ものづくりで欠かせない職業であるCADオペレーターですが、一般的に平均年収は約440万ぐらいと言われています。
CADオペレーターは建築や機械といったものの図面を描く職業で専門性があり、技術的な仕事なのでもっともらってもいいのでは？と個人的には思います。
そこで一般的に年収の大台と言われる1000万円をCADオペレーターとして稼ぐことはできるのでしょうか？
本記事では長年この業界に携わっている筆者が専門家としてCADオペレーターが年収1000万円を目指す方法を何パターンか共有したいと思います。
是非、最後までお読みいただけると嬉しいです。
CADオペレーターの年収の実態
冒頭書きましたがCADオペレーターの平均年収は約440万円で言われています。
これは令和5年9月に国税庁が発表した民間給与実態統計調査結果によると日本の平均年収が約458万でしたので、それ比べると約18万円ほど低い結果となりました。
https://www.nta.go.jp/information/release/kokuzeicho/2023/minkan_2023/pdf/01.pdf
ただCADオペレーターの年収と一括りに言っても、建築や機械といった業界や地域でも違うと思います。
さらに言うとCADオペレーター専業もあれば、事務＋CADオペレーターという兼業もあるので、これでも年収の違いはあるでしょう。兼業だと若干、専門性は薄くなる傾向があります。
この業界に長年いて思うのは、CADオペレーターとして年収1000万を目指すのであればより専門性に特化し、作業だけでなく人の育成や、多くの人を動かすような仕組みの提案などの仕事である方が、確率は高くなると思います。
以降では、その具体例についてご紹介していきたいと思います。
CADオペレーターが年収1000万を稼ぐ方法
ここからはCADオペレーターが年収1000万を稼ぐ具体的な方法について、いくつかのパターンをご紹介していきたいと思います。
副業のCAD案件で稼ぐ
まず1つ目は副業のCAD案件で稼ぐ方法です。
今はクラウドソーシングサービスもあり、色んなCADの案件があります。その多くが図面作成などです。
多くが建築設計や機械設計の個人事業主の方々が図面作成してくれる人を探しています。
こういった方がは人を雇ってしまうと固定費になってしまうので、スポット的に図面を描いてくれる人を求めています。
ただ図面品質も高い、迅速に対応できる、こまめにコミュニケーションも取れる、といった場合は、信頼を勝ち取れると思うので、継続的に依頼してもらえる可能性が高いです。
実際に当サイトの公式LINEを通して相談して頂いた方は、少しアドバイスしただけでクラウドソーシングサービスに登録した日から依頼があり、その後、信頼関係を勝ち取り、継続的に依頼してもらえているとのことです。
こういったCAD副業案件での依頼を複数持てると、本業と合わせるとそこそこの金額になってくると思います。
以下にも具体的なCAD副業のやり方についてご紹介しているので参考にしていただければと思います。
フリーランスや業務委託になる
上記でご紹介したCAD副業の延長線上にはフリーランスや業務委託になるという可能性があります。
企業に勤めて決まった給料を頂くのは安定もありますが、アウトプットの量や品質が同じでも、ある程度同じ給料になってしまいがちです。
しかし、フリーランスや業務委託の場合、時間の対価としての給料でなく、図面などの成果物に対する給料になりますし、まとまった金額が入ってきます。
社員として雇われていた企業にフリーランスとして契約してもらうだけで給料が高くなってきます。
決まった成果物を納められれば、それ以外の時間は別の仕事に有効活用できたりもするので複数の案件でフリーランスや業務委託をやれれば、年収も高くなります。
もちろん、いきなりフリーランスや業務委託をやるのは勇気もいることだと思うので、まずは副業からやってみると良いでしょう。
ベンダーやコンサルタント会社に転職
次はベンダーに転職するケースです。
CADのベンダーで有名なところになると、建築系だとAutodesk社や機械系だとダッソーシステム社などがあります。どちらも外資系ですね。
こういったベンダーでは開発したCADシステムをユーザー企業で使って、ライセンス料で稼ぎたいわけです。
ここで武器になるのが今までCADオペレーターとして実際にユーザーとして使ってきた経験や、ユーザー企業側のニーズが分かるということです。
