CADオペレーターは手に職があり、パソコンとCADソフトさえあればどこでも仕事ができます。
そういった意味で副業との相性が良いです。
そこで、今回、数あるCADソフトの中でTfasという設備系CADを使った副業事例をご紹介します。
CADオペ20年以上のベテランの方が月25万以上を副業で稼いだ事例です。
この方曰く、設備CADオペレーターの需要はまだまだあるとのことで、同じ境遇の方はチャンスかもですね。
空調・電気・衛生設備の設計事務所や施工会社でCDAオペレーターとしての経験20年以上の私が、Tfasを使った副業について内容や報酬、注意点など詳細をご紹介します。
CADで副業したい人たちの参考になると思うので是非、詳細をお願いします!
CADの副業のやり方については以下の記事でも詳細を説明しているので合わせてご覧頂ければと思います。
Tfasを活用した副業で効率的に稼ぐ方法
Tfasとは?初心者向け基本解説
まず「Tfas」というCADについて簡単に。
正式名称は「CADWe’ll Tfas(キャドウィルティーファス)」で、ダイテックという会社が開発した、電気・空調・衛生設備設計に特化したツールを搭載した建築設備専用CADです。
設備図面業界ではシェア75%程と言われています。
近年はBIMを導入している企業も増えていますが、現場ではまだまだTfasが主流のイメージです。
副業の魅力と可能性
副業の魅力。それは何と言ってもプラスαの収入でしょう。
私の場合、平日は定時(8:30〜17:30)で施工会社の電気設備CADオペを在宅でしています。
プラス2社ほど副業として同じく電気設備のCADオペの仕事を頂いています。
1社はメインと同じく施工会社、もう1社はいわゆる図面屋さんです。
当然、本業の仕事がメインなので、そちらに支障がない様にですが、1日8時間ビッシリ仕事がある時もあればそうでない時もあります。
そういった空いた時間、又は土日や夜間といった時間を副業の方に充てています。
もちろん毎日と言うわけではありません。副業の方は依頼があれば…。といった感じです。
CADオペは慢性的に不足しているようで、仕事は何かしらあるようです。報酬は私の場合は時給で請求しています。
相場としては派遣のCADオペの時給と同等レベルかと思います。図面屋さんの場合、1500円~2000円/hほどが多いようです。
図面1枚ごとの報酬といった募集もあるようですが、仕事内容にもよるところではないかと思われます。
副業2社のうち1社は過去に派遣でCADオペをしていた会社の担当者からの依頼で仕事を受けています。
そちらの会社は個人での契約が可能ということで、派遣会社に所属せずに仕事をしているので中間マージンを削除してその分、相場より単価を多めにということを条件に契約しています。
副業を始めるための準備
在宅での仕事を始めるための準備としては当然パソコンが必要です。それと肝心のCADソフトも。
「Tfas」は年契約や時間貸し契約といった個人でも利用できるプランがあります。
あとはデスク、Wi-Fi等のインターネット環境。
副業の具体的な始め方
仕事を探すにはクラウドソーシングサービスを使って仕事を探す方法があります。
その際は自分の職歴などプロフィールをわかりやすく丁寧に書くといいかと思います。
私の場合はクラウドソーシングサービスで1件、あとは過去勤めていた会社の担当者から依頼を受けて個人契約しています。
CADオペさんを見つけるのが大変というのと、過去の私の仕事ぶりを買ってくれたそうです。
依頼主としっかりと信頼関係を築ければ、継続依頼となる確率は高いです。
副業を始めたきっかけや動機
副業を始めるきっかけは人ぞれぞれだと思いますが、私が副業を始めたきっかけは、「暇だった」それだけです。
派遣でCADオペをしていた際、仕事を私に回す担当者は一人でした。その方が私の仕事の準備ができなければ私はやることがない状態になります。
そんなわけで平日定時の仕事時間が空くことが多く、「そうだこの時間もったいないから副業探してみよう」といった感じです。
月25万以上稼いだ私の副業事例
副業の仕事内容としては、施工図から竣工図作成、設計図から総合図を作成、総合図から施工図の作成・修正などがほとんどです。
ただ、CADオペのレベルに合わせて仕事を渡すでしょうから、基本的にやったことがないことをやれとは言われないと思います。
もう少し背景から話しますと、現在は在宅OKな派遣会社でCADオペとして働いている訳ですが、以前は現場で電気設備のCADオペのしておりました。
この以前の会社から竣工図の作成依頼があり副業としてそちらの仕事を受けることになりました。
竣工図とは施工図を元に実際どのように施工がされたのかを後のメンテナンスや改修時に確認ができるよう図面として残します。
施工図には施工者(職人さん)が施工できるように細かい情報が入っています。
寸法だったり施工方法や取り付け要領といった、設計図にはない情報がたくさん載っています。
それを竣工図作成の際に設計図レベルまでそういった細かい情報を無くして、スッキリ見易い図面に仕上げます。
情報の詳細度でいうと、設計図<竣工図<施工図、といった関係です。
ただ竣工図の作成と言ってもアッサリ終わるものではなく、作成→提出→チェックバック→修正→提出とこれを何度か繰り返し最終提出まで何か月かかかることも多いです。
施工図自体も何度も提出→チェックバック→修正→提出という繰り返しをしながら出来上がっているのですが、現場で実際どのように施工がされたのかを反映しきれていない部分も多々出てきます。
