ベクターワークスというアメリカのNemetschek Vectorworks社が開発した3DCADがあります。
日本では東京に本社をかまえるエーアンドエー株式会社が販売をしております。
ベクターワークスは、絵を描くように直感的な操作で、Photoshopやillustratorとも連携でき、建築関係で良く使われています。
今回は、そのベクターワークスを使った副業として実体験として副業の内容、報酬、コツをご紹介します。
ベクターワークスの価格とできること
ベクターワークスには4つの種類があり、用途に応じて使い分けられています。
種類 | アーキテクト | ランドマーク | スポットライト | デザイナー |
できること | BIM機能を含む建築設計やインテリア・ディスプレイデザインに適した製品 | 都市計画や造園計画など、ランドスケープデザインに適した製品 | ステージやライティングなど、エンタテインメントデザインに適した製品 | 左記3つの全機能を搭載したVectorworksシリーズの最上位製品 |
スタンドアロン版価格 | 457,600円(税込) | ← | ← | 579,700円(税込) |
サブスクリプションライセンス(1年間)価格 | 245,300円(税込) | ← | ← | 306,350円(税込) |
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ベクターワークス無料版で独学も可能
最新版はベクターワークス2021で上記全ての種類の機能が搭載されているデザイナーは、30日間の無料体験版があるので、何ができるのか?を自分の目で確かめたい人におすすめです。
ベクターワークスのアーキテクトは最近注目されているBIM機能が搭載されています。
国土交通省は、日本において2023年の完全BIM化を目指して推進しています。
更にはベクターワークスには学生への支援として学生版というのがあります。
例えば上記のデザイナーと同等機能で学生版の価格だと22000円/年とかなりお得に購入できます。
ベクターワークス・JW_CADを使った建築図面作成の副業事例
SE歴20年以上の54歳男性です。
知り合いの一級建築士の手伝いでCADの副業を、40代後半から始めました。
個人の設計事務所なので手伝って欲しいという話から始まりました。
副業の具体的内容は、ベクターワークス・JW_CADによる図面作成で、報酬額は1枚1000円程度です。
CAD副業のメリット・デメリット
メリットは納期に余裕さえあれば落ち着いて作業できるところです。
ですが、今までの依頼の約半分が納期に余裕がない(納品まで数日で頼まれる)状態で、そのうち1/3は至急案件でした。
そこは知り合いなので、無理を言ってくるというところもあるかもしれませんが。
デメリットはソフトの使い方を覚えることです。
CADソフトにはいろいろあり、JW_CADは無料でダウンロードでき、図面を作成する最終的な機能には他の有料ソフトと遜色はないのですが、やはり無料なのかどうかわかりませんが、とても使いにくい部分がありました。
ベクターワークスは、サブスクリプションでなく、2014年版のスタンドアロン版を中古で購入しました。
ベクターワークスとJW_CADは副業のために40代後半から独学で覚えた
ベクターワークスとJW_CADは全て40代後半から独学で覚えました。
よくそのような年齢からなぜ覚えられたか聞かれるのですが、主な理由は以下です。
- SE職を20年以上していたので、PC等の操作には問題が全くなかった
- 職業柄、CADで作成する図面とは違いますがシステムの処理用の図面を専用ソフトで作成していたので、抵抗が少なかった
ベクターワークスについては自分で勉強して使い方を覚えましたが、使いやすさという面ではJW_CADの比較にならないくらい使いやすいソフトでした。
但し、現在、AUTOCADを覚えて欲しいと言われています。
また新しいソフトを覚えるのは大変です。CADについていえば、ソフトの使い方を覚えるのが大変だと言えます。
JW_CADは無料なので練習するにはおすすめ
副業で使うCADソフトは使いこなせないとキツイです。
なので事前に勉強しておくか、既にスキルを持っているかが重要です。
ソフトの機能は多岐に渡るので、いかに短い時間で図面を仕上げるかはソフトの使いこなしにかかってくると思います。
逆に言えば、覚えてしまえば楽になるということです。たくさんCADソフトがあっても最後に仕上がる図面は同じなので、ここは大事なことだと思います。