この経験を活かし、今度はベンダー側からユーザー企業に様々な提案やコンサルが可能になります。
CADシステムを効果的に使う方法や、人材育成のやり方、PDMやVR、ARといったCADの周辺システムとの相乗効果のある使い方など、提案する内容は多岐にわたるでしょう。
またこの業界は新しいシステムも次々に登場します。その著しいケースが建築系でいうとBIMでしょう。
ベンダーもずっと同じことをしていてもライセンス料などが稼げないので、新しいシステムや仕組みを生み出しては、それをユーザー企業に売り込みたいのです。
このBIMについては次で詳述したいと思います。
BIMに特化した人材になる
上記でご紹介したようにベンダーでは次々に新しいシステムを企業側に提案してきます。
その一つが建築系で言うとBIMになります。
こういった新しいシステムをユーザー企業に上手く浸透、定着できるようなコンサルタントは人材価値が高いです。
そこでチャンスなのが今までユーザー企業でCADオペレーターとして働いてきた経験です。
どういった部署や人に、どういう順番で提案していくべきか？浸透、定着させるためにはどういった施策が必要か？などがイメージしやすいのではないでしょうか？
こういった多くの人が影響する仕組みづくりができる提案力のある人材は企業側は高い報酬を払います。ましてや外資系はその傾向にあります。
スクールやインターネットでCADを教える
続いてはスクールやインターネットでCADを教えることです。
これは今までの経験を活かして後生の技術者を育成しる仕事です。技術の伝承者としてその業界に与える影響は大きいので、報酬もそれに比例して高くなります。
スクールでは講師として教える場合は、時間を拘束される傾向があるのが特徴です。
それに比べてインターネットなどで自分で作成したCAD教育コンテンツを売ることができれば、ネット上の教育コンテンツが資産としてお金を生んでくれることでしょう。
もちろんニーズが高い内容の教育コンテンツであることは言うまでもありません。
そういった意味で前述したようなBIMなどの新しいシステムのニーズが高い傾向にあります。この辺りは事前にリサーチが必要にあります。
今はUdemyのようなネット上での教育プラットフォームが充実しているので集客は比較的楽です。
コンテンツが優れていれば、あとは勝手に売れていくと思います。
海外との懸け橋になる
CADは万国共通のものづくりのツールです。
日本の高い技術で培ってきた経験は他国でも売れるスキルです。
例えば成長目まぐるしいアジア諸国でCADオペレーターとしての技術を伝承できるとすればワクワクしませんか？
日本企業も多くアジア諸国に進出しているので、そこの現地スタッフになっても良いですし、遠隔で現地人をマネージメントするのもありだと思います。
そういった仕事は、その国に精通していたり、コミュニケーションを取れる人材に任せたいのが企業なので、その役目を担ってしまいましょう。
私自身、海外経験からほとんどの企業では自国とのコミュニケーションが上手くいっていないケースが多いです。
そこを技術力を持って、きめ細やかに日本企業とのつなぎ役をやってあげれば重宝さると思います。
こういった仕事もフリーランスや業務委託でやれると報酬も高くなるでしょう。
以下の記事にやり方などまとめてあるので参考にしていただければと思います。
CADオペレーターが年収1000万を稼ぐ方法まとめ
いかがでしたでしょうか？
今回はCADオペレーターとして年収1000万円を稼ぐ方法をいくつかご紹介しました。
まとめておくと以下になります。
- 副業のCAD案件で稼ぐ
- フリーランスや業務委託になる
- ベンダーやコンサルタント会社に転職
- BIMに特化した人材になる
- スクールやインターネットでCADを教える
- 海外との懸け橋になる
こういった方法をいくつか組合せながら年収を徐々に上げていくと1000万円到達の可能性が見えてくると思います。
いきなり明日から年収1000万になる方法は残念ながらありませんが、上記のようないくつかの可能性に手を打っていく中でイメージができてくると思います。
そのためにも勢いを付ける意味でもCADの副業から始めてみるのがオススメです。
それでは皆様、CADオペレーターが少しでも高い報酬を得て頂くことを願っております。
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