本業でCADを使っている人の中には、副業をしている人も多いのではないでしょうか?
モノづくりにCADが欠かせなくなっている今、私たちの思っている以上に、CADのスキルは求められていますし、そのスキルを本業だけに使っていたのではもったいないと思いませんか?
CADの副業で稼いでいる人の中には、フリーランスとして独立するタイミングの人もいることでしょう。
スキルさえあれば働く場所や時間、仕事内容などを自由に選べるフリーランスという働き方も可能です。
もちろん保障という不安面はありますが、これからの時代はライフワークバランスを充実した働き方にシフトしていくので、フリーランスも選択として考えておくことは賢明です。
そこで今回は、CADのフリーランス求人を探すのにオススメのサイトをランキング形式でご紹介します。
CADオペレーターのフリーランスの市場動向と需要予測
CADオペレーターフリーランスの市場は、デジタルトランスフォーメーション(DX)の進展と製造業のグローバル化に伴い、着実に成長を続けています。
特に、日本国内では少子高齢化による労働力不足と、企業の柔軟な人材活用ニーズの高まりにより、フリーランスCADオペレーターの需要が増加傾向にあります。
最新の市場調査によると、CADオペレーターのフリーランスの需要は今後5年間で年平均5-7%の成長が見込まれています。この成長を牽引する主な要因として以下が挙げられます。
- 製造業のIoT化・スマート化:デジタル化が浸透し、CADデータと生産システムの連携が進むことで、高度なCADスキルを持つフリーランサーの需要が増加。
- 建設・土木分野でのBIM/CIM導入拡大:3次元モデルを活用した設計・施工管理の普及により、BIM/CIMに精通したオペレーターの需要が急増。
- 自動車産業の電動化・自動運転化:新技術導入に伴う設計変更や新規部品設計の需要増加。
- 中小企業のDX推進:従来CAD導入に消極的だった中小企業も、競争力維持のためCAD活用を進めており、外部人材としてのフリーランス需要が拡大。
これらの要因により、特に以下の分野でCADオペレーターフリーランスの需要が高まると予測されています。
- 自動車・航空宇宙産業
- 建築・土木
- 電機・電子機器
- 産業機械・ロボティクス
- 医療機器
一方で、AI・機械学習技術の発展により、一部の単純なCAD作業の自動化が進む可能性もあります。
そのため、フリーランスCADオペレーターは、高度な設計スキルや3Dモデリング、シミュレーション、データ解析などの付加価値の高いスキルを習得し、常に自己研鑽を続けることが重要となります。
CADオペレーターフリーランスや業務委託の平均単価と年収
CADオペレーターフリーランスにおすすめの求人サイトをご紹介する前に、CADのフリーランスでどれぐらい稼げるのか?知りたい方は多いですよね。
CADオペレーターフリーランスの単価と年収は、スキルレベル、経験年数、専門分野、案件の複雑さなどによって大きく変動します。以下に、一般的な目安を示します。
- 中級者:350万円〜500万円
- 上級者:500万円〜800万円
- トップクラス:800万円〜1,200万円以上
ただし、これらの数字はあくまで参考値であり、実際の収入は個人のスキル、営業力、ネットワーク、そして市場の需給バランスによって大きく左右されます。
- 高単価案件の獲得:専門性の高い分野や最新技術(例:3DCAD、BIM、パラメトリック設計)に特化することで、高単価案件を獲得しやすくなります。
- 稼働率の向上:安定した案件の確保と効率的なスケジュール管理により、年間の稼働率を高めることが重要です。
- スキルアップ投資:最新のCADソフトウェアやテクノロジーの習得に継続的に投資することで、市場価値を維持・向上させます。
- 複数のクライアント確保:特定のクライアントに依存せず、複数の取引先を持つことでリスク分散と収入の安定化を図ります。
- 付加価値サービスの提供:単純なCAD操作だけでなく、設計コンサルティングや3Dレンダリングなど、付加価値の高いサービスを提供することで単価アップを狙います。
なお、フリーランスの場合、税金や社会保険料、機材費などの経費が自己負担となるため、これらを考慮した上で適切な単価設定を行うことが重要です。
また、スキルアップや営業活動の時間も考慮し、持続可能な働き方を心がけることが長期的な成功につながります。
