50代のCADオペレーターにもなると、CAD歴10〜30年以上という人が多いのではないでしょうか?
それだけ長く続けていると色んな悩みが出てくるもの。
- 身体的な悩み
- 将来への不安
大きくはこんなところでしょうか?
パソコン作業独特の肩腰のコリ、目の疲れなど様々な身体的疲労が出てきます。
将来については定年が65歳に引上げられ、2025年4月からすべての企業の義務になると言われている中、このままCADオペレーターを続けていて大丈夫だろうか?
悩みを挙げるとキリがありません。
また50代から未経験でもCADオペレーターになれるの?と疑問に思う人もいらっしゃるでしょう。
そんな方にも本記事での経験者の言葉はためになると思いますし、以下の記事にもためになる情報がありますので参考にして頂ければと思います。
今回は50代の現役CADオペレーターの方の悩み、その対処法などをご紹介します。
将来に備えるためのヒントになるでしょう。
機械系の女性CADオペレーター+事務職のケース(50代・正社員)
色んな産業機械の機械本体などの設計をメーカーからの委託で行っている外注設計の会社で正社員として働いています。
大学卒業後、就職活動をしている中で、元々、設計の仕事に興味があったので設計関係の会社を探していました。
地元で就職したいと言う思いもあり、地元で探していた中で、地元で合同就職説明会があり、そこに参加した時に今の会社と出会い、その時はここに就職したいと思って、入社試験を受けました。
具体的な仕事内容は工場内の搬送放置、半導体製造装置、金型プレス機械本体などをCADを使って図面作成しています。
依頼してくるメーカーによって使っているCADも違うのですが、私の所ではi-CADを中心に、solidworksと言った3DCADやマイクロケーラムを使った図面作成の依頼の仕事をしており、それぞれの仕事を専任で何人かでグループになってやっています。
また、事務の仕事として仕事上必要な文房具関係の管理、注文などもしています。
上司のパワハラ的な理不尽な言い方が辛い
会社のみんなが設計の知識が豊富にあるわけではないので、図面作成の依頼をしてくるメーカーさんによっては、依頼してくる内容の意図や意味などがよくわからないことなどがあります。
そこでメーカーの設計担当者にいちいち聞こうにもなかなか連絡が取れなかったりするので、結局自分で調べて考えながら図面作成しています。
その結果、図面作成に時間がかかりすぎてしまい、結局、会社側からは、手が遅いだの、収益が上がらないだのと言われ、何をダラダラやっているんだと言うような、よくあるパワハラ的なことを言われます。
自分の能力がそんなにあるわけではないですし、しょうがないと思う事もありますが、べつにそんなに言われるほど高い給料を貰っている訳でもないのにと思うと、パワハラ的な理不尽な言われ方もあり、すごく辛くなります。
ちなみに年収は250万ほどです。
会社を辞め新しい人生を妄想する
このご時世なのであまり贅沢なことは望めませんが、べつに今の会社でなくても、もっと給料も良く、もっとまともな人がいる会社は世の中にはあると思います。
こんな仕事くらいで精神的に辛くなってしまってもバカらしい、人生はこの会社が全てではないので、そんなことをいちいち気にしてたらそれこそ時間の無駄だと思うようにしています。
いざとなればいつでも直ぐにでも辞めて新しい人生を送ることも良いだろうと思って、新しい人生を考えたりするようになりました。
機械系のCAD/CAMオペレーターのケース(男性50代・正社員)
正社員として機械部品のCADオペレーターをやっている50代(男)、独身です。
CAD作業としては、詳細設計図の製作やお客様から頂いた組図を見て部品をバラし、展開作業を行っています。
その後、鉄やアルミ材ステンレス材の板厚ごとにレーザー加工機を動かす為のNCデータをCAMソフトを使ってプログラム作成しています。
CAD以外にも現場作業として、主に機械部品(物流、食品、繊維、トラックなど)や、鉄製看板の製作、ポンプカバー、油や水のタンク、配電盤等のカバー関係の精密板金作業を仕事をしています。
いわゆる何でも屋です。
コロナで収入が激減!ストレスでイライラが多くなってます
2020年の年収は、250万円でした。
昨年はコロナウイルスの影響で仕事が減少して定時で帰宅する事が多くなり、収入が激減してしまいました。
