
事務所は独立までの勉強をさせてあげているといった意識が強いので昇給もなかなか見込めません
このような実情なので、設計事務所の社員は副業をやるケースが多く、私自身をそういった背景から副業を始めました。
建築パースの副業は本業やクラウドソーシングを通してもらう
仕事を通じて、大工さんや、工務店の方とも知り合いになり、3Dパース作成を頼まれることが多いです。
後はクラウドソーシングで仕事を見つけることもあります。
クラウドソーシングには色々とありますが、基本は以下の3つに登録しておけば間違いないです。
稼ぐコツは複数のクラウドソーシングに登録し、プロフィールやポートフォリオを充実しておくことです。
プロフィールの内容やポートフォリオを依頼主が見てコンタクトしてくれる場合もありますし、自分から売り込むことも大切です。
登録は無料です。
設計図面を読み、また図面には書いていないところなどを理解し3Dパースを作成できる人材は少なく、需要は多くあります。
Shade 3Dを使って実際おこなった建築パースの副業事例
Shade 3Dでできること
- 3Dモデリング
- レンダリング
- アニメーション
- 3Dプリンター出力
私が使っているパースソフトのShade 3Dは統合型3DCG作成用ソフトウェアで3Dのモデリング、レンダリング、アニメーションから3Dプリンター対応まで、3D制作全般を作成できますので、建築のパースにおいて作成できないものはないと思っています。
また、いかなる顧客の要望にも対応でき、住宅から工場まで幅広く1つのソフトで対応できる所もメリットだと思います。
それでは早速、私が行ったShade 3Dを使った3Dパースの副業事例について詳細と収入や、作業期間などをご紹介します。
美容室の3Dパース副業事例
新規の美容室の内装の3Dパースを作成しました。
家具はオリジナルのもので、美容椅子や、美容機器は特別なものが多く、また内装に関してもこだわりが多くあり、タイルや、エイジング塗装などを3Dパースに盛り込むようにお願いされた物件です。
1物件、3室(エントランス、カットスペース、シャンプースペース)各2面ずつ計6枚でトータル収入は15万円程になりました。
広告媒体(ホットペッパービューティー、HP等)にも載せるもので、美容師さんとのやり取りを含めて3週間ほどで作成しました。
注文住宅の3Dパース副業事例
注文住宅の内観パースや外観パースを作成しました。
家具は楽天などで売っているものを使い、少し生活感を出し、人間も入れて作成しました。
最近は住宅などの外壁材を売っているメーカー様も簡易ソフトで3Dパースを作成してくれますが、やはりオリジナルなデザイン等は表現しにくい、内装は出来ない等の制約があるようです。
1物件2室(LDK、玄関ホール)各1面ずつ計2枚でトータルの収入は6万円程になりました。
1週間ほどで作成しました。
建築パースの副業は本業が終った後や休日に行う
主に仕事が終わってからと、休日に行っています。
仕事が忙しくなると厳しい時はありますし、私は子供も居るため急な病気等にも対応しなければなりませんので、副業は詰めすぎず、余裕を持って行うようにしています。
どうしても日程が守れない時は、遅れると分かった時点で、遅れる旨、何時頃出来るかを顧客に相談します。
ホウレンソウをしっかり行うことで顧客との信頼関係を深められ、単発の仕事で終わる事はなくなります。
建築パースの副業メリット
パソコンがあればどこででも出来る、いつでも出来るという所がメリットです。
パソコンのスペックは必要ですが、投資金額に見合う収入を得ることが出来ます。
また、他物件資料を頂き作成するので、資料から本業では知りえなかった知識を得る事も多く、自身の成長にも繋がりますし、本業で何かあった場合でも、収入源が複数ある事で安定した生活を送ることが出来ると思います。
また顧客を増やし事業を拡大していく事で独立することも可能になります。
個人事業主になることで、もっと自由な生き方が出来ます。
建築業界全体に言えることですが、若手が少ないです。
CADはドラフターによる手書き⇒2DCAD⇒3DCADのように進化していますが、中堅以降の社員が2DCADから次へのステップはなかなか出来ないのが現状なので、3Dパースを作成できるという事は強みであり、転職においても有利に働くはずです。
副業で使うShade 3Dはサブスクリプションを活用
私はShade 3DとPhotoshopを使用しています。
Shade 3Dはホームページより購入できます。
サブスクリプションのライセンスを即時発行してもらえるので、すぐに使えます。
Standardでしたら初年度は税込価格¥52800←(令和3年10月20日現在)
※種類がBasic、Standard、Professionalの3種類あるので注意して下さい。
Photoshopもホームページから購入出来ます。
サブスクリプションのライセンスを即時発行してもらえるので、すぐに使えます。
月額で購入します。税込価格¥1078←(令和3年10月20日現在)
建築パースの副業は時間のやりくりが大事
3Dパースの副業をこなしていく上で大事なことはいくつかあるのですが、私は特に2つのことをきにしてやっています。
1つ目は副業の仕事をする時間を確保する事です。
副業をしたい、本業以外の所で知識を高めたいと思う人材で仕事が出来ない人というのは少ないと思います。
ほとんどの人が、本業に追われ残業などをしているのではないでしょうか。
なので、就業時間中に仕事をいかにスムーズにテキパキこなす事が重要になってきます。
睡眠が少ないと頭は回らないので、就寝時間は確実に確保し、後は自分の生活に関わる部分の重要とする時間に優先順位をつけ行動していく事で副業をする時間を確保します。
2つ目は副業を短時間で効率的にこなす事です。
最初の頃は時間がかかりますが、自分なりのパーツ、素材、テンプレート、資料等を当初から作っていくのが重要です。
後から作ろう…と思っている間に時間はどんどんなくなります。
その都度作るようにした方が良いと思います。
まとめ
副業が自身にもたらす効果は多いです。
お金、知識、顧客、さまざまな物、事、人を得られると思います。
私自身が一番感じたのは、無駄に時間を過ごす事がなくなりました。
充実し張りのある生活を送る事が出来るようになった事です。仕事が終わったら、副業をするという
のは一見とてつもなく疲れるように見えてしまうのですが、仕事内容が変わり、環境 (職場では出来ないのでコアーワーキングスペースを利用しています。)が変わると、気分もリセットされるので、残業をした時の疲れ具合と比べると断然に違います。
しかし、自身を癒す時間も大切です。
詰め過ぎると終身時間に追われているような感覚になり精神的に辛くなるのではないかと思います。
週に一日は何もしない日を作る、一日に1時間は自分時間を作るなどワークライフマネジメントを考えて副業を行うのが良いと思います。
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