今回ご紹介するのは総合住宅設備機器で有名なタカラスタンダード株式会社です。
キッチンやショールームでは業界首位で、女性CADオペレーターにとって自分の家やキッチンを設計しているようで働いてみたいと思う方もいると思います。
今回は、そのタカラスタンダードの年収や待遇、社風など実際に働いたことがある女性CADオペレーターの方の評判も含めてご紹介します。
タカラスタンダードの年収や待遇
平均年収は441万ぐらい、平均年齢は34歳です。
年収は職種や年齢によって変わってきますが、おおよそ以下のような感じです。
年齢別だと20代で350~400万、30代で400~470万、40代で470~650万、50代で650万以上。
職種別だと事務・受付・秘書などの一般事務は350万ぐらい、営業・技術で450万以上。
その中でCADオペレーターは300~500万の間といったところで、職種的に見ても他の会社と比べ同等といった感じです。
タカラスタンダードの特徴
ホーロー素材を使ったキッチン(出展:タカラスタンダード)
- 総合住宅設備機器(キッチン、浴室、化粧台他)の製造・販売
- 大企業で安定しているが固く、古い企業体質もあり
- ホーロー素材という他社にない強みで人気あり
- マンションのキッチンシェアが圧倒的に高い
- ショールームアドバイザーとして女性の活躍が多い
- ショールームの数は業界No1
日本エナメルとして創業して以来、100年以上続いていて、無借金経営など安定している反面、方針がブレずに固い、古い企業体質なところもある。
総合住宅設備機器であるキッチン/浴室/洗面化粧台/トイレ/給湯器/ホーロー壁装材などのの製造販売をしている。
業界の中でも独自性をいっており品質や商品は良い。最近はデザインにも力を入れている。
代表的な商品にホーロー素材(鉄の強さとガラスの美しさを合わせ持つ素材)という他社にない強みがあり、人気である。
営業に力を入れており、マンパワーでの営業が主だったが、近年はCMやSNSなども活用しブランドイメージ強化や販売促進を行っている。
営業は、ルート営業、宅建営業、マンション営業の3部門があり、マンションではキッチンのシェアが圧倒的に高い。営業は全国的に転勤が多い。
ショールームアドバイザーはこの会社の売上の要として社内の中でも重要視されており、新商品が出ると、そのための勉強会もしっかり行われている一方でサービス職種のため土日出勤は余儀なくされるため子育て中の女性には厳しい。
ショールームの数は業界No1を誇る。少しずつ海外のショールームも増えてきているが、この分野では他社より出遅れ感がある。
タカラスタンダードの会社概要
社名 | タカラスタンダード株式会社 |
本社 | 大阪府大阪市鴫野東1丁目2番1号 |
従業員数 | 6,338人 |
資本金 | 264憶円 |
売上 | 1921.7憶円(2021年) |
設立 | 1912年5月 |
上場区分 | 東証一部上場 |
主な事業内容 | 総合住宅設備機器の製造、販売(キッチン、ショールーム) |
ホームページ | https://www.takara-standard.co.jp/ |
大阪を本社に置き、全国に営業所や工場が数多くある。
そのため従業員数も多く、営業は全国的に転勤が多い。
タカラスタンダードのCADオペレーターの求人
タカラスタンダードのCADオペレーターの求人例は以下のようなものがあります。
dodaやマイナビなどの転職サイトへの登録は無料ですので、まずは登録するところから始めることをオススメします。
想定年収300~400万(doda)
想定年収350~500万(マイナビ)
タカラスタンダードは副業できる?
ネットで検索すると「禁止です」という情報があるのですが実際のところはどうでしょうか?