JW_CADは無料でダウンロードできますし、練習するにはもってこいだと思うので、これからやる人には、JW_CADで練習するのを是非薦めたいです。
最終的な図面の仕上がりにソフトの違いはあまり関係ないのでCADがどういうものか知るのにはとてもいいと思います。
ベクターワークスを使った3Dパース作成や図面トレースの副業事例
現在、建築設計事務所で働く23歳・男性です。
副業というか学生時代にアルバイト感覚でベクターワークスを使った副業ができないか探していたところ、ココナラというサイトを見つけました。
この時の経験を元に社会人になった今でも副業を続けています。
このサイトで自分のベクターワークスのサービスを出品し、住宅関係の3Dパースの作成や図面のトレースの副業をしました。
報酬は5000円/件で作成しました。
3Dパースの完成版は着色等はあまりせず、白模型に近い状態でした。
ベクターワークスの副業のメリット・デメリット
メリットは、インターネットを使って仕事を探して家のパソコンで作業をすることが出来ることや無料で登録出来るサイトなので初期費用がかからないことです。
3Dパースの仕事は求められるクオリティも見た目重視の3Dデータなのでそれほど高くなく、納品までもスムーズだったため、お客様に満足して頂けました。
しかし、図面のトレースの時は、当時は学生で図面自体の実務経験がなかったため、お客様の要望と合わなかったようで、低い評価でした。
このような点からデメリットは、学生だと図面などの実務でないと覚えずらいことを、人から教えてもらうということが難しいため、アウトプット品質が下がってしまうということです。
やはり副業ともなると、自分1人で仕事を完結出来る作業でなくてはいけないと思います。
実務を経験した今なら図面のトレースもスムーズに行うことも出来ますし、更に3Dパースの作成も現在の方がクオリティ高くなり、依頼主からも満足頂いています。
ベクターワークスは専門学校で習得
ベクターワークスは私の通っていた日本工学院八王子専門学校で学びました。
2年制で先生がベクターワークスの本を出版している方だったので、非常に分かりやすく教えていただきました。
日本工学院八王子専門学校の評判は、とにかく敷地が専門学校レベルでは群を抜くほどの大きさです。
学科も34種類あり総合専門学校です。
毎月、オンライン学校説明会が開催されているので気軽に情報収集することも可能です。
社会人でベクターワークスを学びたい場合は、WINスクールなどで学ぶこともできます。
ベクターワークスの副業案件で分からないことは自分で調べるしかない
副業をする中で分からないことは自分で解決するしかないことが大変でした。
インターネットを使ってやり方を調べながら作業をすると時間がかかってしまい、割に合わなくなることが多かったです。
そのため副業では、自分で既に持っている知識や技術を使って仕事をすることをおすすめします。
自分が分かってることで仕事をすれば短時間で済ませることが出来るため、効率良くお金を稼ぐことが出来ます。
過去のCADで作成した3Dパースや図面などの実績やポートフォリオ、参考資料等が充実していると仕事が貰える確率が上がるため、ココナラなどのサイトでこれらをプロフィールから見れるようにしておくことが仕事をもらえるコツです。
この辺りはココナラなどで同業者のプロフィールを参考にするとよいでしょう。
また副業のやり始めは実績が無いため難しい部分もありますが、諦めずに根気よくやることが大事です。
CADオペレーターが在宅でできるオススメの副業8選
その他、ベクターワークスが使えるCADオペレーターが在宅でできるオススメの副業は以下の記事にもまとめてありますので参考にして頂ければ幸いです。
CADを使った副業だけでなく、少し視野を広げれば色んな可能性があります。
こんな副業アイデアがあったか!というものもあるかもしれませんよ!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は建築系で人気の3DCADのベクターワークスを使って副業した事例をご紹介しました。
ベクターワークスを本業で使っている人は、CADの副業案件は単価も良いですし、競争もまだ激しくないので副業としてはおすすめです。
ベクターワークスのフリーランス事例は以下の記事を参考にしていただければと思います。
以下にその他のCADの副業事例や副業の探し方をまとめてありますので参考にしていただければと思います。
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