夏や冬のボーナスが無くなり、かろうじて基本給のみで生活をしている状態で、月の平均給料は税金等差し引いての手取り金額は17万円ぐらいになってしまいました。
生活のやりくりに対しても必要最低限の出費以外の費用を払わないようにしています。
例えば携帯電話の費用を少しでも減らせるように現状のプランの見直しを行い月々の経費を減額(約2000円)をしたり、外食する機会を以前に比べて減らす努力をしています。
交通機関を利用しての旅行を辞めて家の近所での散歩をしてお金を使わないようにしています。
田舎暮らしなのでどうしても乗り物が必要になってくるのですが、通勤以外では出来るだけ車を使用しないでバイクを利用してガソリン代の節約をしています。
楽しんだりすることが減ったので逆にストレスが増しているのでイライラすることが多くなってきています(汗)。
周囲の技術力低下の中、効率化も求められ大変
最近は、大手メーカーなども設計者の技術力低下が叫ばれていますが、その影響か分かりませんが、お客様から頂いた図面で寸法抜けが多いです。
そのため設計者への問い合わせが多く、CADでの作図作業がはかどらない状態が多発してきています。
また製造現場では図面が無くては加工等、製作できない人も多くなってきてるので図面がないと仕事が先に進みません。
そんな中、加工時間が短くなるようにNCデータ作成を工夫しろ!と上司からは効率化を言われ、板挟み状態です。
歳のせいかCADの新機能が覚えられない
CADベンダーもCADをバージョンアップさせ便利にしていかないとユーザが逃げてしまうので、バージョンアップが頻繁に行われます。
毎回、新機能が追加されて操作を覚えることも大変で、逆に必要とされている部分の機能が削除されているなど不便になることもあります。
あまり集中してCAD作業をしてしまうと、年のせいもあり、腰や肩、首など体が悲鳴を上げている事が多くなってきています。
AIやDXの推進で、今後は今まで以上に自動化が進み、単純作業は、機械やコンピューターが人間の代わりに行うようになると思います。
したがって、将来的にはCAD関連の仕事は減ってくると思い、別の仕事に就くことも考えています。
無論、単純作業以外でCADオペレーターとして付加価値を付けていけば、仕事として残っていく部分もあると思います。
そのためにも何歳になっても業界動向や新技術を注視し、いつでも転職できるように備えておくことが大切だと思っています。
不安を払拭するためにいつもと違う行動をするべき
転職エージェントに相談してみる
年収が減ってきたり、体にガタが出てくると人間不安になるもの。
上記でご紹介した方々も、このような不安はあるとおっしゃっていました。
ただ不安だけ感じていても前進はしません。
CADは専門職です。意外と自分が思っている以上に市場価値があることに気付かない人も多いです。
なので不安を解消するためにもCADオペレーターとして転職する選択肢もありだと思います。
私も経験があるのですが、転職の決意が決まっていなくても、転職サイトや派遣に登録し、仮の転職活動をすることで気持ちが楽になるものです。
しかも登録は無料で、転職エージェントが無料で親身になって相談に乗ってくれるところもあります。
日本はこれから高齢化まっしぐらなので、50代の転職希望者に対しても色々と対応策を考え始めていることでしょう。
CADで副業をしてみる
私がもう一つオススメするのが、CADオペレーターとして副業することです。
今はクラウドソーシングといって、会社に属せずともネットを通して自分のスキルを売ることができます。
例えば、CADの仕事でいうと、3Dモデル作成や図面作成の案件がクラウディアやクラウドワークスといったサイトには、ものすごく多く登録されています。
在宅でやれる案件も多いですよ。
まずはそれらのサイトに無料登録し、自分ができそうなものに応募してみるのも良いでしょう。
まずは月収5万を目指すと良いと思います。
40代・50代に特化したキャリア相談エージェントに相談する
以下のような40代、50代に特化したキャリア相談エージェントに相談してみるのも手です。
相談は無料なのでまずは悩みを打ち明けてみましょう。
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