そもそも副業を推奨する会社は少ないかもしれませんが、禁止しているところも少ないと思っています。
会社の就業規則を確認する必要がありますが、そもそも日本国憲法では「公共の福祉に反しない限り職業は自由に選んで良い」と書かれています。
なので、会社のアウトプットに影響しないようであれば、副業しても良いと思っています。
もしCADオペレーターで副業を考えている人は以下の記事に、副業のやり方や探し方などをまとめてありますので参考にしてみてください。
タカラスタンダードでCAD派遣として働く女性の口コミ
2020年までタカラスタンダードで派遣会社を通してCADオペレーターとして働いていた女性(40代)です。
新築のマンションに設置するキッチンの納まり図を作成、そのた仕様書などの作成をやっていました。
ほとんどが自社システムへのデータ入力で、扉の開き方や天板、蛇口の種類、キッチンパネルのサイズ、それぞれの素材や色などが営業と施主様の間で決められてくるので、それをインプットしていく作業でした。
CADはAutoCADですが、自社のシステムとリンクしており、カスタマイズが入っているもので、システムからほぼ定型のキッチンが流し込まれてそれを少しだけ修正する、と言った程度のCAD作業でした。
志望動機
誰もが知る大きな会社で、キッチンの設計をできるというのが魅力的でした。
CADの仕事を探す中で個人的にあまり興味が持てないものが多かったのですが、もともと建築や内装の分野希望だったため、キッチンの図面作成というは願ってもない案件でした。
また、自宅を少し前にリフォームしたこともあり、キッチンもこだわって作ったので、そういった経験やインテリアコーディネーターの経験も活かすことができると思いました。
女性にとってはとても大切な場所なので、キッチンをつくる仕事に携わりたいと思いました。
年収に対する満足度について
派遣でボーナスがなかったため年収は約200万と少し安いと感じていました。
仕事はとても忙しく、常に作業に追われているような状態でしたが、CADオペレーターにしては時給が低いと感じました。
また、覚えるべき内容も多く、失敗は許されないプレッシャーも大きかったのですが、時給は普通の事務とほとんど変わらないような金額でしたし、昇給することはなく、長く続けてもあまり良いことはないと感じていました。
仕事はやりがいがあったのですが、同じような住宅関係のCADオペレーターの仕事で時給が高い仕事があれば、そちらに移りたいと思っていました。
残業・ワークライフバランスへの満足度について
残業は30分以上じゃないとつけてくれるな、と言われました。
「キリの良いところまで」というような場合で15分程度するものは残業ではないと言われ、残業する際には許可も必要でした。
ただ、朝は朝礼があるため始業時間より20分早く席に着く必要があり、その分の時給は発生しないため、大変不満でした。
時給が発生しないのであれば朝礼の参加も任意にしてほしいと思いました。
朝礼の前には制服に着替えなければならず、それでも時間がかかるため、結局のところ始業の30分以上前に出社する必要があり、無駄に感じました。
派遣でも残業はあり、休日出勤もあったので不満でした。社員はもっと休日出勤や残業が多く、あまり良い環境ではないと感じました。
福利厚生に対する満足度について
制服に着替えるのですが、貸与される制服があまりキレイではありませんでした。
また、ロッカーも昔ながらの小さな狭くて暗い更衣室に詰め込まれ、着替えることもままならないような狭さでした。
執務をするフロアや什器、会議室、休憩室を兼ねた昼食をとる場所、どこをとっても薄暗くて昔ながらのあまりキレイではない古いもので、そこで兵隊のように働かされる社員の人たちはどうして不満もないのだろうか?と思いました。
トイレも古くてあまりきれいではなかったです。
会社の社風について
昔ながらの古い体質の大会社、というのがイメージです。
若い社員同士は仲が良く、働く仲間としては悪くないのですが、誰かが失敗したりすると重い空気が流れ、部署全体が嫌な気分になりました。
役職のついている上司は頭が固く古いタイプの男性が多かったように思います。
女性ももちろん活躍していましたが、古い会社だけに男尊女卑のところも少なからずありました。
文化系というよりは体育会系のノリで、若い社員は残業のあとに飲みに行ったりもされていたようです。
まとめ
女性はショールームアドバイザーが花形で年収も高めを狙える反面、女性のCADオペレーターは正社員、派遣であっても給料はスキル次第なところがあります。
ただ、CADオペレーターとしては、それほど高いスキルが求められない傾向にあるようです。
それはキッチンなどは複雑な機構もなく、色んな部品やレイアウトを組み合わせて色んな商品を作れますし、AutoCADをある程度カスタマイズし操作の自動化も進んでいるためだと思います。
逆に大手企業なので安定はありますし、キッチンに興味を持っている人はおすすめです。
またプログラミングを使って更なるCAD操作の自動化を提案したい人にもおすすめです。
もしCADオペレーターとして更なるキャリアアップとしてBIM/CIMやCAEなどの技術を身につけたい場合は、他の企業の選択肢もあると思います。
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