CADオペレーターはCADを使って3Dモデルや図面を作る仕事ですが、作業に慣れてくると単純作業も多いのに気づかされます。
これはどのCADソフトを使っても言えることで、むしろCADだけでなくエクセルのマクロのように全てのソフトに言えることだと思います。
そういった単純作業を自動化し、効率化してくれるのがプログラミングです。
今回は、トヨタ系のIT業務を一手に引き受け、上記のようなCADやその他エンジニアリング系ソフトの作業をプログラミングを使って自動化する強みを持つ、トヨタシステムズについてご紹介します。
年収や待遇、働きがいなど詳しく見ていきたいと思います。
プログラミングで転職を考えている方に以下の記事では、プログラミングが学べるおすすめのスクールをご紹介していますので、参考にしていただければと思います。
トヨタシステムズの年収や待遇
年収は450万~700万で、20代で450万、30代で500万、40代で700万が平均年収と言われています。
平均年齢は30代半ば、その時点の平均年収は550万ぐらいで、東海地方のIT関連の会社ではトップクラスだと思います。
毎年昇給もあり。
ボーナスは夏と冬の2回で半年毎の評価に応じて査定されボーナスが決まります。
なので評価面談時や日頃からしっかりとアピールできるとボーナスも期待できます。
トヨタシステムズの特徴
元々トヨタのシステム関連の子会社であるトヨタコミュニケーションシステム(TCS)、トヨタケーラム(TCI)、トヨタデジタルクルーズ(TDC)の3社が2019年に合併し、トヨタシステムズになりました。
3社の強みはTCSがCAD、PDMなどの基幹システムの開発、TCIが設計、製造支援システムの開発、TDCがネットワーク、インフラの導入、運用で、トヨタ自動車へITサービス全般を行ってきました。
ITへの期待が増えていく中、この3社の強みを結集し、ITを使ってトヨタ自動車をトータルサポートする目的でトヨタシステムズは設立されました。
業務内容は親会社であるトヨタ自動車からのCADやPDM、IT全般の委託の仕事がほとんどなので、営業力はあまりいりませんが、逆に提案力がないとトヨタ自動車から厳しい指摘があります。
具体的なITの仕事は以下のようなものがあります。
- 基幹CADやPDM、エンジニアリングツールの維持管理
- プログラミングによるカスタマイズツール開発
- DX推進
プログラミングによるエンジニアリングツールのカスタマイズ開発は、ユーザーの抱える課題、問題、ニーズをしっかりとヒアリングし、それをツールに実装するスキル、開発したツールのユーザー展開や浸透までできればかなり評価されます。
トヨタシステムズの会社概要
社名 | 株式会社トヨタシステムズ |
本社 | 愛知県名古屋市、東京都港区 |
従業員数 | 3088人 |
資本金 | 54.5億円 |
売上 | 1313憶 |
設立 | 2019年 |
その他 | トヨタ自動車100%出資 |
ホームページ | https://www.toyotasystems.com/ |
まだ設立して間もない会社ですが、設立前の3社はそれぞれ歴史のある会社のため、実力はあります。
名古屋と東京の2本社制ですが、それ以外にも九州にも営業所があります。
事業内容もエンジニアリングツールは以下のように幅広くカバーしており、それらの導入支援を親会社に対して行っています。
- CAD、CAE、CAM、PDM
- AR、VR
- 3次元測定、リバースエンジニアリング
- 3Dプリンター、造形機
トヨタシステムズのやりがい
世界的企業のトヨタ自動車のIT全般を担えるというのが一番のやりがいです。
自動車業界は100年の1度の大変革期と言われており、トヨタ自動車も世界一のモビリティーカンパニーになるためや、カーボンニュートラルの実現のために新技術の導入をどんどん進めています。
その中でももDX(デジタルトランスフォーメーション)は重要な手段として注目されており、それを全面的にサポートする会社としてやりがいを感じることができると思います。
トヨタ自動車に出向し、自動車の最前線を目の当たりにでき、その経験を自社に戻りシステム開発に活かせるのもITエンジニアとしての醍醐味です。
良くも悪くも親会社の意向で仕事が決まるため、独立系ITベンダーと比べると守られている感があり、その仕事のやり方に慣れてしまうと、営業力、提案力が身に付かず、転職する際は、そこがマイナス面になる可能性はあります。
トヨタシステムズの働きやすさ
- 36協定で残業も制限あり(サービス残業なし)
- 有給休暇も取りやすい(3Days Vacation制度)
- リモートワーク推進
- フレックスタイム制度あり
- 完全週休二日制(休日出勤ほぼなし)
- 女性活躍推進
- 育児休暇、時短勤務制度あり
- 男性の育児休暇制度あり
上記のようにトヨタシステムズの働き方に関する制度は多くあります。
有給休暇は在籍年数にもよりますが、毎年15~20日ぐらい付与され、それを1年間で全て消化するようにマネジメントからもフォローがあります。
更には3Days Vacation制度というものがあり、業務が問題なく回るなら3日間連続で有給休暇を取得するように推奨されています。
オンとオフを切り分けてリフレッシュしましょうという制度です。
現在はコロナの影響もあり一層の在宅勤務を推奨しており、リモートワーク環境が整ってきています。
CAD系のテクニカルサポートでは女性比率が高いく、中には育児をしている人もいるので、時短勤務として4時ぐらいに退社可能です。
このようにトヨタシステムズは女性も働きやすく、男女ともにワークライフバランスを考えられている会社と言えます。
トヨタシステムズで必要とされるスキル
トヨタシステムズで必要されるスキルは何と言ってもプログラミングです。
IT会社なので当然と言えばそうなのですが、具体的にはPython、Ruby、Javascriptなど主要なプログラミング言語使をえると良いです。
エンジニアリング系でいえば、こういったプログラミング言語を使ってトヨタ自動車の基幹CADシステムのカスタマイズ開発を行ったりできます。
CADやCAEの使い方は入社してからでも覚えることが可能なスキルなので、まずはプログラミングです。
トヨタ自動車の基幹CADはCATIAとCreoなのでこのスキルがある人は転職は有利です。
リーダークラスになると、カスタマイズ開発などのプロジェクトを遂行する能力を求められます。
今後は様々なAI技術が自動車開発でも使われていくため、AIプログラミングスキルを持ったエンジニアも重宝されます。
プログラミングで転職を目指している方なら転職支援付きのプログラミングスクールがおすすめです。
まずは無料カウンセリングを受けてみることをオススメします。
まとめ
いかがでしょうか?
今回は、親会社であるトヨタ自動車のIT関連を一挙に担うトヨタシステムズという会社をご紹介しました。
CADなどのエンジニアリングツールとプログラミングのスキルを掛け合わせられると活躍は間違いないと思います。
今回ご紹介したようなCAD案件がらみの会社に転職する場合は、CADに強い転職サイトや転職エージェントを活用することが転職成功のポイントです。
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