施工者は施工図を見て施工をします。ですが様々な事情で急きょ現場で変更になることも多く、それが施工図に反映しきれていなかったということがあったりするわけです。
そういった箇所を竣工図作成する際に施工図を見て現場担当者に確認しながら竣工図を仕上げていきます。
担当者にはメールで問い合わせすることもありますが、電話をして現場を見てもらって状況をそのまま伝えてもらい図面に反映させて・・・といった感じで作成を進めていきます。
結局、今回の副業案件の竣工図最終提出完了までは半年近くかかりました。
当然物件の規模にもよりますが、提出してから戻ってくるまでもかなり時間が空きますので長引きます。
この期間、私は派遣のCADオペの仕事をこなしつつ、1日3時間ほど竣工図作成に取り組んでいました。
土日も含め、夜間よりも現場担当者がいる昼間に連絡を取ることが多かったです。
現場でのCADオペ経験があったため、竣工図作成は比較的スムーズでしたが、最終的に約200枚の図面をほぼ一人で仕上げました。
忙しい時期でしたが、竣工図作成の報酬は現場派遣時代の1.5倍に設定していたため、半年で報酬が100万円を超えていました。
副業の成果や達成感
副業の成果や達成感を感じるのはやはり収入ですね。
それがたとえ3万円だったとしても臨時収入はうれしいものです。
仕事内容としては色んな図面を描く必要がありますし、依頼主が違うだけで図面の表記の仕方も違うこともあります。
したがって、こういった経験をこなすと単純にCADオペレーターとしての経験値が上がるのでそういったことが達成感に繋がります。
やはり、数をこなしていくといろいろ勉強になることがたくさんあります。
分からなかったことが少しずつ理解できるようになっていくこと。
これを成果・達成感と表現してよいものかはわかりませんが、自分自身が確実にスキルアップできていると実感できること。私にとってはそれも成果かな?と思います。
Tfas副業で成功するためのポイントと注意点
副業を進める上での注意点
なんと言っても納期は厳守です。依頼元によっては細かな指定があったりします。
何をどうしたいかをしっかり確認して先方の要望に沿うように仕上げないといけません。
副業で図面をもらって仕事をする場合、これまで一度も見たことの無い図面を渡され仕事に取り掛かることになります。
図面以外の資料も「これが欲しい」と言えばもらえますが、資料をもらったとしてもそこに至る経緯がわからないと理解できなかったりする部分もあります。
私の場合、疑問・質問はほぼメールです。電話がダメなわけではないと思いますが、相手の状況がわからないので私は電話ではなくメールでのやり取りをしています。
文章では伝えにくいことも多々ありますので、そんな時は図面の中に注釈を入れ質問内容を分かりやすく書き込んでPDFで添付して相手に伝わるようにはしています。
また時給清算の場合、自己申告になるのですが、私はかなり忠実に作業にかかった時間を申告しています。
CAD操作以外にも資料を見て検討した時間も当然、作業時間に含めています。
もちろん個人の経験によって仕事をこなすのにかかる時間は違うと思いますが、それはそれとしてかかった時間はキッチリ請求しています。
収入を最大化するコツ
空いた時間をお金に換える。
仕事を選ぶ際は経験のない難しいことにチャレンジせずに、できることからでいいと思います。
あちこち手を出すと限界が来てしまいますので、まずは一つ見つけたら、そことの関係を築いていく。
きっちり仕事をこなしていけば「またお願いします」と次の仕事に繋がっていきます。
継続していくうちにできることも増えていき、単価UPの交渉の可能になると思います。
また副業を始める際に金額の要望を先方から聞かれた場合は、遠慮なく希望金額を言ってみましょう。
ちょっと控えめに言ってしまいがちですが、ダメ元で欲しい金額を言ってみて本当にダメなら先方も難色を示すと思いますので、その時は譲歩する。
私もダメ元で「じゃあ3000円!」と言って承諾してもらったことがありますので、言ってみるもんだな~と。
Tfasを使った副業のやり方・稼ぎ方のまとめ
私の場合は完全在宅でCADオペの仕事をしていますので、平日昼間の仕事の延長で同じような事を副業にできています。
これが昼間の仕事は外にでないといけない状況となるとまた話は変わってくるとは思います。疲れて帰ってきて「またか~」となったり・・・。
なので副業は、無理せず自分のペースでやっていくことが一番かと思います。
納期がある仕事ですので、納期を確認して自分のスケジュールに合わないものは断る。
そのくらいの感覚でいいかと思います。
仕事内容としてもCADオペのレベルに合わせて仕事を渡すでしょうから、基本的にやったことがないことをやれとは言われないと思います。
ですが先方が忙しく人手が足りないといった状況の時は、無理なお願いをされることもあるかもしれませんが・・・。
CADオペの仕事はまだまだたくさんあります。
派遣会社の営業さんから「どなたか紹介してくれませんか?」と何度も言われたこともあります。
特に電気設備において、ある程度大きな現場には大体CADオペが常駐しています。
それを私は今在宅で仕事をこなしているということなんです。
大手のサブコンなど会社によっては個人では契約できないところもあります。
狙い目は中小規模の施工会社なんかがいいのではないかと、いろいろ行ってみて思ってます。
決して安売りする必要はないかと。CADオペは売り手市場、そんな風に思います。
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