以下の記事には、CADのフリーランスになる方法、稼ぐ方法、建築パースやJWCAD、RIKCADなどのフリーランスの事例が書かれているので参考にしていただければと思います。
女性の方が、フリーランスとして子育てをしながら稼ぐケースも多いです。
CADオペレーターフリーランスに必要なスキルと資格
CADオペレーターフリーランスとして成功するためには、技術的スキルとビジネススキルの両方が重要です。以下に、必須スキルと推奨スキルを詳しく解説します。
必須スキル
1. CADソフトウェアの熟練操作
– AutoCAD、SolidWorks、Inventor、CATIA、Revitなど、業界標準のCADソフトを最低1つは使いこなせること
– 2D設計と3Dモデリングの両方に精通していること
2. 図面読解力
– 製図規格(JIS、ISO)の理解
– 様々な図面(平面図、立面図、断面図、詳細図など)を正確に読み取る能力
3. 設計プロセスの理解
– 基本設計から詳細設計までの流れを把握
– 設計変更への柔軟な対応能力
4. コミュニケーションスキル
– クライアントや他の技術者と効果的にコミュニケーションを取る能力
– 技術的な内容を非技術者にも分かりやすく説明する能力
5. 時間管理とプロジェクト管理
– 締め切りを守る厳格な姿勢
– 複数のプロジェクトを並行して管理する能力
推奨スキル
1. 3Dレンダリングとビジュアライゼーション
建築系では作成した3Dモデルを使ってプレゼン用の資料の作成をしますので、Photoshopやフォトリアルな3Dレンダリングの制作能力があるとより強みになります。
2. シミュレーションと解析
– CAEソフトウェアを使用した構造解析、流体解析、熱解析などの基礎知識
3. プログラミングと自動化
大手を中心にCAD作業の自動化が進んでいますので、プログラミングを使った自動化の提案ができると高額の報酬に繋がるでしょう。
– Javascript、Python、VBAなどを使用したCAD作業の自動化スキル
– APIを利用したカスタムツールの開発能力
4. データ管理とPLM
– PDM(製品データ管理)システムの理解と操作
– PLM(製品ライフサイクル管理)の概念理解
5. 最新技術への適応力
– AR/VR技術の活用(設計レビューや製品プレゼンテーションなど)
– ジェネレーティブデザインやトポロジー最適化の理解と応用
6. 業界知識とトレンド把握
– 所属する業界(製造、建築、土木など)の最新動向の理解
– 関連法規や規格の知識
7. ビジネススキル
– 基本的な契約知識と交渉スキル
– 見積もり作成と価格交渉の能力
– 自己ブランディングとマーケティングスキル
これらのスキルを総合的に磨くことで、フリーランスCADオペレーターとしての市場価値を高め、より良い案件や高単価の仕事を獲得することができます。
また、継続的な学習と自己投資を行い、常に最新の技術動向にキャッチアップすることが、長期的な成功の鍵となります。
役立つ資格とその取得方法
CADオペレーターフリーランスにとって、資格は技術力の証明と信頼性向上に役立ちます。
知名度のあるCAD利用技術者試験、最新技術であるBIM利用技術者試験、CADというかコンサルタント的資格である技術士など様々な資格があります。
有用な資格とその取得方法を以下の記事にまとめてありますので参考にしていただければと思います。
CADのフリーランスや業務委託の求人を探すのにオススメのサイトのランキング
CADのフリーランスや業務委託を探せるサイトはいくつかあります。
機械系や建築系などのお使いのCADの名前で、サイト内を検索すると求めるフリーランスが見つかるかもしれません。
そんな中、以下の2つのポイントを比較してCADのフリーランス求人に強いサイトのランキングを作成しました。
- CADフリーランスの求人数は多いか
求人数が多いということは、それだけ選択肢が増えるということ。数ある候補の中から吟味することで自分にピッタリのフリーランス求人が見つかります - CADフリーランスの求人の見つけやすさ
各サイトとも便利な求人の検索機能、希望の条件にあった求人の自動お知らせ機能、アプリの導入など、求人の見つけやすさに違いがあります
サイト名 | CADフリーランス求人数 | 見つけやすさ |
フリーランススタート | 362 | 〇 |
エンジニアスタイル東京 | 153 | 〇 |
レバテックフリーランス | 28 | 〇 |
エンジニアスタイル東京はCADプログラミング案件もある
エンジニアスタイル東京のCADフリーランスの求人数
エンジニアスタイル東京のCADフリーランスの求人は全国で153件で、一例を挙げると以下のようなものです。
比較的、いかのようなCAD系のプログラミング案件が多い感じです。
CADの操作をプログラミングを使って自動化しようとする取り組みは盛んです。
なのでCAD操作を熟知しているCADオペレーターはプログラミングを覚えることで確実に年収アップを狙えます。
レバテックフリーランスはCADプラスαの案件が多め
レバテックフリーランスのCADフリーランスの求人数
レバテックフリーランスのCADフリーランスの求人は全国で28件で、一例を挙げると以下のようなものです。
1件目は、自動車部品メーカーのCADデータ管理システムの開発をする求人です。月収は70万です。
2件目は、C++のプログラミング言語を使い、CADのカスタマイズ開発をする求人です。月収は60万です。
上記2件のように、純粋にCADオペレーターとしての求人より、プラスαの求人が多い印象です。
レバテックフリーランスのCADフリーランスの求人の見つけやすさ
求人の検索機能は上記の2サイトと同様の機能ですが、以下のようにもし求人が募集終了となっている場合は、似た案件を提案してもらうことができます。
またいきなりカウンセリングしてもらうのは、ちょっとという方は、以下のようにメールで案件を提案してもらうことも可能です。
フリーランススタートはCAD求人数も検索のしやすさもダントツ
フリーランススタートのCADフリーランスの求人数
フリーランススタートのCADフリーランスの求人は全国で362件と今回ご紹介するサイトで一番多くあり、一例を挙げると以下のようなものです。
1件目は一般的なCADオペレーターの求人です。推定年収は500~600万です。
2件目は、3DCADの推進プロジェクトの求人です。推定年収は660万です。
まだまだ2DCADから脱却できていない会社もあるので、そこに対して3DCAD化を推進していく役目です。
もちろん、3DCADの経験や3DCAD推進の経験があると有利ですね。
この手の仕事は3DCADの経験+人の良さ、人間力がプロジェクト成功の秘訣でしょう。
3件目は、CAD+プログラミングの求人です。推定年収は720万です。
3DCADの操作を自動化したり、他システムとの連携をプログラミングを使って行う業務です。
3DCADが当たり前のように普及すると、次は自動化や他システムとの連携をして効率化や自動化をやるのが常なので、3DCADとプログラミングのスキルがあると結構つぶしが効くと思います。
フリーランススタートのCADフリーランスの求人の見つけやすさ
案件は、以下の項目で絞り込むことが可能です。
- 単価
- 都道府県、最寄りの駅
- 稼働日数
- 働き方(常駐or在宅)
また、以下のように検索条件の新着求人をメールでもらえるように設定しておくことも可能です。
CADのフリーランスや業務委託には確定申告や会計の知識も必要
フリーランスになったら青色申告など確定申告が必要になります。
そこで私もフリーランスなりたてのころ、会計ソフトの「弥生」を導入しました。
会計ソフト利用がはじめてだったの不安でしたが、簡単に使える作りになっていたので問題なく使えています。
私が選んだベーシックプランでは分からない操作が出てくると、電話・メール・チャット・画面共有などで丁寧に教えてくれたので非常に助かりました。
さくっと確定申告を済ませることができましたよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
コロナによって会社に行かず在宅でも仕事が十分できるというのが証明された今、今後はますますフリーランスのような時間や場所に縛られずに働くスタイルが増えていくと思います。
特にCADはスキルさえあれば、リモートワーク(在宅)+フリーランスという働き方に相性が良い職業です。
まずは上記でご紹介した3DCADに強いフリーランスエージェントで専門のコンサルタントに相談してみることをおすすめします。
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